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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
RSウイルスは2歳までの子どもにかかることが多い感染症ですが、大人が感染することもあるといいます。しかもインフルエンザ以外のウイルス感染なら、2度かかることはないのですが、RSウイルスは1度かかっても免疫が十分にできないので、何回もかかることがあるのだとか…。今回は、じつは大人にとっても驚異だったRSウイルスについて医師に解説いただきます。

大人が感染すると…

子どもに発症するようなRSウイルス感染特有の症状が起きることはなく、通常は咳、痰、熱などの風邪のような症状だけで数日で自然に治ることが多いです。このためにただの風邪にかかったと間違われることが大部分です。しかし中には肺炎などを併発することもあるので注意が必要です。特に次のような疾患をお持ちの方は、厳重な管理が必要になります。
<肺炎を合併しやすい人の特徴>
・肺気腫や気管支喘息などの慢性の呼吸器疾患
・癌などの末期で免疫の機能が低下している方
・ステロイドホルモンなどの免疫機能を抑える薬を飲んでいる人
・高齢者

このような人が咳や痰、熱が長引いている時は、単なる風邪だとは考えないで、病院を受診して血液検査や胸部レントゲン検査などの適切な検査と治療を受けるようにしてください。

治療法は…

RSウイルスはウイルスですので、感染しても特別な治療はありませんが、RSウイルス感染がきっかけになって元々持っていた病気が悪化してしまうことがありますので、早めに症状に応じた適切な治療を開始する必要があります。
特にタバコの吸いすぎなどで肺気腫になっている人は要注意。RSウイルス感染によって肺炎が起きると、肺気腫が悪化して、肺炎が治ってももとの状態に戻らないことがあるからです。程度にもよりますが、肺気腫が悪化することによって薬だけでは息苦しさが良くならずに、常時酸素が手離せなくなることがあります。

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【医師からのアドバイス】

RSウイルス感染は特に大人にとっては恐い感染症ではありませんが、何回もかかることがありますし、中には肺炎など重症化することがありますので、ある程度は注意が必要です。特にお話ししたような病気を持っている人やその周囲の人は自分がうつらないようにだけでなく、人にうつさないようにする必要もあります。またワクチンなどで予防することができないうえに、特別な治療もありませんので、咳などの症状が長引く時は早めに病院を受診することが大切です。

(監修:Doctors Me 医師)

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