5人組ロックバンド・サカナクションが約1年ぶりに発表した最新曲「新宝島」。2015年9月30日に発売された収録シングルは、2015年10月12日付のオリコン週間チャートで9位を獲得しました。

…近年はアイドルやアニメ主題歌の勢いに押され気味のロックジャンル。”オリコン週間9位”と聞くと以前の感覚では一見、「思ったより楽曲は浸透していないのかな?」とイメージしてしまいがちです。

しかし実はこの『新宝島』、オリコンチャートに表れないところで今多くの人に広がり、だんだん皆が口ずさめる「2015年のヒット曲」へと育ち始めています。

そこにはこんな”3つの理由”が存在していました。

【「新宝島」が2015年のヒット曲に育ちつつある理由・その1】配信チャートでは連日1位の大ヒット

CD売上チャートでは週間9位と少し控えめな成績だった「新宝島」ですが、実はiTunes、Amazonなどの各音楽配信サイトで発売直後から連日1位を獲得する大ヒット。発売から2週経った執筆現在でもその勢いは衰えず、次々発売される新譜に交じってずっとトップチャートにランクインし続けています。

出典<2015年10月14日のAmazon デジタルミュージック 新着楽曲 売れ筋ランキング>

出典<2015年10月14日のiTunes Store トップソング>

10年前であれば、この楽曲の支持数はきっとCD売上に直結し、もっと作品名をオリコンチャートの上位に押し上げていたことでしょう。しかしサカナクションは現代の音楽発信の多様化にあわせ、MacBookを使ったステージ演出やネット生中継など、常に最新のデジタルシステムを取り入れているバンド。そしてそのファン層も、配信など新しい音楽の聴き方に普段から親しんでいる人たちが比較的多い傾向があります。

そこにライブ活動の一時休止を挟み、満を持して発表された楽曲。そのサウンドにファンが魅力を感じたとき、確かに存在するその多くの支持が繋がったのはCDチャートではなく、今回は配信チャートだったということです。

【「新宝島」が2015年のヒット曲に育ちつつある理由・その2】Youtubeでも飛び抜けた再生数を更新中

今はオリコンチャートのトップ3に入らなくても、Youtubeを視聴してもらうことで楽曲の知名度は向上していく、という世の中になってきました。CDリリース4日前にYoutubeで公開された「新宝島」のオフィシャルミュージックビデオは、公開から20日間ですでに300万再生を突破。単純計算でこれまでに1日15万回以上、この曲は興味を持ったリスナーの元へ届いているということになります。

…また「新宝島」のミュージックビデオはその作りがどう見ても”チャンネル回せば顔なじみ”なあの5人組であり、”これをみなけりゃ損をする”状態。

この話題性や良い意味での中毒性も、作品の知名度向上、人気の向上に一役買っていると思われます。

出典 YouTube

【「新宝島」が2015年のヒット曲に育ちつつある理由・その3】主題歌になっている映画「バクマン。」もヒットの兆しあり

そして忘れてはいけないのが、サカナクション「新宝島」が主題歌として起用されている映画「バクマン。」との相乗効果。週刊少年ジャンプで連載され大人気となった同名コミックを実写化するにあたり、脚本も務めた大根仁監督はなんとキャスト決定前からサカナクションに主題歌と劇中音楽の担当を依頼。そして出来上がったのが今回の「新宝島」という楽曲になります。

出典 YouTube

サカナクションのボーカル・山口一郎はこの曲の歌詞に悩み、なんと書き上げるまでに6か月もかかってしまったということを後に暴露していましたが、”この作品に合っていると確信があった”という監督の期待通り、作品は映画の世界観に見事に寄り添う仕上がりに。

そして映画「バクマン。」は公開初週の動員ランキングで見事初登場1位、実際に作品を観た観客からもかなり評判が良いことから、今後映画もロングヒットとなる可能性が大いに高まっています。

…アーティスト、そしてファンが既存の概念に捉われず自由に音楽を楽しむことで、皆が口ずさめる新しい形のヒット曲になろうとしているサカナクション「新宝島」

まだ知らなかったという方はこれを機にCDで、配信で、レンタルで、自身も自由に楽曲に触れてみるのも、良いかもしれません。

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twitter→ @drifter_2181 / 1983年生まれ。北海道在住。2012年にブログ「小娘のつれづれ」をスタート、2014年からはフリーライターとしても活動。デビューから応援しているアイドルの再評価をきっかけに、新規 / ライトファンを意識したエンタメ記事を日々研究しています。

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