記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「逆行性射精」という言葉を聞いたことはありますか?
男性不妊の原因の1つともなる、この状態について医師に話を聞いてみました。

Q1. 逆行性射精とはどのような状態?

精子が出てこない原因の一つである逆行性射精とは、射精の際に精液が陰茎の先から出てくるのでなく、本来とは逆方向の膀胱の中に流れこんでしまう状態をいいます。

逆行性射精の場合には精子が外には発射されませんが、射精感といった気持ちよさを感じることはできます。

Q2. 逆行性射精の原因とは?

逆行性射精が生じる仕組みとしては、正常であれば射精するときに閉じるはずの、内尿道口付近の尿道括約筋が開いたままとなってしまい、精液が膀胱に逆流することで生じます。

逆行性射精が生じる原因、つまりは尿道括約筋が開いたままとなってしまう原因としては、
糖尿病
前立腺肥大に対する薬を服用している場合
・脊髄の損傷によって神経の伝達が悪くなっている場合
・外科的手術(最も多いのは前立腺の手術)によって膀胱側の尿道が大きく開放されている場合
などがあげられます。

Q3. 逆行性射精の症状とは?

症状としては最も分かりやすいこととして、射精感があるのにもかかわらず、精子が外に射精されないことです。また、射精が正常に行われないために妊娠行為としての膣内射精がうまく出来ず、男性不妊となることもその重要な症状の一つです。

ただし、逆行性射精は比較的高齢になってから発症することが多いので、不妊を気にしない場合には、射出されない不快感を気にしないのであれば、特に体にとって害があるわけではありません。

Q4. 逆行性射精になりやすい人の特徴とは?

逆行性射精になりやすい人の特徴としては、神経症状の出やすい人。
つまりは、生活習慣病である糖尿病が主となり、
高血圧
脂質異常症
といった基礎疾患をコントロールできていない人によく起こります。

また、前立腺肥大症の治療をする際には薬剤治療・手術治療、どちらにおいても発症することがありえるため、主治医と相談の上で治療を開始・継続するようにしましょう。

Q5. 逆行性射精の治療法・予防法はありますか?

逆行性射精の治療・予防に関しては、その原因となっている糖尿病や神経疾患の治療を行うことが、ひいては本疾患の治療・予防となってきます。
また、薬剤が原因となっている場合には、その薬剤の投与を中止をすることと可逆性であることがほとんどです。

男性不妊の改善としては、精子を採取して膣内に届けるといった人口妊娠の案も考えられます。

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【医師からのアドバイス】

逆行性射精は、なかなか聞くことのない稀な病体かと思います。
最も気にするべきポイントとしては、男性不妊での観点となりますので、もしも症状が出た際にはその点を考慮して考えると良いでしょう。
また泌尿器科が専門科となりますため、近くの泌尿器科へ受診してみてください。

ただし、基礎疾患が原因で発症した場合にはなかなか治りません。発症しないように、糖尿病はしっかりとコントロールしましょう。

(監修:Doctors Me医師)

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