開業医はいいよなぁ。土曜日の午後と日曜日とおまけに木曜日も1日休みだよ。それで収入も多いんだからなあ。

と思っている人も少なくないでしょう。


木曜日を休診にして、開業医たちはいったい何をしているのでしょうか?
次のように言われています。

①医師会の勉強会や集まり

休診日に家で寝ている医師はまず、いないでしょう。
木曜日が休診日になっている理由の1つは、医師会の勉強会や集まりなどがあるからです。

そろそろこの地域でもインフルエンザが流行ってきているようだけど、Aクリニックではどうですか?B地区のCクリニックではどうですか?などと、地域ならではの特徴を知っておく必要があります。

だから、週に1回集まって情報交換をしたり、最近受診者が増えている疾患などがあれば勉強会などを開いて勉強しているのです。
また、介護度の認定会や障害認定のための会議など、各種の会議や勉強会が行われています。

②出身大学の外来を担当

「親父がそろそろ体力的にきつくなってきたみたいなんで、親父の後を継いでクリニックを守りたいので退職させてください」
「おいおい、いや困るよ君。君の外来の患者さんはどうするんだよ」

このように、
大学病院や大きな病院を退職して開業医になる場合、教授や上の方の先生から、外来だけは週1回でもいいから非常勤で診察を続けてくれ、と言われることが多々あります。

そこで木曜日を休診日にして、非常勤で出身大学や勤務していた大きな病院の外来診療を担当している開業医も多いです。

③大きな病院に転院させた患者さんの様子を見に・・・

近年は、開業医と地域の大きな病院(基幹病院)が連携を取っています。

開業医が地域の基幹病院に患者さんを転院させた場合、その病院に出向いて診療に参加することもできるようになりました。
そこで、木曜日は休診日にして、基幹病院に転院させた患者さんの様子を見に行く必要があります。

大きな病院に転院して、「知らない若い先生ばかりで、慣れるまでが大変だわ」と思っていたら、回診の時にいつも顔なじみのかかりつけ医が後ろの方を歩いていた、ということも多々あります。

④労働基準法の関係

上の外来診察時間だと、1日6時間×4日と土曜日の3時間を合わせて、週27時間しか働いていないじゃないか!? と思うかもしれませんが、この時間は実際の労働時間ではありません。

おそらく、このクリニックの看護師や受付事務員の勤務時間は8時半から18時半までの10時間で、昼休みが13時頃から14時か14時半の1~1.5時間と言ったところだと思います。
実際には、1日8時間~9時間くらい働いていると考えるのが妥当でしょう。

診察が終われば片づけがあるし、器具の消毒などもあります。

医師も予約している患者さんの検査データを見たり、カルテを見直したり、書物や論文で調べたり、各種書類の作成(紹介状や診断書)、製薬会社や医療機器メーカーのMRさんの説明を聞いたり、レセプト(保険請求)の仕事・・etcと、診察時間以外にもやるべきことはたくさんあります。

このクリニックの実働時間は、週36時間~40.5時間ほどでしょう。
月曜から金曜+土曜半日勤務だと週40時間をオバーしてしまいます。

そこで、一番患者さんの少ない木曜日を休診日にしているという説もあります。

⑤老人ホームなどの老人施設の診察に

近くの老人ホームや特養等の診察に行く医師も、少なくありません。

自分のクリニックの診察だけではなく、近隣の老人介護施設の嘱託医になっていることも多いです。
また近隣の小・中・高等学校で校医をしている場合は、春は健康診断で多忙です。

ああ~、なるほど! と納得頂けたでしょうか?

木曜日を休みにして、のんびり暮らしているわけではないですよ。
どこにいっても、楽に稼げる仕事はないようです。

この記事を書いたユーザー

不死身のひみこ このユーザーの他の記事を見る

患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

得意ジャンル
  • 育児
  • 暮らし
  • 美容、健康
  • 感動
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス