肌蹴る着物、舞い散る桜の木の下で白い肌を絡め合う男女…”春画”とはなんだろう?

出典筆者撮影

”春画”とは人間の性愛を描いた浮世絵(肉筆画、版画、版本)のこと。
江戸時代に大名から庶民までに親しまれた浮世絵春画は、2000~3000点制作されました。
浮世絵春画が愛されたのは日本だけではありません。モネや印象派、ピカソにも大きな影響をもたらしたとも言われています。
現在は大英博物館やデンマーク、そして日本の美術館や個人のコレクターまで世界中で所蔵されています。
春画の特徴は何といってもその赤裸々な性描写。現代ではモザイクが必須な描写も大胆に描かれています。

『袖の巻』(部分)

出典ポストカード(筆者撮影)

鳥居清長(天明5年/1785年)

春画の特徴はそのスキャンダラス性にあり!

今回ご紹介しているポストカードは露出度が低いものを泣く泣く厳選したものですが、実際観に行くと、「当時の人達はこんなに大胆な描写を観て楽しんでいたのか!」と現代の表現の自由を疑ってしまうほど自由な描写ばかり。
しかも、ただ大胆に描いているのではなく、きちんとストーリー性があったり、当時の人々の生活背景をベースに描かれているので、よりリアルで、より魅了されてしまうんです。
一部例を挙げると、菱川派が描いた『衆道図巻』は男性同士がお楽しみになっているシーンで、同性愛を描いたものです。
また、当時は浮世絵春画を子孫繁栄嫁入り道具としていたのだから驚きです。

あの有名浮世絵師も春画を描いていた!

日本を、いや、世界を代表する画家、浮世絵師である喜多川歌麿葛飾北斎も春画を描いていますので、その一部をご紹介しましょう。

歌まくら(部分)

出典ポストカード(筆者撮影)

喜多川歌麿(天明8年/1788年)

歌まくら

出典ポストカード(筆者撮影)

喜多川歌麿(天明8年/1788年)

喜能会之故真通(きのえのこのまつ)

出典ポストカード(筆者撮影)

葛飾北斎(文化11年/1814年)

喜多川歌麿と言えば優美な浮世絵を、葛飾北斎と言えば『富嶽三十六景』などが浮かびますが、お二方もしっかりと春画を残しています。
しかもこの北斎の『喜能会之故真通』の『蛸と海女』は圧巻!
オオダコとコダコに吸われる海女さんの妖艶でもありコミカルな描写がとても斬新です。

若い女性同士、カップル、ご年配の方まで本当に老若男女の方々で館内は混雑しています。でもある意味、色んな方と局部が露わになった絵画を一緒に鑑賞する機会って滅多にないですよね。そんな貴重な体験をあなたもしてみてはいかがでしょうか?

『春画展』は現在永青文庫で2015/9/19(土)~12/23(水・祝)まで開催中。
前期2015/9/19(土)~11/1(日)、後期2015/11/3(火・祝)~12/23(水・祝)と分かれているのでご注意下さい。
開館時間:午前9:30~20:00(但し日曜日は18:00まで)
休館日:月曜日(但し祝日の場合は開館)
入場料:一般¥1500
18歳未満は入館禁止

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映画好きライター。東京都出身の帰国子女。アメリカ、奈良、千葉、福岡を転々する。
趣味は映画鑑賞、読書、美術鑑賞、演劇、ライブ、フェス。
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