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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
冬が近づくと、インフルエンザの流行とともに気になってくるのがノロウイルスです。感染は一年間を通じて見られますが特に冬が流行時期。また、ノロウイルスはとても感染力が強いことが知られています。

もし家族がノロウイルスにかかってしまったら…特に小さな子どもやお年寄り、基礎疾患のあるかたがいる家庭では特に、家庭内での感染が気になりますね。今回は家族がノロウイルスに感染してしまった場合の対処について、医師から聞いた内容をお話ししたいと思います。

家庭内での感染経路

ノロウイルスに感染してしまうのは、多くの場合経口(けいこう)感染、つまり口を通じての感染であるといわれています。家庭内の経口感染は、以下のような経路が考えられます。

1. 飛沫(ひまつ)感染
くしゃみで飛び散ったウイルスを他の人が吸い込んでしまうことで感染するパターン。複数の人が密着して生活する家庭では、飛沫感染をする可能性が高くなります。

2. 消化器症状の処理による感染
ノロウイルスは嘔吐や下痢などの激しい消化器症状を伴うことから、その吐物や排せつ物の処理などを手伝う際に手にウイルスが付着し、その手から口に取り込まれてしまうことがあります。

3. 食べ物を通じて感染
料理をする手にノロウイルスが付着していれば、食べ物を通じて感染します。さらに家族のかたが調理などの仕事をしていれば、外部に感染させ、集団発生してしまうこともあります。

4. 乾燥した空気
空気中に乾燥したノロウイルスが浮遊し、呼吸で吸い込むことで感染する例もあります。

このように、ノロウイルスの感染経路には非常に多くのものがあります。しかしそれでも家庭内でノロウイルスに感染しないようにするために、私たちが日ごろからできることは数多くあります。

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家庭でできる消毒、滅菌

1. 手洗い
多くの菌やウイルスの感染症に手洗いはとても有効な方法ですが、ノロウイルスも例外ではありません。正しい手洗いのコツは
・爪を短く切る
・しっかり石けんを泡立てて洗う
などです。石けんでノロウイルスは死滅しませんが、泡立てて洗い、流水できちんと洗い流すことで、手の表面からウイルスが落ちやすくなる効果があります。

2. 消毒用スプレー
最近では、消毒用のエタノールスプレーなどもよく使われています。手をすぐに洗えない場合、一般的な感染症対策によいのですが、正しい手洗いほどの効果はなく、ノロウイルスを死滅させる効果もありません。

3. 使い捨てのゴム手袋
感染者の介助で、吐物や排せつ物、あるいはそれらが付着した衣類などを処理するときは、使い捨てのゴム手袋などをはめて行うとよいでしょう(終わった後はしっかり手洗いをすること)。

4. カーペットの消毒
吐物や排せつ物がカーペットなどに付着した場合は、飛沫が飛び散らないようにペーパータオルなどでそっと拭き取り、次亜塩素酸ナトリウムの溶液などで消毒を行います。

5. 高温による死滅
ノロウイルスは高熱により死滅しますので、タオルやシーツなどは、熱湯で洗濯、高温乾燥するといいでしょう。

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【医師からのアドバイス】

ご家庭で完璧な予防を行うことは難しいものです。しかし、これらの方法でできるだけ消毒・滅菌をし、二次感染を防ぐよう努力しましょう。また、家庭内にノロウイルスを持ち込まないよう、汚染されている可能性のある二枚貝などは生食を避け、しっかり中まで火を通して食べるようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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