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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
風邪が冷たくなり、インフルエンザの季節が近づくと、今年のインフルエンザワクチンはどうしようか…と考えますね。「副作用が気になるからワクチンの接種をためらってしまう」というかたもいるのではないでしょうか?

実際に、過去にインフルエンザワクチンを受けて「熱が出た」「体調が悪くなった」という人もいるでしょう。今回は、このインフルエンザワクチンの副反応とその対応について、医師から聞いた話をお伝えしたいと思います。

インフルエンザに有効な予防方法

インフルエンザは一般的な風邪とは違って、いったんかかってしまうと高熱、強い倦怠感、悪寒などで通常の生活が全くできなくなってしまうことから、何とか予防したいと思うもの。特に、身近に乳幼児やお年寄りがいる方、受験を控えている方などは、特に「絶対かかりたくない」と強く思うでしょう。

しかし冬になると毎年必ず流行するのがインフルエンザです。近年では新型インフルエンザの流行が報告されることも多いようです。手洗い、うがい、体調管理といった自宅で出来る予防策を行うのはもちろん大切なことですが、それ以外で予防策として効果があるものはやはり、インフルエンザワクチンということになります。

ワクチン接種の副反応って、どんなもの?

インフルエンザワクチンを受けた時に起こる副反応には、以下のようなものがあります。

1. 注射した箇所の腫れ
インフルエンザワクチンの副反応で代表的なものに、注射針を刺した部位が、局所的に腫れたり赤くなったり、硬くなったり痛んだりする、などがあります。ほかのワクチンでも起こることがありますが、いずれも通常は数日でおさまります。10人インフルエンザのワクチンを接種したら、1~2人には起きる副反応で、あまりひどい腫れでなければ、ほとんど心配はないでしょう。

2. 体全体に出る副反応
体全体に出る副反応は、熱が出たり、寒気がしたり、下痢を起こす、吐いてしまう、といったものです。ときに一時的に意識を失ったり、リンパ節が腫れたりすることもあります。このような症状が出るとびっくりしてしまいますが、全身性の副反応は5~10%ほどの人に出るといわれ、こちらも数日でおさまるといわれます。

3. 強いアレルギー症状
稀ではありますが非常に心配なのがアナフィラキシーショックと呼ばれる強いアレルギー症状が出た場合です。血圧が低下し、息ができなくなるなどの症状があらわれ、早急に医学的な処置を行わないと命にかかわることもあります。このような症状に見舞われたら、次回からはインフルエンザワクチンは受けることができません。

4. その他
患者さんによっては、大変確率は低いものの、急性散在性脊髄炎ギラン・バレー症候群といった重い副作用を発症する人もいます。ぜんそくの発作などの誘因となる場合もあります。

今まで特に問題がなかった人でも、インフルエンザワクチンを受けた後は少なくとも30分程度は病院にとどまり、医師の診察をすぐに受けられる状態で様子を見るのが理想です。また、ワクチン接種後、24時間は副反応の出現に注意して過ごす必要があります。

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【医師からのアドバイス】

副反応について頭の片隅に置いておくことは必要ですが、深刻な副反応が発生する確率は低く、ワクチン自体はインフルエンザを重篤にしないために非常に有効なものです。怖がり過ぎることなく、メリット・デメリットを冷静に判断し、インフルエンザワクチンを接種するかどうか決めるとよいでしょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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