───みなさんはハーフの人を見かけたら、どう感じますか?

「外人さんかな?」

「どこの国の人だろう?」

「目鼻立ちがはっきりしていて羨ましい」

人それぞれ感じ方は違うと思いますが、「日本人」だという認識はありますでしょうか。

彼女の名前は西倉めぐみさん。日本人の父、アイルランド系アメリカ人の母を持ち、「ハーフ」という言葉に長年悩まされてきました。ハーフの人は華やかに見られがちですが、その裏では辛い経験ばかりの毎日だったそうです。

「お国はどこですか?」と聞かれる

日本で暮らしていて、私がハーフだと知って驚かれます。見知らぬ人が近づいてきて「お国はどこですか?」と尋ねます。そして、私の姓名が「西倉」だと知ると、次の質問は大抵「日本人と結婚されていますか?」です。私はそれに、こう答えます。

「いいえ。私の父が日本人なんです」

でも、本当はこう答えたい。「いいえ。私が日本人だからです」と。

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知らない人にまで「国はどこですか?」と聞かれてしまうのは辛いですね。日本人の名前とは違う見た目に周囲は驚き、質問ばかりされる毎日。「自分は日本人なのに…」という葛藤と西倉さんは戦ってきました。

自分の居場所がない

どちらの国にいても、居心地のいい自宅や家族から離れると、なんとなく自分がよそ者のような気がしてしまいます。どこかに属していたいと思うのは、自然なことでしょう。

日本の小学校で、私が英語を話せるからといって、先生にのけ者にされなかったらどんなによかったでしょう。

アメリカでは、祖母の近所の女の子たちのように「金髪のおさげがあったらいいな」と思いました。

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夏休みはアメリカで過ごしていたという西倉さん。ふたつの国で育ちましたが、どちらの国でも「自分の居場所はない」と感じてしまったようです。それぞれの国の違いになじめていなかった西倉さんは、孤独を感じていたに違いありません。

ハーフは周りの人たちとは違う!

ときどき、自分が今いるその場所に属していたい、という気持ちを強烈に感じて、周囲の人と違うところを隠したり、変えたりしたくなります。でもそれは、服を着替えてクールな人たちの仲間入りができるほど簡単ではありません。自分が自分であることを、それがたとえ一部分であろうと否定すると、息が詰まりそうになります。

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いじめにあうことはありませんでしたが、何気なく投げかけられた質問や視線で”私たちハーフは、周りの人たちとは違う”と思い知らされたそうです。

鏡に映った自分を見て、親戚との違いに驚いたこともありました。「親戚なのにこんなに違うところがあるなんて…」と感じ、”自分には欠けているものがある”とさらに自分を追い詰めてしまいます。

「日本人」であることの定義

人口のわずか2%が非日本人であること、少数民族がほとんどいないという日本の状況で、それは理解し難いことではないかもしれません。でも日本で育ち、生まれながらに日本人である人を、日本人として認識するのが、なぜそれほど難しいのでしょうか?

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日本でハーフは「半分日本人」ではなく、「半分外国人」だと認識されてしまいます。では「日本人である」とはどういうことなのでしょうか?見た目が日本人で日本語を話せれば良いのでしょうか?条件を100%満たしていなければ、日本人として認識されない…。そのあいまいな定義がハーフの人たちを苦しめています。

ハーフは増えてきている

ところが今日、私のようなハーフは増えてきているのです。18件に1件は国際結婚です。その結果、赤ちゃんの49人にひとりは国際結婚の両親から生まれていますから、年間2万人以上のハーフが生まれているのです。

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年間2万人以上のハーフの子供たちが生まれています。日本人という定義を拡大して、ハーフも日本人とするべきではないでしょうか?と西倉さんは説いています。「こんな顔でも日本人でありえる社会になってほしい」この切実な願いが叶う日を待ちわびています。

ハーフの気持ちを代弁した映像制作

ハーフプロジェクトを通して、2人の若いハーフの女性たちと出会い、長編映画を制作しました。5つのストーリーを1年かけて追いかける映画作りで、ハーフであること、日本人であることは何なのかの問いかけをしました。

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映画制作に携わっている西倉さんは、学生時代に自分のアイデンティティと家族に関する短編映画を制作しました。さまざまな活動をしながら出会ったハーフ女性との出会いをきっかけに、ハーフとしての意義を問う長編映画を制作しました。

日本社会でハーフとして生きるには

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どこにいても目立つし、みんな不自然に見るから、もっと自然に扱ってくれよって。すぐそこのとなりの奴に話しかけているみたいに、俺にも話しかけてくれよと思うわけ。

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まずは”日本社会でハーフとして生きるには”という題で、ハーフの人たちが日本で生活する上での悩みを語っている映像が流れます。

若いときは、みんなと同じでいたいですよね。

毎年生まれるハーフの子供たちは2万以上

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自分と同じような背景の人が、実はいっぱいいるんだってことに気づいて、出会いたいなと思った。

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「ハーフ」という壁に悩みながらも、前向きに行動しているという思いが語られています。

どこにいても、偏見や差別もあるし、人間としてちゃんと人を見られる人間と繋がっていけばいいんだと思った。

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ハーフの人は日本中に!

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国際結婚や家庭円満の夫婦や家族など、日本で幸せに暮らしているひとたちの映像が流れます。

日本は多様化している

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これが日本に住む人たちの幸せな姿です。

最後はハーフ(HAFU)という文字で締めくくられ、”新しい世代の日本人に出会おう”というメッセージが残されます。

私の名前は西倉めぐみ

私が出した結論は、自分がどんな人間かを決めるのは私たち自身であり、ハーフを偏見で決めつけたり、疎外したりする境界の中に閉じこもってはいけないということです。自分を知って受け入れることで、他人にもあるがままの自分で構わないのだと主張することができます。

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ハーフは、ハーフとして生まれることを選べません。日本人ではないという認識をされることで、自分の価値がないように感じてしまいます。日本人としてだけではなく、人間として受け止めてもらいたいという思いも強いと語りました。

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『TED』でのスピーチ動画はこちら。制作した映画の内容も見ることができます。

差別の無い社会へ…

日本人として扱われない苦しみを、ハーフの視点からわかりやすくスピーチした西倉めぐみさん。いままで知らなかったハーフの人たちの思いを知ることができました。これを機にハーフについての理解が深まり、偏見が無くなるような社会になることを切に願いたいと思います。

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白うさぎ このユーザーの他の記事を見る

芸能ニュース、芸能ゴシップ好きの33歳女性。ブログをお休みして、最近はSpotlightでの執筆にハマる日々です。

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