記事提供:カラパイア

プロのロッククライマーであるシーダー・ライトさんと冒険のパートナー、アレックス・オノルドさんはちょっとマゾっ気がある冒険マニアだ。

「サファーフェスト(我慢大会)」という名がぴったりな過酷な冒険でカリフォルニア州にある15の絶壁に登り終えたばかりなのに、すぐさま「サファーフェスト2(我慢大会2)」に取り掛かった。

今度のミッションは自転車で約1,300kmを走行しつつ、アメリカ南西部の象徴である45の絶壁に挑むという3週間の遠征だ。そんな旅に仲間が加わった。道すがらであった1匹の捨てられた子犬である。

出典 YouTube

冒険に出れば、住まいの快適さとはしばらくのお別れだ。例えば、どこだか分からない場所で、茂みに隠れて用足しをしなければならないときもある。だが、そのようなときにも思いがけない出会いが待っている。

「砂漠のど真ん中で適当に自転車を停めてトイレを済ますんですが、そしたら突然クンクンと鳴き声が聞こえてきたんですよ。最初は何だか分かりませんでしたが、

ふと古タイヤの後ろで丸まって風を凌いでいる子犬が見えたんです。すぐに捨てられたんだなって思いました」とライトさん。

この子犬は「サファーパプ」と名付けられ、すぐに冒険パーティに仲間入りした。

子犬を拾ったものの、ドッグフードはおろかミルクもない。手元にあるのはストリングチーズぐらいだ。とりあえず、親指で水を飲ませてからストリングチーズを齧らせてみたら、すっかり気に入ってくれたようだ。

当然ながらチーズを食べれば、出すものを出さなければならない。道すがらサファーパプは何度も寝袋の中にうんちをした。そんなことで、冒険の新メンバーへの愛情が揺らぐものではないが、サファーパプ用の居場所を用意する必要はあった。

2人は1日の終わりに冷えたビールを飲んで締めくくる。その為、常にクーラーボックスを携帯していたのだここでひらめいた。

これならサファーパプの犬小屋にぴったりだ。クーラーボックスに穴を開けて、軽くマットを敷いて、犬小屋をつくった。山に登るときは風や砂に当たらないようその中に入ってもらって、下りてから餌をあげた。

急きょ飛び入り参加したサファーパプだが、すぐに大切なパートナーになった。なくてはならない存在となった。

サファーフェストは本当に過酷な冒険だ。岩山を自転車で登りお尻はボロボロ、ロッククライミングで体力の限界に挑戦するのだ。

一日の終わりには身も心も疲れ切っている。そんな時、目いっぱい尻尾を振ったサファーパプが駆け寄ってくるのだ。こんなに癒されることはないだろう。サファーパプがいなかったら、この冒険を達成することはできなかったかもしれない。

そしてまた、サファーパプも彼らと出会っていなければ、どうなっていたか分からない。震えながら死を待っていた子犬はすっかり元気を取り戻した。両者は出会うべくして出会ったのかもしれない。

そして今、サファーパプはコロラド州のやさしい家族の一員に加わった。里親が見つかったのだ。毛並みもフサフサで幸せいっぱいの様子のサファーパプ。一緒に冒険をしたシーダー・ライトさんはサファーパプに会いに今でもこの家を訪れるという。

彼らの過酷な冒険の物語は以下の動画から

出典 YouTube

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