誰かの死に関わることで背負う十字架

「十字架を背負う」とは、主に背信行為から人を死に追いやってしまうなどの場合に、一生抱えていかざるを得なくなった罪の意識や苦悩のこと。

いじめなどは、まさにその一つであると思います。そして昨今増え続けているいじめが原因と思われる未成年者の自殺について、その周囲の人間が背負う十字架を描いた映画「十字架」が公開されます。

十字(じゅうじ)架を背負・う
耐えがたい苦難、重い負担、消えることのない罪などをいつまでも身に持ち続ける。

出典 https://kotobank.jp

「コトバンク」様より引用させて頂きました。

映画「十字架」とは・・・

いじめが原因で命を絶った少年。
その一人の少年の死から、周囲の様々な人間がそれぞれ思わぬ十字架を抱えていくことになります。

小出恵介演じる同級生は、自殺した少年の遺書によって、自分では思いもよらなかった「親友」として、永瀬正敏演じる少年の父親を始めその家族と関わることになります。

そして、やはり同様に少年が恋をしていた女の子までもが、自分の誕生日が少年の命日になってしまうという、思いがけない関わり方を余儀なくされてしまいます。

それぞれが一人の少年の死によって、実際にはいじめに関わった人間ではなくても、自分の意思に反して十字架を背負ってしまうという、やや違う目線での映画でもあるのです。

同作は、いじめを苦に自殺した中学生の少年・藤井俊介と、その重い過去を背負う同級生と家族の苦悩と希望を描く。自殺したクラスメイト俊介の遺書によって“親友”にされてしまった真田祐(小出)と、俊介の命日と自らの誕生日が重なってしまった中川小百合。息子を見殺しにした同級生たちを許せない父親と、亡き息子の思い出にすがって生きる母親。それぞれが、自らの背負った十字架の重みに耐えながら、20年を過ごすことになる。

出典 http://eiga.com

映画の概要です。「映画.com」様の記事から引用させて頂きました。

誰かの死によって気づく思いや事実

しかし、実はこのような死への関わり方や死者への感情は実際には決して珍しくないと感じています。

あなたは、誰かが亡くなったことで、自分でも全く予想していなかった意外な感情が涌いてきたり、意識していなかった自分への影響力に気づいたことはありませんか?
逆に、死を直視した人から向けられた意外な思いに戸惑う経験をすることもあると思います。

人は「死」に直面したり関わることで、隠れていた事実や思いを露(あらわ)にするものであり、人生そのものまで変えてしまうほどの影響力も時には抱えているのです。

この映画は、単純に「いじめは良くない」というような短絡的なものというより、一人の人間の死が投げかける周囲の人生への課題のようなものを描いていると感じています。

勿論、この映画の中心となる題材である「いじめ」についても、もっと深く考える素材として印象付けされることにも大きな意味がありますよね。

死には至らなくても年月を越えて感じる思い

多感な時期に非常に近い周辺で誰かが思わぬ死を遂げた時、特にそれがいじめや過失、犯罪など本人の意思とは違う力で起こった死に対しては何かしらの十字架を背負ってしまうことはあると思います。

発生当時の衝撃も大きいものですが、実際には大人になってからも違う感情や思いが涌いてくることもあります。

自分は同級生が事故と病気で亡くなった経験はありますが、特に親しいという立場ではないにしても、当時は衝撃でした。

死を選んではいませんが、実際には当時「いじめ」のSOSを私に送っていた友人がおりました。しかし、何故か当時の私にはあまりその事実に気づけていなかったという経験もあります。気づいたのはかなり大人になってから、たまたま読み返した古い手紙からでした。

時間が経過してから突然気づく・・・。特に多感な頃に起こった出来事にはそんなことが多いのかも知れません。
そういった意味でも生涯を通して何処かで抱えていく「十字架」なのではないかと感じています。

第一は命を繋ぐこと

本題の「いじめが起因の自殺」に話題を戻して言うなら、昨今のいじめは陰湿なものが多く、そういった世代ではない自分には、今の子供達の社会は気の毒に映る部分もあります。

勿論、いじめは昔もありましたし、自分もターゲットにされた経験もあります。しかし、私が経験したものは一人のいじめっこが気分次第で次々対象を変えていくというもので、最後は誰からも相手にされないという落ちのあるものでした。

一人に執拗に固執し、金銭を要求したりまたはそれを犯罪まがいの行為で用意させるというような悪質な子供は、周囲が団結して逆に閉め出すという環境でもありました。

学校側の隠蔽などもまだ多く、正当な解決策を得られにくい現代の子供のいじめは、逃げてしまうのも大切な手段です。

保護者も、学校側に相談も大切ですが、反応次第では早期に別な場所での回避方法を見出すのが子供を守る手段なのではないかと感じています。
命が失われては、もう何もやり直せないのですから。

映画「十字架」は2016年2月から公開予定

2016年2月に有楽町スバル座、シネ・リーブル梅田、名演小劇場ほか全国公開

監督・脚本/五十嵐匠
原作/重松清『十字架』(講談社文庫)

キャスト
小出恵介
木村文乃
富田靖子
永瀬正敏

この映画は同級生並びに保護者の方々などを一般のエキストラ、実際の中学生を多用している点でも話題のようです。

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音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

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