アメリカ・ジョージア州の子供病院で、9月25日、6歳のリーランド君が息を引き取りました。肉芽腫性アメーバ性脳炎でした。ひと月前から具合が悪くなり、2週間前から入院して治療を受けていました。

この感染症を引き起こすアメーバは、世界中の水源、土壌、塵中に存在します。多くの人がこのアメーバに接触しますが、感染することはほとんどありません。たいていは、免疫力が低下していたり、健康状態が悪い人で起こります。アメーバは皮膚や肺から侵入し、血流を介して脳にまで広がります。

出典 http://merckmanuals.jp

リーランド君の症状は頭痛から始まり、日を追うごとに具合が悪くなって行ったそうです。ひとつお母さんが思い当たるのは、泥んこ遊びが好きだった事。もしかしたらそこから接触があったかもしれませんが、経路は分かっていません。

入院した2日後に意識不明になり、再び目覚める事はありませんでした。そして金曜日にリーランド君は帰らぬ人となりました。

彼を看取ったご両親が、やっとのことで気を取り直し、小さな遺体に着せてあげるための服を取りに家に戻った時に、本当に突然に、客間のテーブルの上にノート紙にリーランド君が書いた手紙を発見したのです。

Still with you
Thank you
Mom and Dad
Love
good day

出典 http://www.cbsnews.com

まだ一緒にいるよ
ありがとう
ママ&パパ
愛してる
グッド・デイ

最後の「good day」というのは「さよなら」の意味にも「またね」の意味にも取れる言い回しです。

2週間も入院していたリーランド君が書いたものを、なぜその時に「突然発見した」などということが起こりえるのでしょうか。

これはおそらく家の構造が関係しているのだと思います。
アメリカでは玄関から入ってすぐに通される「客間(Living Room)」と、家族が団らんする「居間(Family Room)」の両方がある家が多く、外向きである「客間」を通る事ものぞく事もせずに普通に生活が出来てしまう間取りが多いのです。

普段から使わない部屋ですからしょっちゅう掃除もしませんし、1ヶ月も幼い子供が具合が悪ければそちらにかかり切りになり、客間に入る人もいなかったのだと思います。

おそらく普段は散らかさないように、入らないように言われていた部屋だったはずです。
でも、そんなことを気にせずに入ってしまうのが子供。
そして、ママとパパにとっては最愛の息子が天国から送ってくれた手紙になったのでした。

今日、9月30日、ママとパパはリーランド君の墓石を選びに行くのだそうです。
お守りになるように、天国からの手紙をしっかり持って。

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