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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
"むくみ"というと女性特有のお悩みという印象がありますよね。男性にむくみが現れた場合、さまざまな病気が隠されている場合があります。
そこで今回は、男性に起こるむくみの原因と治療について、医師に解説していただきました。

男性に起こるむくみは病気のサイン!!

男性は女性とは異なり膠原病などの免疫の異常が起こりにくく、下肢の静脈瘤も起こりにくいので、急な足のむくみの原因としては、心臓、肝臓、腎臓の機能が悪くなる病気によることが多いです。

その中でも男性に多いのは、アルコール多飲による心臓と肝臓の機能の障害腎炎による足のむくみです。アルコールによって肝機能は障害を受けますが、ある程度まではアルコールを止めればもとに戻りますが、アルコールを飲み続けると徐々に正常に戻る機能も衰えて、知らないうちに肝硬変になります。

アルコール多飲は肝臓や心臓に大きなダメージを与えている!

肝硬変になると肝臓で作られるアルブミンというたんぱく質ができなくなって、むくみが起こります。肝硬変の症状はむくみだけではなく、黄疸や腹水、アンモニアが血液に溜まって意識状態が悪くなったり、手が震えたりしますので、これらのむくみ以外の症状があれば診断することはそれほど難しくはありません。
しかし一旦肝硬変になってしまうと、もとには戻りませんので、薬を飲んでむくみをコントロールすることになります。

心臓もアルコールによって影響を受けますが、肝臓と同様に止めればもとに戻ります。しかしアルコールを飲み続ければ、心臓の筋肉へのダメージが修復できない状態になって心不全となります。心不全になってしまうと心臓のポンプとしての機能が悪くなりますので、むくみが起こります。不整脈も起こることがありますので、動悸を自覚することがあります。

長引く風邪と思っていたら腎炎の場合も…!

腎炎の中には女性よりも男性に多い病気があります。腎炎になると腎機能が悪くなりますので、むくみの原因となります。男性、特に若い男性に多い腎炎の原因は細菌やウイルスですが、当初は風邪のような症状しか起こらないことがありますので、注意が必要です。

腎炎になると尿にたんぱくや血液が出ますが、それ以外には特長のある症状がないので、むくみが出るまで腎炎にかかっていることを気づかない場合が多いのでやっかいです。
だるい、疲れやすいなどの風邪のような症状が長引いているときは、念のために病院を受診して血液と尿の検査を受けた方が良いでしょう。

適切な治療を受けずに腎炎を放置してしまうと、腎機能が悪くなったままになって食事制限や飲水制限をずっと続ける必要がありますし、最悪の場合は血液透析という血液中の老廃物を身体の外に出す特殊な治療を今後定期的に受け続ける必要が起こることがあります。血液透析を受けることになると身体への負担はかなり大きく、身体障害者となりますし、残念ながら現代の医学で透析から逃れるには腎移植しかありません。

【医師からのアドバイス】

ただのむくみと思わず、病気のサインとしてご自身の生活を振り返り、思い当たる症状があればすぐに医師を受診してください。

(監修:Doctors Me 医師)

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