出典Suzie

異文化に触れることのできる海外旅行は、今も昔も人気のレジャー。でも、思わぬリスクも伴います。たとえば犯罪に巻き込まれたら……? 日本国内と同じような感覚で訪れてはいけない国もたくさんあるんです!
『「日常の偶然」の確率』は、日常のさまざまな偶然の発生率を紹介する本。中でも気になるのが「国別犯罪ランキング」の章。暴行、強盗、自動車の盗難など、犯罪被害の頻発する国が一目でわかります。
その中から今回は、もっとも命に関わる犯罪「殺人事件の被害者になりやすい10の国」を見ていきたいと思います! ちなみに数値は、10の位で四捨五入していますのでご注意を。

■10位:ジンバブエ共和国(人口2,900人に1人の確率)

ヴィクトリアの滝が有名なアフリカ南部の内陸国・ジンバブエですが、政治の混乱もあり旅行には十分な注意が必要。
首都ハラレ市内では武装強盗や、交差点で停まっている車の窓ガラスを割り車内に手を伸ばして荷物をひったくる“スマッシュ・アンド・グラブ”も多発しています。

■9位:コンゴ民主共和国(人口2,900人に1人の確率)

「オカピ野生生物保護区」など、アフリカ最多5つの世界自然遺産を持つコンゴですが、内戦で国内は混乱し、殺人事件の発生率もかなり高め。
性暴力も問題になっています。民兵や国軍兵士らが加害者のケースも多く、アメリカの学術誌には“毎日1,100人以上の女性たちがレイプ被害に遭っている”という調査結果が掲載されたほどです。

■8位:シエラレオネ共和国(人口2,700人に1人の確率)

2003年に黒柳徹子さんがユニセフ親善大使として訪問しているシエラレオネ。最近では、エボラ出血熱の感染者がもっとも多く出たことがニュースになりました。(15年5月時点)
そんなシエラレオネでは、毎年人口2,700人に1人の割合で殺人事件の被害者が生まれています。

■7位:ブルンジ共和国(人口2,700人に1人の確率)

多数派のフツ族と少数派のツチ族が対立し、政情不安のブルンジでは、外務省も「渡航の是非を検討してください」と強めに警戒を呼び掛けています。
アルビノ(先天性白皮症)と呼ばれる人々を殺して手足や臓器を呪術者に売る、呪術目的での殺人事件も多発しています。

■6位:アンゴラ共和国(人口2,600人に1人の確率)

アフリカ南西部にありながら、灌漑が整備され郊外には美しい稲田が広がるアンゴラ共和国。しかし殺人事件が起きやすい国としても名前が挙がってしまっています。
内粉も絶えず、2010年に国内でサッカーの国際大会・アフリカネイションズカップが開催された際には、入国していたトーゴ代表が内紛に巻き込まれ、3人が亡くなっています。

■5位:グアテマラ共和国(人口2,400人に1人の確率)

マヤ文明の都市の遺跡『キリグア』や、植民地時代の面影を残す『アンティグア・グアテマラ』の教会遺構が観光スポットとして知られるこの国も、殺人事件の多発地域。
日本人も1999年と2012年に犯罪被害に遭い、殺害されています。青少年凶悪犯罪集団『マラス』など集団犯罪やグループ間抗争も絶えません。

■4位:コートジボワール共和国(人口2,000人に1人の確率)

フランス植民地時代の『グラン・バッサムの歴史都市』や二つの国立公園を持ち、世界一のカカオ輸出国。経済的には比較的安定しており、“西アフリカの優等生”と言われることもあります。
しかしその半面、強盗が多く、強盗犯に抵抗して射殺されるケースが多発しているため、殺人事件の被害者数もかなり多めです。

■3位:コロンビア共和国(人口1,900人に1人の確率)

サッカー熱狂国、南米・コロンビア。殺人との関連で思い出されるのは1994年に発生した『アンドレス・エスコバル射殺事件』。
この年のサッカーワールドカップでオウンゴールをしたコロンビア代表選手が、帰国後サポーターに銃殺された痛ましい事件です。
コロンビアは、同書「銃殺事件の被害者になりやすい10の国」でも人口1,900人に1人の確率で1位。殺人、とくに銃による殺人が日本では想像できないほど身近なのです。

■2位:エルサルバドル共和国(人口1,600人に1人の確率)

中央アメリカ中部のエルサルバドルは、マヤ文化圏の農耕民の集落が遺された『ホヤ・デ・セレン考古遺跡』などが有名です。
しかし、拳銃や刃物を使った殺人、強盗、車両強盗などの凶悪事件が、首都サンサルバドルなど各地で多発。日本人が刃物や拳銃で脅されパスポートや財布を奪われる被害も多く発生しています。

■1位:南アフリカ共和国(人口1,500人に1人の確率)

世界中でもっとも殺人事件の被害者になりやすい不名誉な国は、アフリカ大陸最南端に位置する南アフリカ共和国でした。
4つの文化遺産、3つの自然遺産、1つの複合遺産と、世界遺産を8つも持つ南アフリカですが、世界で最も治安の悪い地域の一つでもあります。
外務省の海外安全ホームページによると、殺人事件が15,940件(1日当たり43.6件)、殺人未遂事件も15,493件(1日当たり42.4件)発生しているというのです!(2011年9月発表)
ちなみに、ハリウッド映画などの影響で治安が悪いイメージのあるアメリカの殺人被害者率は人口10万人あたり6人。ここに挙がっている国々の、殺人の頻発具合がわかります。
なんと、殺人事件の多い30か国のうち29か国が、アフリカと中南米。アジアでもっとも殺人事件が多いのはフィリピンで、人口4,800人に1人と、上位30か国中28位でした。
今回中身をご紹介した、この『「日常の偶然」の確率』には、犯罪のほかにも“ホールインワンがもっとも出やすい日”“億万長者になれる確率”など、幸運や不運が“あなたの身に起こる確率”をわかりやすく紹介しています。
「へぇ~」と感心する雑学から、身近なお役立ち情報まで、ためになる数字がいっぱい。上記の「国別犯罪ランキング」は、海外旅行前の心構えにおおいに役立ちそう。ぜひ一読して危険を回避してください。
とはいえ、くれぐれも治安の悪い国々への渡航は慎重に!
(文/よりみちこ)

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