記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
エボラに関するニュースがたくさん報じられ、この病気に対し恐怖を感じている人も多いと思います。エボラは大変致死性の高い感染症ですが、同様に致死性の高い“人食いバクテリア”と呼ばれる細菌の感染症が、日本でも増えていることをご存知ですか?

今回は、名前を聞くだけでも身震いがしてしまうこの“人食いバクテリア”の正体について、医師に解説してもらいましょう。

人食いバクテリアとは?

“人食いバクテリア”とは、劇症型溶血性レンサ球菌感染症を引き起こす溶連菌(溶血性レンサ球菌)という菌(バクテリア)のことを指します。顕微鏡でみると、だんごのように丸い球状の菌が連鎖してつながってみえることから、レンサ球菌といいます。

どんな症状が起こるの?

はじめは発熱や、さむけといった風邪のような症状がでて、手足の痛みや腫れ、傷の部分が赤くなったり腫れたりします。感染が悪化していくと症状は急激に進み、筋肉やそのまわりの組織が壊死(えし)してしまいます。また、さまざまな臓器がうまく働かなくなったり、血圧が下がるなどして、発病してから数十時間で亡くなることもあります。

症状の進行が急激で、さらに身体の壊死を引き起こして死にも至らしめることから、“人食いバクテリア”と呼ばれるのです。致死率は、約30%といわれています。エボラウイルス病の致死率は平均して約50%であり、どちらも高い致死性を持つ感染症であることがわかります。

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感染経路は一体…?

劇症型溶血性レンサ球菌感染症は、「A群溶血性レンサ球菌」の感染によって起こります。
レンサ球菌は、感染しても症状がでないことがほとんどです。しかし、外傷などによって生じた傷などからこのA群レンサ球菌が入り、血液や筋肉など、もともと菌がいてはいけない場所に入りこんでしまうと、菌血症などが起こり全身に感染して、急激に全身状態が悪化します。

実際の感染経路ははっきりとしないことも多いのですが、糖尿病など持病がある人や、免疫が弱っている人に起こりやすいといわれています。

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【医師からのアドバイス】

この病気を予防するには、まずは傷をきれいにしっかりと洗い、清潔にすることが第一です。万が一、感染してしまった場合には、病院での高度な全身管理や、抗菌剤の投与が必要となってきます。傷の部分の赤みや腫れ、痛みや発熱などがみられたら、ただちに医療機関を受診しましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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