のぞきからくりって何?

覗機関(のぞきからくり)は江戸時代後半から昭和初期まで親しまれた大道芸です。
覗き穴のあいた箱に絵が仕掛けられ、口上師の語りとともに一枚ずつ絵が入れ替わります。レンズ越しにお客さんに絵を眺めてもらうという立体紙芝居のようなもの、と言えばわかりやすいでしょう。

かつては縁日などでよく見られましたが、活動写真の流行とともに衰退していきました。

大人から子どもまで楽しめる娯楽として人気に

のぞきからくりのルーツは仏教絵画を読み解き、物語風に語り聞かせる「絵解き」。
極彩色の地獄極楽を見せるものだったのが、やがて流行の当たり狂言を独自に脚色して人気を集めるようになります。斬新な動く絵の芝居は江戸の人々を熱狂させました。

絢爛豪華な元祖3D映像機

弧に曲がった板には覗き穴(目止め)がずらりと並んでいる。これは「ガラ箱」と呼ばれる。前面の柄模様がはなやかなので「ガラ」。

出典 http://12kai.com

明治・大正時代には20個もの覗き穴を備え、畳一畳ほどもある大きな絵に細かい押し絵を施した豪華なのぞきからくりが現れます。非常に高価で、家が一件買えるほどの値段。それほどの費用をかけてもあまりあるほどの盛況ぶりだったとか。

江戸川乱歩の「押し絵と旅する男」ではのぞきからくりが重要な小道具として使われ、近年では丸尾末広の「芋虫」(江戸川乱歩原作)にも登場。

のぞきからくりが隆盛をきわめていた当時の様子は、著名作家の作品にも描かれています。

現在でも実演可能なのぞきからくり

新潟市の西蒲区には全国に現存しているなかで唯一実演可能な「のぞきからくり」があります。

巻地区公民館では新潟市の有形民俗文化財であるのぞきからくりの素晴らしさを後世に伝えるため、口上師と組立技術者の育成講習会「のぞきからくり探求講座」を開催。

28年3月6日まで毎月1~2回、日曜日に開講、最終回は口上と屋台組立てを観客の前での実演発表もあります。

現在では数少ない口上師や組み立ての技術を学べる貴重な講座です。この機会にのぞきからくりの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。

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華蓮 このユーザーの他の記事を見る

子供の頃から不思議なものを見つけたら調べずにはいられない性格。ちょっと恥ずかしがり屋なのはご愛嬌。一般の人が知らない「面白い」を探すのが私の喜びです。

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