「近くて遠い国」中国。その日常習慣とは?

出典ふじもん先生の旅プロジェクト・世界一の授業

「近くて遠い国」と称されてしまうほど、様々な話題が絶えない日本と中国。誰もがきっと「仲良くしたい」と思っているはずなのですが、なかなか上手くいかない・・・。

理由は様々です。しかし、政治や経済の範疇とは別に、私たち民間人レベルでもできることはたくさんあるはずです。

その1つが、まずはお互いを理解し合うこと。中国を旅していると正直ビックリするようなことも間々あるのですが、それもまた「文化の違い」なのです。

ここでは敢えてネガティブに捉えられてしまうようなことをまとめているのですが、実際に僕自身が感じてきたことです。そこを超えてこそ互いの理解が生まれてくると思いますので、敢えてまとめてみました。

1.ゴミは窓から捨てましょう。

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もちろん地域によりますが、特に内陸部の田舎の方に行くと、これは当たり前のことです。

新疆ウイグル自治区をバスで走っているときは、取り替えたオムツを窓から捨てるお母さんもいました。

環境教育における問題点とも言えますが、中国のような広大な大地を走っていると、ゴミの1つや2つ投げ捨てたところで何の問題もないと、確かに感じられてきます。同じく広大な国土を持つブラジルを旅していたときは、実際にそのような話を聞きました。

投げ捨ては良くないのかもしれませんが、それもまた、広大な大地があるからこその感覚なのかもしれませんね。

2.ゴミは床にも捨てましょう。

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電車やバスはもちろん、食堂などでも、ゴミや食べかすを床にそのまま捨ててしまうのが習慣です。

正直、その光景に僕も疲れ果ててしまったときがあります。特にタンをバスの床に吐いているおおじさんを見たときは、もう言葉を失いました。

しかしそこには、日本とは感覚の異なる「人間の近さ」のような感覚があるようなのです。つまり、日本では「人に迷惑をかけないように」という感覚が強いのですが、中国ではある意味逆で、「人は迷惑をかけるものなのだがら、互いに大らかに許し合って生きよう」みたいな気持ちがあるみたいですね。

「なんてマナー知らずなんだ!」と一見感じてしまうかもしれませんが、ちょっと違う角度から見てみると、違う見方ができるかもしれないですね。

3.ニーハオトイレは実在します。

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ドアがなく丸見えになってしまうトイレ、いわゆる「ニーハオトイレ」。上海や北京など外国人も多い大都市ではあまり見られなくなってきましたが、内陸部の地方都市に行くと、当たり前に存在します。

確かに他の国にはない特異な慣習ですが、これもある意味、大らかな中国的感覚の現れではないかと僕は考えています。

最初は恥ずかしいですが、一度やってしまえば大丈夫。周りの人もみんな「恥ずかしい」なんて思っていないのですから、堂々としていれば問題なし!です。

4.空いてる席はみんなのもの。

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電車の指定席に座っていて、トイレなどで席を立って戻ってくると、知らない人が自分の席に座っている・・・なんていうことがよくあります。

最初、僕もいちいち腹が立っていました。しかし長く中国を旅していくうちに、その感覚が分かってきた気がしました。

中国はとにかく人が多い国です。つまり電車などでも当然人が多いので、座れない人もたくさんいます。

だったら、「席が空いたときはみんな交代で使おうじゃないか!」といった感覚なんですね。これはインドともとてもよく似ていて、重要な共通点としては両国ともとにかく人が多いということです。人が多いが故に、そういった感覚になるのでしょうね。

さらに一言付け加えておくと、中国の人々はお年寄りなどにはすぐに席を譲ります。これも含めて、最初に書いたような「人間の距離感の近さ」が根底にあるのだと僕は思っています。

5.隙あらば横入り!順番なんてなんのその!

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10年前に中国を横断したときは、ものすごい横入りにちょっと悩まされました。しかし昨年行ったときはこのようなことがほとんどなく、かなりビックリしたのを覚えています。

中国人の「我先に」という感覚は確かに理解できないときもあるかもしれませんが、それもまた「文化の違い」なんですよね。大陸に存在し、たくさんの国々と国境を接し、幾度もの民族の興亡を繰り返してきた歴史を持つ中国にとって、「我先に」という感覚は、自然と生まれてきたものなのかもしれません。

郷に入っては郷に従え。多少の割り込みも見方を変えてみれば、また面白いものだと思います。

6.いつでもどこでも大ゲンカ?

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中国の方々は声が大きいとよく言われますが、それにも増して、人前でもかなり遠慮なく感情をぶつけ出します。駅のホームなどでカップルがどつき合いのケンカをしているなんてことも珍しくありません。

日本の感覚だとよろしくないように映りますが、きっとこれも「人間の近さ」なのだと思います。見方を変えてみると、日本ほど「人間の間が遠い」国は、逆に珍しいかもしれません。

かなり多くの国や地域で、人と人はもっと密接に絡んでいます。言葉で説明するのは難しい空気感なのですが、とにかく人の距離感が「近い」んですよね。どちらが良いとか悪いとかではありませんが、この違いは興味深いと思います。

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以上、中国のちょっと驚いてしまうような習慣をまとめてみました。しかし最後に声を大にしてここで述べておきたいのは、中国の旅はとても楽しい!ということです。

確かに反日的な意識がある人もいないことはありませんが、それはごく一部ですし、ほとんどの中国人はとても親切ですよ!困っていれば必ず誰かが助けてくれます。

習慣的な違いで言えば、確かに気疲れしてしまう部分もありますが、それも単なる「文化の違い」。それにストレスを感じるのではなく、「違いを楽しみ、受け入れ、理解する」心持ちが何より大切なのではないでしょうか。

まずはそこから、お互いの相互理解が進んでいくのではないかと思っております。それを願って、今回はこの記事を書いてみました。ありがとうございました!

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世界86か国を旅してきた、元プロスキーヤー&元高校・中学校の先生。「ふじもん先生の旅プロジェクト」代表。日本の子どもたちや若い世代に「世界のリアル」を伝えるべく、世界を旅しながら日本各地で授業や講演、ワークショップを行う「旅人先生」として活動中。

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