イギリスでも毎日、シリアの難民に関するニュースが流れています。今や更に多くのシリア市民が自国を去り、ヨーロッパへ流れ着いている中で、イギリスもようやく受け入れ態勢を整えた様子。そんな中、17歳の少年とハスキー犬の仔犬ローズがメディアに注目されました。

17歳のアスランには犬だけが家族

出典 http://www.mirror.co.uk

戦争などの拠所無い理由で家を手放して避難しなければならないというのは、想像を絶する辛さでしょう。まして大切にしていた家族の一員でもあるペットと離れ離れにならざるを得ないとしたら…?

でも、アスランにはそれをすることはできませんでした。アスランの持ち物はバッグパックと犬を入れる籠だけ。そしてたった一人の家族であるハスキー犬のローズと離れてシリアを去ることはできなかったために、はるか2500キロもの旅路を仔犬を連れて旅して来たそうです。ギリシャの海を渡る前に歩いた距離は実に500キロ。孤独を感じながらローズと寄り添って1日1日ここまで旅して来ました。

「僕にはローズが必要なんだ。」

出典 http://www.mirror.co.uk

強い絆で結ばれているアスランとローズ。家族としてローズを愛し、必要としているアスラン。彼にはこの犬一匹だけ。親も兄妹も誰もいないまま国境から国境へと旅して来たといいます。

国連の難民サポート局スタッフがアスランと犬の名前をリストに見つけた時、驚いたそうです。リストには犬の名前が先に書かれていて、いかにアスランがローズを大切にしているかがスタッフにも読みとれたそうです。

連絡が取れるように手配をし、なんとかアスランとローズの生活を少しでも安定したものに、希望が持てるようにサポートしてあげたいとスタッフは話しているということです。

立った一人の家族、そして親友

出典 http://www.mirror.co.uk

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は今のところ7600万人ものシリア難民を受け入れようと、その基金を募っている最中です。イギリスでもお金以外にも、日用品や洋服などの寄付をする場所が各地に設置されていて、筆者の街にもたくさんの人がシリア難民のための寄付をしています。

先日、筆者も小さくなった子供服や着なくなった自分の服など、かき集めて持って行きました。友達は、歯ブラシや毛布、寝袋、石鹸などの必要な日用品を買ってまとめて寄付したそうです。

世界中で困っている人は何もシリア人だけではないのは言うまでもありません。でも、今回、この戦争が浮き彫りになったおかげで多くの市民が犠牲になり国を出て行かなければならない状態に追い込まれました。

もし、自分がそんな立場になったら!?想像してもなかなか難しいことだと思います。でも、何か自分たちにできることはないか考えてそれを行動に移すこと、それが一番大切ではないでしょうか。

アスランとローズが離れ離れにならずにいつの日か幸せを見つけて欲しい、そう強く願う筆者です。


*情報元は掲載承諾済みです

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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