疲れているから座っていたら、前にお年寄りが・・・

昨日は体調がよかったので、電車に乗って少し遠いところまで買い物に行きました。

広いショッピングモールをウロウロ歩いていると、病気持ちのせいか(膠原病)、クラクラしてきました。

体調良いかと思ったけど、やっぱりダメだわ・・・(涙)

「そろそろ帰ろう」と再び電車に乗ると、私の前に見た目年齢75歳くらいのおじいさんが立ちました。

えっ?どうしよう・・・?席を譲らなきゃダメかなあ・・・
2駅だけだから立ってもいいけど、う~~ん でも、やっぱりしんどいし・・・などと葛藤がありました。

どうして私の前に立つのよ!? 後ろには高校生くらいの男の子もいるし、あっちにも若い男の人がいるのに、よりによって体がだるいから座っている私の前に立たなくても  ・・・

とも思いました。

困ったなあ・・・

結局、席は譲ませんでした。いや、譲ませんでした。

早めに降りる用意をして、
「もうすぐ降ります」と言うことは必死にアピールしましたが・・・

声を掛けようかなあ~、と思ったのですが、「しんどいので・・・」とか言うのもいいわけがましいし・・・と考えているうちに、そろそろ降りなきゃ!となりました。

いつもよりかなり早くから席を立って、ドアが開くのを待ちました。

<年寄りは足腰が弱いから、立たせて鍛えてあげた方が良い?>

帰宅してから、うちの子が小学校6年生だった時の道徳の授業参観でのエピソードを思い出しました。

その日のテーマは、「すご~く疲れている時に電車に乗って座っていたら、お年寄りが乗ってきました。さあ、どうする?」と言うものでした。

荷物だけ持ってあげる、席を譲る、もっと詰めて座る、などの意見が出ましたが、一人の男の子が、「立たせておく。年寄りは足腰が弱いんだから立たせて鍛えてやった方がお年寄りのためになるんじゃないの?」と答えました。

お母さんたちも他の子供たちも先生も唖然としたり爆笑したり。

その時担任の先生が(40歳前半の男の先生)、「今のはウケ狙いか本気か、どっち?」とその子どもに尋ねました。

「半分はウケ狙いやけど、半分は本気」とその子が答えました。

またまたみんな爆笑。正直者ですね。

まあ、この子のキャラを知っているから、笑ったんでしょうね。
優しい子なんだけどね。

<お年寄りと一口に言っても、
いろいろなお年寄りがいるけど・・・>


そして担任の先生が、
「お年寄りと一口で言っても、
今から山登りに行きます、みたいな恰好で颯爽と元気に乗ってくる人もいれば、

杖をついて足が痛そうに乗ってくる人もいるけど、
もしも、杖をついて足が痛そうにしてるお年寄りが乗って来たら、どうする?」

と尋ねました。

すると、少し考えて、「歩かないで運動不足だから、杖つく羽目になったのかもしれないし・・・・う~ん、やっぱり立たせておく」「年寄りも運動は必要だ、ってテレビで言ってたし」という答えが・・・
この授業参観では、どのようなお年寄りなのか、具体的な設定はしていなかったので、
元気なお年寄りなら、立っていて貰っても・・・と思ったのでしょうか?

半分はウケ狙いであったとしても、私は少し考えさせられました。

確かに、彼の言ったことを全面的に「何を言ってるの!?」とか「君は優しくない子だね!」などと否定はできないのでは?と思ったのです。

❝足腰が弱ってくると、体も弱ってくるし認知症を招きやすくなります。❞
そういう情報をテレビで知ったのでしょう。

揺れが激しい車内だと、転んだら危ないけど・・・

鍛えてやる、と言うのはちょっと・・・と思いましたが、この辺がウケ狙いで、ちょっと過激な言い方をしたのでしょうが、彼なりにどうするのがお年寄りにとってベターなのか考えたのではないのかな?と思いました。

また、膝を痛めている人の中には、「一度座ってしまうと膝の関節が固まってしまうので、今度立つときに一苦労する。乗車時間にもよるけど、立っている方が楽だ」という人も少なくありません。

立っていた方が、お年寄りのためになることもあるのでは・・・?? と思ったのでしょう。

このことを、当時77歳と75歳の両親に話すと、「ああ~なるほどなぁ」、
「その子、優しい子なんだろうね」と言いました。

母は、杖を突いて歩いているし、父は心臓が悪くて身体障碍者2級でした。
二人で電車に乗ると、母は杖をついているせいか、よく席を譲ってもらっていましたが、父は歩くのも早いし元気そうに見えるので、全然席を譲ってもらえませんでした。

「俺はいつも席を譲ってもらえない、母ちゃんばっかりや。でもそれでいいと思う。」とよく言ってました。

<これからお仕事なんでしょ。どうぞ座っていてください>

そして数年前にあった、こんな出来事を思い出しました。

朝の9時半ごろの出来事でした。
30歳くらいの男の人が80歳位のおばあさんに席を譲ろうとしたら、そのおばあさんが

「これからお仕事なんでしょ。どうぞ座っていてください。お仕事の前に疲れてしまったら良い仕事できなくなってしまうわよ。私はこれから孫のところに遊びに行くだけだから、ご心配なく」と言われたんです。

「いや、大丈夫ですから」という青年に対して、

「遊びに行く人とこれからお仕事する人じゃあ、これからお仕事する人の方を大切にしなきゃ!あなたたちが働いてくださるから、私はこうして遊びに行けるのだから」

と言われました。
そして、その青年と色々と話をされていました。(その青年はこれからお仕事でした)

私は、ああ、素晴らしいおばあさんだなあ~。
私も、こういうおばあさんになりたいなあ~。

と、思いました。想いやりのあるおばあさん&青年ですね。

<席を譲らないのか?譲れないのか?>


高校生や大学生などの若い子たちでも、疲れていて席を譲れないときはあると思います。

激しいスポーツをやっていて部活帰りで疲れている、テスト中で徹夜だった、風邪をひいているなど、案外お年寄り以上にしんどい状態かもしれません。


見た目は元気そうでも、腎臓が悪いとか心臓が悪いとか何か病気を抱えているかもしれません。
席を譲ってあげたいのに譲れない、と言うのもつらいものです

席を譲ったがために、倒れてしまったりフラフラしていたのでは、席を譲られた人も、いたたまれない気持ちになるだろうから、無理をする必要はないと思います。

席を譲らない=悪いこと だと思うのは、少々違う気がするのですが、どうでしょうか?

「なぜだろう?」と考える姿勢が大切なのではないかな?と思うのです。

妊婦さんには、席を譲るべきだとは思います。
妊娠は病気ではないという人もいますが、病気の時以上にホルモンの変動はものすごいですから。見方を変えれば、妊娠中は病気以上の変化が体の中では起こっていると、私は考えています。
なので、妊婦さんには、極力席を譲ります。

★お年寄りと言っても、元気なお年寄りもいれば具合が悪くて今から病院に行くところだというお年寄りもいるだろう。

★同様に、若い人でも元気な人もいれば、疲れている人もいる。病気を持っている人もいる

★お年寄り=体が弱い と考えるのは、元気なお年寄りに対しては、却って失礼になるのでは?同様に、若い人=元気 という訳でもない。

★席を譲らないのか、譲れないのか?

★席を譲れないのも、つらいことで心を痛めているかもしれない。


そんなことを考えました。

この件に関して、議論しようとかそういうことは考えていません。
「立たせて鍛えた方が良い」と言った子も、その子なりの優しさ、その子なりの想いやりからの発言だと思います。
おそらく「鍛えて・・・」と言うのはウケ狙いでしょう。

学校でそう習ったから席を譲るのではなく、相手の対場を考えるのが、想いやりや助け合いでしょう。

こんなことを考える子はろくな大人にならない!というコメントもありましたが、
現在その子は、風の噂で人づてに聞いたところによると、会社員として立派に働いているそうです。

想いやり、って何かな? と考えるきっかけにしていただけたらと、思います。
「思いやり」とは書かずに、あえて 「想いやり」 と書きました。

相手の「相」に 「心」で、「想いやり」 この心を忘れてはいけませんね。

そして、感謝。

疲れた体を運んでくれる電車に感謝、車掌さんや運転手さんに感謝、線路の保安や点検をしてくれる人たちに感謝。
有ることが難しいから、有難い。

「座らせんかい!」などと言わず、私を座ったままにして下さったおじいさんに感謝。そしてごめんなさい。

きっと元気になって、今度は席を譲ります。有り難うございました。

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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