アラサー・アラフォーの皆さんにとって小学生のころ流行ったモノは色々あると思います。プラ板、ロケットペンシル、多色ボールペン、定番のキャラ物etc。でもあのころ、今よりもちょっとだけ「怖い話」が流行っていた気がしませんか?当時の記憶をたどりつつ「怖い話」系のものを探してみました。知らなかった人も、ただただ懐かしい人も、物思いにふけりつつご覧ください。

学校の怪談シリーズ

出典 https://www.poplar.co.jp

映画やアニメではありません、児童向けの本です。子供達の知らないところで大人が怪談ブームを作ろうとしていたのか、かなり早いスパンで新刊が発売されていた気がします。調べてみたら1991年に毎月新刊が出ていました!複数の作家による一話完結のオムニバス形式になっており、テーマに沿った怖い話が載っています。

高学年にもなると「これは本当にあった話…」という書き出しでも作者が同じだと「あ、この人のお話か」とさすがに作り話だとわかるのですが、見たこともない作家だとなんとなくリアリティが増して怖かった気がします。

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なお、イラストを担当している人もお話によって複数人いました。中でも↑このイラストレーターさんの絵はちょっとシャレにならない怖さでした。

後年は読者投稿ページが増えたりしてなんとなく「雑誌感」みたいなのが出て怖さが薄れていたように思いますが、それでも図書館で借りてきて読んでました。懐かしいです。

雪山の怪談(スクエア)

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これがいつごろ生まれた怪談なのかわかりませんが、筆者が知ったのは高学年の時でした。スクエアのルールを理解して「あ、やばいな」というシンとした怖さがあったのですが、このお話の良いところは「仲間が命を助けてくれたんだ」という見事な着地点があるところだと思います。泣けます。なので、後年になって出てきたホラー色強めの派生怪談(バッドエンド系)はあんまり好きではなかったりします…。

あまりにも有名な怪談ですが知らない方のために一応ご紹介しておきます。
色んなバリエーションがあるのでシンプルな基本形です。

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5人組の登山グループが、吹雪のために雪山で遭難してしまいます。そのうちの1人は登山中の事故で亡くなってしまったので、グループは遺体を背負った状態で移動していました。
そして山小屋にたどりついたのですが、暖房器具もなくこのまま眠ったら凍死するのは必至。遺体はひとまず部屋に安置し、残された4人でなんとか朝まで持ちこたえるための案を考えます。

出典画像作成:蜜

そして思いついたのが、「部屋の四隅に一人ずつ立つ→最初の1人目は壁に手をつけた状態で(暗くて部屋の中が見えないため)2人目のとこまで歩き、たどり着いたら肩をたたく→それを合図に2人目が出発し、3人目のところへ行って肩をたたく→の繰り返し」というゲームです。
これならウッカリ眠ってしまっても、自分のところへ来た人に起こしてもらえるし、起こされたからには次の仲間のためにも出発するはずなので名案でした。

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そして無事に朝を迎え、吹雪もやんだので4人は遺体と共に下山します(これに関しては、朝になったら吹雪がやんだので救助隊が小屋まできてくれたというパターンもあります)。その下山途中で、仲間の一人が気付くのです。

「あのゲームは最初の1人目の出発地点には誰もいないはずだから、4人目は1コーナー多く歩かなければいけないはず」

ということに。そして遺体の安らかな表情を見て、「自分達を助けてくれたんだ」と思ったのでした。(END)

地獄先生ぬ~べ~

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言わずと知れた週刊少年ジャンプで連載していた怪談漫画です。お色気シーンが多めでしたが、ガチで攻めてくることもあるので油断できません。中でも「トイレの花子さん」「てけてけ」は全国の小学生に消えないトラウマを植え付けるほどのインパクトがありました。「ビックリしすぎて思わずページを破った」という子もいたほどです。
連載は1993年38号 - 1999年24号

犬木加奈子の漫画

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独特の絵柄で表紙からかなりのインパクトを放つホラー漫画。怖くて読んだことがない方でも、一度は見たことのある絵柄ではと思います。

『不思議のたたりちゃん』(ふしぎのたたりちゃん)は、犬木加奈子による少女漫画作品。初出は1991年、講談社「少女フレンド」で、フレンドKCより全7巻。

出典 https://ja.wikipedia.org

やはり1990年代の作品でした。

アウターゾーン

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こちらもぬ~べ~と同じくジャンプから。理不尽な結末や未解決のもの、救いのない話などちょっと大人向けです。連載は1991年 - 1994年とやはり90年代ですね。

現実と隣り合わせに存在する、「アウターゾーン」と呼ばれる不思議な世界に巻き込まれる人々の姿を描く。本作の原点であるSFテレビドラマ『ミステリー・ゾーン』と同様に基本的には各話完結であり、ホラーやオカルトを主な題材としているが、第32話『時間をとめる機械』に代表されるSF的ガジェットなども頻出する。また、女性陣のヌードなどのお色気要素も盛り込まれていた。

出典 https://ja.wikipedia.org

のんのんばあとオレ

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現代の妖怪漫画の大家・水木しげるの自伝的エッセイをもとにしたテレビドラマです。1991年(平成3年)と1992年(平成4年)の夏に放送されました。可愛いところもある妖怪の描写や昭和初期の雰囲気に、興味津々で見ていたものです。
戦争の影が近づく時代背景のことだけに、病気や人買いなどといった描写もあり、子供心に考えさせられた記憶があります。

1992年:文化庁芸術作品賞受賞

出典 http://www.dailymotion.com

余談ですが主役の水木しげる(の少年時代)を演じているこの男の子、当時を懐かしむのとは違う意味で「なんか見たことがあるなぁ」…と思って調べたところ、なんと元ゲビルの和太鼓師・広純さんでした!

出典 YouTube

目つきにやはり面影が!今では立派な男前に成長しておられます。ライブを拝見したことがあるので今知ったこのつながりにちょっと感動しました。

1990年代はホラー映画が大豊作!

出典 http://www.occultic.net

年代ごとのホラー映画をまとめているサイトを見てもやはり1990年代は多いです!「エコエコアザラク」「学校の怪談」「女優霊」「パラサイト・イヴ」「リング」「死国」など有名どころが豊作です。すごいです。

小学生に『学校の怪談』が流行る理由

「学校の怪談」は小学生において脆弱なアイデンティティを補完するため、他者からの承認を得ようとする手段として語られていたといえるのではないだろうか。

出典 http://www.l.yamaguchi-pu.ac.jp

山口県立大学附属図書館のPDF(山口県立大学学術情報)で、子供と『学校の怪談』の関係性についての文章を読むことができます。親や社会からの抑圧という説もある中、コミュニケーションツールとしての怪談についてというところに「そういえば…」と思いました。

学校からの帰り道、仲良しの子と一緒に怖い話について語る。家で兄弟と本を貸しっこする。誰でもちょっと興味があるし、誰も傷つけない話題のひとつでした。

うひひひひ…

出典 YouTube

難しいことは抜きにしても、あのころの怪談ブームは懐かしく思い出されます。すっかり忘れていた人も、今一度観返してみてはいかがでしょうか。上記の「のんのんばあ」のように、当時の俳優さんたちが現在活躍している誰なのかに注目してみるのも面白そうです。

今もどこかでささやかれている「怪談」。今後どのようなお話が生み出されていくのか、気になりますね。それでは…。

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