The Tree of 40 Fruit

出典 http://www.sciencealert.com

春になると1本の木に色とりどりの花が咲き乱れるこの不思議な木。この美しい木はアメリカ・ニューヨーク州にあり、名前は「The Tree of 40 Fruit」(40種の果実の木)別名「奇跡の木」。そうなんです!なんとこの1本の木に40種類ものフルーツが実る魔法がかけられたような不思議な木なんです!本当に?と半信半疑になりますよね。まさに奇跡!

出典 https://www.youtube.com

この奇跡の木を育てているのは、現代美術家で米シラキュース大学の教授でもあるサム・ヴァンエイケンさん。2008年、125年もの歴史をもつニューヨーク州農事試験場内にある果樹園が、資金不足で閉鎖に向かっていること知り、なんと果樹園まるごと買い取ったのです。

この果樹園には150年〜200年間生き続けた貴重な果物があり「果樹園がなくなれば果物も消えてしまう」と思ったそう。それに、「私はペンシルバニアの農場で生まれ育ちました。そのため、この果樹園にある果実の貴重さは分かっています。絶対になくしてはなりません」とコメント。彼はこの果樹園を買い取り、貴重な果実の保存に動き出したのです。

出典 https://www.youtube.com

果樹園を買ったものの最初から順風満帆だった訳ではありません。来る日も来る日も果樹園に通い木を眺め花が咲く時期をすべて記録。そんなある日、彼は1本の木に気がつきました。その木はまるで何本もの木が折り重なり「様々な果実を実らせている木」のように見えました。弱った木が倒れ隣りの木に重なった光景だったのですが、彼はここからヒントを得たのです。

出典 https://www.youtube.com

サムさんのアイデアとは「1本の木に複数種を融合させ、1本の木として管理をする」というもの。膨大なデータをとり綿密に計算し研究されたこのアイデアで、切開した樹の枝に、他の種の枝をテープで繋ぎ合わせて固定。まず、複数種の木を継いだ母体になる「ワーキングツリー」の育成に2年、その後、枝先に複数種の枝を継ぎ足していく「チップ・グラフティング」という作業を行います。別種の枝を自分の枝だと認識させるまでには3年の月日を必要とします。そして、5年の歳月をかけ、地道な努力と研究の結果、1本の木に40種類もの果物が実る奇跡の木が誕生したのです。

出典 https://www.youtube.com

現在、奇跡の木は16本が、ニューヨーク州やアーカンソー州など米国内の7つの州に植えられました。対象とする果物は250種類を超え、それぞれの木に異なる組み合わせの40種類が実をつけるとのこと。最初の木が植えられたのは2011年。今年の秋には、カリフォルニア州サンノゼにある子ども向け体験学習施設の敷地内に新たな1本が加わる予定です。

現在も様々な土地でその土地に適した貴重な種類同士を掛け合わせたThe Tree of 40 Fruitの育成を行っているサムさん。この取り組みに対して「1つの芸術作品であり、研究プロジェクトであり、自然保護活動の一形態ととらえている」とコメントしています。

出典 http://www.sciencealert.com

おとぎ話に出てくるようなこの美しい木は、サムさんの地道な努力と貴重な果実をなくしてはいけないという情熱が奇跡を呼んだのかもしれません。サムさんはこの技術が色んな人達に伝わることが大切だと仰ってました。サムさんの技術を継承して行き、この木が世界中に溢れる日を願います。

実際にこの木のフルーツを食べた人は、珍しいフルーツもあるしバリエーションに飛んだ果物が食べられると評判は上々のようです。私もいつかこの奇跡の木に実るフルーツを食べてみたいものです!ご訪問ありがとうございました。

この記事を書いたユーザー

パトリシア このユーザーの他の記事を見る

主にスポットライトで書かせて頂いています。
ありがとうございます。
Twitterアカウント開設しました。
よろしくお願い致します。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • ライフハック
  • おでかけ
  • グルメ
  • 料理
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス