”いつか科学が進歩して、私は蘇ることが出来ると信じてるから。”

キム・スォッジさん、23歳は末期癌に侵され余命いくばくもない状態でした。
彼女は時間をかけ、現代の冷凍保存技術とそれに関わる研究を、ありとあらゆる方面で調査しました。
家族、そして恋人のジョシュさんに、自分が死んだらすぐに自分の脳を冷凍保存してほしい、と伝えたのです。

ただし、その費用はとても高額、そして彼女の思想に賛同してくれる有志を募らねばなりません

彼女はまず、父親に冷凍保存に関する費用を出してくれないか、と聞きました。
しかし、父親は彼女の意見に反対。

“I can’t help you with this,” 
 “We don’t live forever, Kim.”
(キム、私には助ける事は出来ないよ、誰もが永遠に生きるなんて出来ないんだよ?)

父親の言う事も、確かに正論ではあります。
でも、彼女の強い意思は変わることはなく、
Redditで募金を募ることに。

なんと、彼女の”蘇りチャレンジ”に対し、$80.000もの募金が集まったのです。

現在の”人体冷凍保存技術”とは一体どの程度進んでいるのか

人体冷凍保存(じんたいれいとうほぞん、英:cryonics)は、現在の医療技術で蘇生が不可能とされた人体を冷凍保存することである。

未来に技術が発展することを期待して、蘇生が可能になったころに解凍して治療しようという考え方である。
しかし、現在の技術では、人体に含まれる水分が冷凍されることで膨張し、細胞膜を破壊してしまうなどの問題がある。
現在の人体冷凍保存は、将来的なナノテクノロジー技術などの発展によって細胞膜を補修することが可能になることを期待している。

この問題に対しては、水分を事前に何らかの方法で不凍液などに置換し、冷凍時における細胞膜の破壊を防ぐなどの技術が模索されている。

出典 https://ja.wikipedia.org

”おそらく今後40年以内に人間の思考を電子的に複製できる方法が見つかるかもしれない”
と、ドイツの神経生物学教授、Winfried Denk氏はニューヨークタイムズ紙に語っています。

”キムの最後の願い”と題されたこのドキュメンタリービデオ

出典 YouTube

こちらのビデオには、キムさん本人と、恋人のジョシュさん。
そして彼女の闘病生活から最期に至るまでが映し出されています。

何よりも目を見張るのは、キムさんの最後の息が絶えた後、
ジョシュさんがすぐに待機中の専門家たちに連絡、
直ちに彼女の脳を取り出し、冷凍保存する処置が行われるのです。

最期、キムさんが息絶えた時、彼女は愛する恋人の腕の中で抱かれ、とても穏やかな表情のまま眠るように息を引き取りました。

そこには、”希望に満ちた死”を迎えることが出来たキムさんの姿がありました。

キムさんの死にあたって

恋人のジョシュさんは、彼女のフェイスブックにこう記載しました。

“Until (or unless) the day comes that Kim can be brought back,” 

“remember her, celebrate her, and emulate her resilience, so we can create the future of her dreams.”


キムが戻ってくるまで(来ないかもしれないが)
彼女の事を思い出して、彼女のために祝福して、彼女の回復力を見習い私たちは彼女の夢を作り上げていこう

一般的に”死”と言うと
まず出てくるのは恐怖心ではないでしょうか。

怖い、痛い、暗い、というネガティブなイメージを持つ人が大半。
しかし、彼女の死はそれとは真逆、自分が蘇る日を楽しみにして、
一時の眠りについた、そういう死であったのではないかと思います。

彼女の取った選択に対し、世間の意見は大きく分かれました。
同意する声もありますが、多くの人は
”なぜ死を素直に受け入れないのか”
という点で議論を呼びました。

あなたが彼女の立場だったら、どうしたでしょう?
私は、自分の大切な人が将来蘇る可能性があるのなら、
それが僅かな可能性であったとしても、それにかけてみたいと思うのではないか、と思います。

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