来年スタートする統一リーグの準備が進む

白黒のカッコイイデザイン。統一新リーグが来年からスタートするプロバスケットボールリーグの名称が「B.LEAGUE」に決定し、9月15日に記者発表がありました。

昨年、国際バスケットボール連盟(FIBA)から国際大会への参加資格をはく奪されたというショッキングなニュースが流れました。ご存知の方も多いのではないでしょうか。
この処分を受けた理由は、日本の男子バスケットボール界に、2005年に日本リーグから分離独立した新潟、埼玉らが立ち上げたbjリーグと、日本リーグが統一を目指して2013年に立ち上げたNBLという二つのトップリーグが存在することが原因でした。

統一までの長い道のり、その問題の本質は何?

FIBAからの要請は今に始まったことではなく、既に2014年のニュースの6年前、2008年から「一国家でひとつのリーグが理想。統合が望ましい」という要請を受けており、関係者にはこれを検討するに十分な時間があったにも関わらず、日本リーグもbjリーグもこの上位組織にあたる日本バスケットボール協会も含めて、遂にこの最悪の事態に陥るまで問題を解決することが出来ませんでした。

問題は色々あったと思いますが、その本質は社団法人神奈川県バスケットボール協会の理事、廣田和生氏が2012年にインタビューに答えたこの記事の中にあると感じています。

――他団体と比較するのは恐縮ですが、この間、サッカーはJリーグの発展とともに4度のW杯出場を果たし、ベスト16を二度獲得しています。バスケットはプロ化が検討され始めてすでに20年が経過しましたが、未だに統合がなされない。手詰まりなのは何が原因なのでしょうか。

「ひと言で言えば、残念ながら情熱とプロデュース能力の欠如ではないでしょうか」 

――情熱の欠如ですか。

「事実として新リーグ設立委員会がたったの3回しか全体会議をやってないわけですから。もっと頻繁に議論をして活性化してほしかったですね。たとえば分科会を作って、現場の人たちの意見を聞いて取り込んでいく。ヘッドコーチの分科会、マネージャーの分科会、経営者の分科会を作って、そこで喧々諤々(けんけんごうごう)議論して、何が一番いいのかということを、話し合う機会を作っていくことを期待したい。課題はやっぱり現場の声をどうまとめるかだと思うんです」

出典 http://sportiva.shueisha.co.jp

いきなり大前提の話に切り込んでいます。

情熱のないものには、どんな優しい課題も解決できるはずがありません。
この位バッサリやってくれると、何故だろうどうしてだろうとグズグズ考えなくて良いのでありがたいです。

とは言え、バスケットボールの団体の役員になるくらいですから、皆さんバスケットボールが好きだったに違いないのです。それが国際試合が出来なくなるような事態になるまでどうして統一しようという情熱が湧いてこなかったのでしょうか?

それは大きな疑問でした。

――何が原因なんでしょうか。

「要は赤字になったら、どこが補填するのかと。だから、totoの中に入るような動きをするとか、考えていかないと。やはり第3、第4のお財布がないと厳しいですよね。その点、Jリーグなんかは器がやっぱり大きいですから」

――やはり、器、つまりスタジアムや会場のキャパシティの問題はありますか。

「動員・導線ってよく我々も言うんです。導線をどう敷けばお客さんが来るのか。非常に有効にダイナミックに考えられれば経費もかけられるんですよね。でも、バスケットの場合はやっぱり入って3000人という会場がほとんどです。1万人を超えるところで興業を行なうことがなかなか厳しくて、スポンサーがつかないメディアもつかない。サッカーで言う平田さん(平田竹男・早稲田大学教授=元通産官僚で後にJFAジェネラル・セクレタリー)のような方がいれば、どうすれば、やるスポーツから観るスポーツに転換できるのかという道筋ができるんですが、いつもそこが抜けてしまうんですね」

出典 http://sportiva.shueisha.co.jp

その理由として興業規模の問題、要するに現実として「儲からない」ことを挙げています。

そもそもバスケットボールを大規模な観衆を集めて興行出来る場所が、日本には極少数しかないのです。仮にあったとしてもその会場を満員にする興業力がありません。現実に多少なりとも利益を上げているは極一部のチームだけです。

元々の日本リーグが企業チームであったこともありますが、バスケットボールは親会社の広告宣伝費で成り立ってきたのです。

儲からない」ものには「情熱」は湧き立たない。何とも寂しい話になってしまいましたが、それが現実かも知れません。

地域の話じゃない、日本のバスケット界全体の話だと、いう声が聞こえてくるようです。
「情熱」を奮い立たせるためにも「儲かる構図」を作ろうという声が。

「情熱」と言うのは、即ち「本気」ということなんだろう思います。
「本気」で向き合うからこそ、川淵氏は「選手の為に泣ける」んだろうなと思います。

どうせ仕事をするのならば、
泣ける仕事をしたいものです。

この記事を読むと、ここまで来てもまだまだ端緒についたばかりだということが良く分かります。

道は険しい。
でも、いつか日本のバスケットボールを世界に。

いつか世界に通用するレベルに育てようという気持ちが、新しい組織のメンバー、チーム、選手、そして応援するすべての人の心の熱い「情熱」として芽吹けば、いつか、78歳・川淵氏が中心から退いても今の流れがついえることはないでしょう。

泣けるほど熱い仕事を、期待します。

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花咲 未来 このユーザーの他の記事を見る

心にいつも熱い想いが詰まっている「夢多きアラフィフ」です。子育ても給料を運ぶ以外はほぼお役ご免になりましたので、これからの自分はどう生きるかを模索しながら、第二の青春を生きています。『アオハルはいつも間違える』ので、記事には誤字脱字のなりように気をつけます(^^;;

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