出典 http://karapaia.livedoor.biz

記事提供:カラパイア

もはや日本のアニメは日本だけのものではない。文化も価値観も違う世界各国でこよなく愛され続けているのだ。米バイラルサイトbuzzfeedにて、アニメ好きな2人の男女スタッフが「死ぬ前に是非見るべき10のアニメ」をピックアップしていた。

もちろんこれらはアメリカで放映されているものの中からの選出となる。さてどんなアニメがどんな理由で選出されていたのか見ていくことにしよう。

尚、順番は順位とは関係ない。説明は本文を意訳したものだ。

1. カウボーイビバップ

アニメがストーリーを楽しめるエンターテイメントであると同時に、優れた芸術作品であることを証明したという点で、『カウボーイビバップ』は同時期の他のシリーズよりも頭一つ抜けているだろう。

各エピソードでは、アートワーク、音楽、筋書き、キャラクターが入念に調整され、シリーズを通して一貫したテーマが語られている。

2071年に生きるカウボーイ(賞金稼ぎ)、スパイク・スピーゲルとジェット・ブラックが物語の中心である。2人は「ビバップ号」という宇宙船で太陽系を股にかける。彼らにはそれぞれ秘められた過去があり、物語が進むにつれて明かされていく。

本作品は、SF、ミステリー、サイコスリラー、コメディ、ノワールといった異なるジャンルと、ジャズ・エイジ、現代日本、アメリカン・オールドウェストといった様々な文化や設定を巧みに融合させている。

サントラには当時は画期的だった手法が採用された。全編を通して流れるジャズやブルースを作曲した菅野よう子は、ディレクターから大きな裁量を与えられ、エピソードのために作曲された歌に合わせてアートワークやストーリーが製作された。

2. 少女革命ウテナ

捕らわれの姫君を王子が救い、2人は恋に落ちる…古来より繰り返されてきたテーマだ。『少女革命ウテナ』はこの古典的テーマを可能な限り踏襲しながらも、発想の転換を成し遂げた。天上ウテナは少年のような格好をした女子高生だ。

彼女は「王子様のように気高くかっこよく」を信条としている。ある日、親友の恋心を踏みにじった人物を非難したことから、デュエリストたちとの決闘に巻き込まれていく。

よくある「魔法少女」アニメとはまるで違う。男女の役割分担を真っ向から否定し、それを180度ひっくり返してしまっている。

作品が描くのは、女性を救う女性だ。しかし、そうした枠を超えて、社会的、倫理的意識のメタファーや重いテーマを描き出す。決闘は少々マンネリ気味な嫌いもあるが、それでも剣によるバトルを観れば手に汗握ること請け合いだ。

3. DEATH NOTE

フィクションの世界には天才と称される人物が溢れている。そうした登場人物は機知に富んだ名言をのたまい、キーボードを勢いよく叩いたかと思うと、「ハッキングできたぜ」などと決め台詞を口にする。

だが、その行動を見ても天才には見えなかったりもする。対照的に、『DEATH NOTE』の2人の主人公はまさに天才だ。

ストーリーは、高い知能の持ち主でありながらも、退屈を抱えた高校生の夜神月を中心に展開する。ある日、日々の授業よりも何か刺激的な出来事をと願う彼は、死神リュークが落としたデスノートを拾う。

これは、そこに人の名前を書くと、その人物が死ぬという代物だった。デスノートが正真正銘の本物であることが分かると、月は世界から悪を一掃しようと行動を開始する。しかし、この試みはすぐに彼に匹敵する知性を備えたLという探偵の知ることとなる。

本作品では実に緻密なストーリー展開が楽しめる。各エピソードで、月とLの頭脳戦や心理戦が繰り広げられ、複雑ないたちごっこが展開される。ユーモラスなシーンや戦慄するシーンなどが織り込まれたストーリーに引き込まれることは間違いない。

4. STEINS;GATE

同名ゲームソフトを原作とする『STEINS;GATE』は、タイムトラベル物だ。自称マッドサイエンティストの岡部倫太郎とラボメン(研究所メンバー)たちは、偶然過去にメールを送れるタイムマシンを作り上げてしまう。

このごく些細な変化によって、未来の結果が大きく変わってしまい、パラレルワールドが絡み合う複雑なストーリーが展開される。

予測不能なタイムトラベルの結末に加えて、エキセントリックな登場人物たちが本作品を引き立てる。

彼らは皆変わり者だが、視聴者はすぐに愛着を持つようになるだろう。過去10年間の作品の中で最も説得力があり、かつ知的なタイムトラベル物として、SFファンには一押しの作品だ。

5. クレヨンしんちゃん

『クレヨンしんちゃん』というそのタイトルからは、想像もつかない内容の作品だ。魔法使いの少女も戦闘ロボットも英雄的な主人公も登場しない。

そこで描かれるのは、下品な物言いをする5歳の少年、野原しんのすけのまったく予想もつかない傍若無人振りだ。『ザ・シンプソンズ』を少し下品にしたホームコメディと言えば分かるだろうか。

ストーリーは、幼稚園に通うしんのすけ、その家族や友達を中心に、現代日本における平凡な日常と他愛のない事件を描く。

作品の面白さは、言葉遊び(それゆえに字幕と吹き替えにはかなりの違いがある)やブラックユーモアにある。声優たちの巧みな演技とは裏腹に作画は緩く(『サウスパーク』と同じく意図的なものだ)、それが可笑しさを誘う。

深夜のコメディのように、あるゆる話題が皮肉の対象である。そうした話題に抵抗がないのなら、きっと楽しめるはずだ。

6. 鋼の錬金術師

等価交換と質量保存…これが錬金術の法則だ。この法則が作品自体の鍵である。『鋼の錬金術師』は、神の力で人の生命を復元するというタブーを犯し、身体の一部を失った2人の兄弟の物語だ。身体を取り戻す方法を2人はやがて国家規模の陰謀に巻き込まれていく。

よく練られた伝承、歴史、文化などに彩られた世界観が、ストーリーや登場人物に厚みを与えている。だが、本作品の真価は、人種差別、軍事化、ジェノサイドといったテーマにがっぷりと取り組んでいることだ。

本作品の登場人物の多くが、登場するまでに打ちのめされ、裏切られ、見捨てられたという過去を持っており、復讐の狂気と猛る正気の狭間にある。

しかし、登場人物の過去が明らかにされるにつれて、作品に何度も登場する問題を抱えたアンチヒーローに対して、視聴者もまた偏見を持っていたことに気がつかされる。

視聴者の心は、感情的な疲弊と巧みなユーモアや勝利による圧倒的な喜びの間で強く揺さぶられることになる。重苦しいストーリーの中には心温まる場面もある。兄弟同士が自らを犠牲にして互いを守ろうとする姿は、純粋な真実の愛の最高の形だろう。

7. 新世紀エヴァンゲリオン

『新世紀エヴァンゲリオン』は子供向けのアニメではない。大人向けのアニメは本作品以前にも存在した。しかし、暴力と性表現を理由としていない点では新しい。本作品の根底にあるのは、難解な心理描写や道徳的な問いかけだ。

舞台は、ある事件によって地球の人口が激減した近未来である。軍事研究組織の責任者を務める父親によって呼び出された碇シンジという10代の少年に、強力な使徒という生物によって人類は存亡の危機にあることが告げられる。

人類に残された希望は、神経系にシンクロすることで操作する巨大ロボットだった。父親はシンジにパイロットとなり、使徒を倒すように命じる。こうして怯える少年は最初の辛い決断を迫られることになった。

登場人物たちは、痛ましいほどに人間であり、肉体的、心理的苦痛から精神が崩壊することになる。巨大ロボットの戦闘を描いた作品であり、同時に歪んだ家族関係も描き出している。

そして、タイトルから想像できる通り、宗教的なモチーフが散りばめられている。絶望や喪失の物語でもある。こうした成人を対象としたテーマは、西洋のテレビシリーズでは珍しい。明るいストーリーではないが、素晴らしい作品だ。

8. 蟲師

描かれている。蟲師のギンコは村々を訪れ、蟲によって引き起こされた問題を解決する。19世紀の文明の利器によってリアリズムが演出されているが、作品の主眼はこの世ならぬものである。

派手なアクションシーンはなく、会話にも乏しい。また、ストーリーはじっくりと進み、思慮に富んでいる。しかし、こうした緩慢な展開が他の作品からは味わえない、瞑想的でスピリチュアルな雰囲気を醸し出す。

宮崎駿のファンならば、特に心に響くものがあるだろう。だが、超自然を描いた繊細な美しさゆえに、ホラー的な印象を受けることもある。

何よりも『蟲師』は芸術作品だ。抑えの効いた配色と優美な音楽が本作品ならではの、現実と幻想の狭間にある美を作り出している。本作品は、視聴者を別の時間、別の場所、別の時代へと、そして何よりも素晴らしい内省的な旅へと誘ってくれる。

9. WOLF'S RAIN

絶滅したと言われる伝説の獣、狼は人間に姿を変えて生き残っていた。彼らは楽園を求めて、「月の花」の香りをたどり旅をする。

『WOLF'S RAIN』は、荒廃した世界で楽園を目指す4匹の狼たちを中心に展開する。民間伝承の要素が散りばめられた本作品は、ダークで陰惨な物語だ。

緻密に練りこまれた設定と抑えを効かしたドラマチックな要素によって、視聴者は全編を通じて飽きることなく楽しめる。荒廃した都市や堕落した人間が描かれており、SFや終末物のファンには特にオススメだ。

暗いテーマを扱っているにもかかわらず、本作品は傑作アニメの一つである。豪華なアートワークやアニメーションだけではなく、ストーリー、音楽、ビジュアルのすべてが世界滅亡後の美しくも悲しい物語を紡ぎあげる。

ハッピーエンドを望む方にはオススメしない。見事な設定と物語を求める方だけが観るべきだ。

10. 妄想代理人

現実と妄想の区別がつかなくなった経験はあるだろうか?世間に広まる噂や不安に興味を引かれたことがあるだろうか?すべては自分の責任なのか、それとも自分はただの被害者なのだろうか、と疑問に思ったことはあるだろうか?

この質問のどれかにイエスと答えたあなたなら、『妄想代理人』を観ておくべきだろう。物語の中心は、少年バットという謎の通り魔だ。金色のローラーブレードと折れたバットが特徴的な少年であり、東京で夜な夜な女性を襲撃する。

一見すると各エピソードは独立しているが、それぞれは少年バットの襲撃事件によって関連している。

本作品が描くのは、登場人物のトラウマが広がり、東京を飲み込んでいく様子だ。徐々にストーリーと登場人物がつながり始め、視聴者は真実を観ているのか、それとも誰かの想像でフィルターがかけられた真実の1バージョンに過ぎないのかと幻惑される。

本作品は、視聴者に大きな謎を提示するだけではなく、それに答えるツールも用意する。それは13話の各エピソードの中に織り込まれている。サイコスリラーとミステリー好きの期待を裏切ることはない。

他にも優れた日本のアニメもあるのだが、きっとアメリカでは公開されていないのだろう。またとてつもなくメジャーなドラゴンボールとかは既知ということで入っていないようだ。

上記10の中でいえば個人的にはWOLF'S RAINだな。エヴァはもうライフワークみたいなもんだしな(謎

出典:buzzfeed

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス