トイレって毎日何度も使う物ですが、場所や時間によって妙に不気味だったり怖かったりすること、ありますよね。昔は汲み取り式で、しかも離れになっていたりして、特に夜トイレに行くのはちょっとした勇気を要する行為でした。下からニュッと手が出てきたらどうしよう!?なんて想像してしまい、慌てて頭からその思いつきをかき消そうとした、なんて経験、中年以上の世代ならありますよね。
でも最近のトイレは照明も明るくて、便器もオシャレで室内も清潔感あって、怖さとは無縁の存在になりつつあります。ですがそんな現代的なトイレでも、時に怖い!?ことが起こりうるのです。今回は私が実際に体験したトイレにまつわる話を紹介したいと思います。

①第2京阪京田辺PAの悲劇

5年程前のことだったでしょうか。第2京阪道路の京田辺PAのトイレに、小用を足しに入った時の話です。

当時開通したばかりで真新しいトイレは、便器も白光りして使うのが勿体ないほど。一般的な認知度も低くて利用者が少なかったこともあり、色んな意味で快適なトイレでした。
そんな室内に足を踏み入れると、小便器前には人影は認められなかったのですが、個室が一つ使用中で、その中から何やら声が聞こえてきたのでした。

はい はい ええ あ〜 よろしくお願いします

そう。先客は個室に入って中で電話していたのです。
明らかに営業マンが顧客を相手しているとおぼしき通話は、私が小用を終えたと同時くらいに終わり、その時点では特に興味を持つでもなかった私は、手を洗おうと洗面台にむかったのですが、その時です。個室の中に異変が…

ブリブリブリ〜バリッ
ブヒボフッブリブリッ

凄まじい音響を伴って、排便と放屁のコラボレーションを繰り広げ始めました。
その音量は今まで耳にしたことのないレベルで、しかも長い!
(メッチャ我慢してたんやなぁ。しかしどんだけ出んねん。)
内心ちょっとした感嘆の念すら覚えましたが、私が手を洗っていると、さらに新たな動きが…

はいもしブリブリもしボムありがとうブヒブリございますブ〜
ええブリブリブリはいバリバリどうもブリッ

先程の電話の相手が、言い忘れたことでもあったのでしょう、また電話してきたのを、咄嗟にとってしまったのか、取らないのは非礼と考えあえて取ったのか、真相は分かりません。いずれにせよ大事なお客さんからの電話にもかかわらず、猛烈な勢いは止められず、排便と放屁と営業トークの三重奏を、奏でる羽目になったのでしょう。
まさに悲劇です。

②大阪市営地下鉄北浜駅の恐怖

北浜は大阪の金融の中心地といったところでしょうか。平日はサラリーマンで賑わう駅ですが、土日は閑散としています。そんな土曜の夕方の北浜駅の公衆トイレでの出来事です。

この時もやはり小用を足しに入ったのですが、小用の便器が2つしかないそのトイレに、左側の便器の前に先客がいました。かなり大柄なサラリーマン風のその男性は、便器から30センチ近く離れたところに立って、用を足していました。
なんでこんなに離れて…
そう思いつつも右隣に並んで、所期の目的を果たそうとした私の耳に、凄まじい勢いで液体が便器に当たる音が聞こえてきました。それは蛇口を全開にした水道につないだホースの口を潰して、水勢を強くした時のような音で、排尿時にそれに匹敵する音を出すのは、私の経験した限りでは、牧場で見た乳牛の小便が唯一です。とても人間業とは思えない音でした。

そしてふと思いました。

そうか!こんな勢いだから、便器に近寄ると飛沫がかかるんやな!

そうだそうだと得心しつつ用を足していた私の横で、今度は

バチバチバチバチバチバチバチバチ!!!

と激しく肉を打つような打撲音とでもいいますか、猛烈な勢いでぶっといソーセージを太ももに連続して叩きつけているような、少なくともトイレで聞くことはありえない音が…

その音は男なら小用の後に必ず行う、体を揺すったり大事なところを振るなどして残った尿のしずくを出す行為によって起きた物だろう、というのは分かりましたが、一体どんなやり方しているのか、そしてあんなに大きな音を立てるとは、そもそもそのサイズが尋常ではないのではないか、など様々な考えが頭をよぎり、私は隣を覗いてみたい怖いもの見たさの好奇心と、見てはいけない物を見てしまいそうな警戒心の狭間で揺れ動いていました。そして気付いたのです。

もしかして便器から離れて立っていたのは、それ以上近づくとアソコが便器に触れてしまうから!?


結局私は左側を見ることはできませんでした。
隣の男性が洗面台に向かいます。洗面台は私の右手側、つまり男性は私の後ろを通っていくのですが、

もし後ろから襲われたら…
あんなに大きい(であろう)モノで襲われたら…

あの時ほど恐怖を覚えたことはありませんでした。

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