記事提供:TRiPORT

こんにちは。TRiPORTライター、旅と写真でできている赤崎えいかです。

旅人の心を掴んで離さない遺跡。なかでもカンボジアのアンコールワット遺跡群は、圧巻の美しさや規模が大きいことから世界中の人が訪れています。

出典 https://www.compathy.net

この記事を読んでいる人の中にも行った人がいるかもしれませんが、カンボジアに訪れたときに違和感を感じた人はいるでしょうか?

国民の平均年齢が24歳

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少子高齢化社会といわれている日本からカンボジアに行った場合、街中で年配の方と会うことが少ないと感じるはずです。なんと、カンボジアは平均年齢が24歳と圧倒的に若年層が多いのです(※)。

この平均年齢の背景には、1970年代に起きたクメール・ルージュ(カンボジア共産党)書記長、ポル・ポトを筆頭とした大量虐殺が行われたことがあります。

「考えることができる人」は政権に反対する可能性があるという思想のもと、メガネをかけている、手がきれいなのは仕事をしていない、歌を唄った…。そんな理由で簡単に大多数の大人、そして子どもたちも容赦なく虐殺されていきました。

その数は200万人から300万人とも言われ、国民の三分の一以上の人が命を奪われていったのです。

これは、今からたった30年ほど前に行われたこと。多くを語る人は少ないですが、カンボジアで出会う40代以上の人は、ポル・ポトによる大量虐殺を経験してきた人たちなのです。

(※)The World Factbookより

今でも残る生々しさ

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大量虐殺の現場となったのは国内の300余りの場所。現在、その現場はキリング・フィールドと呼ばれ、実際に足を踏み入れることができます。

そこには掘り起こされた人骨とともに、衣類や写真、絵、そして殺害に使用された農機具(銃弾は高価だったため、原始的な道具が使われました)、吊り下げられたり、子どもの体を打ち付けて虐殺した木が立ってます。

まだ掘り起こされていない遺骨も大量にあり、雨天が続くと地面から骨が現れることも珍しくないと説明されました。

なぜ行く必要があるのか?

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キリング・フィールドは決して楽しい観光地ではありません。むしろ行くと心が重くなり、言葉を失います。それでも「行くべき」と言えるのは、なぜだと思いますか?

それは、その大量虐殺を行ったのが自分たちと同じ普通の人間だからです。自分はそんなことをする人間ではないと思っていても、なにかの歯車が狂ったり、圧力に屈したときに他の人を故意に殺害してしまう可能性がある…。

それぐらい人間の意志は脆いものだと認識し、同じことを繰り返さないためにも過去の歴史から学び続ける必要があるのです。

Have a nice trip!

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