魅力たっぷりの国ペルーへようこそ!

出典ふじもん先生の旅プロジェクト・世界一の授業

マチュピチュやナスカの地上絵に代表されるペルーは、たくさんの見どころがある南米大陸有数の観光国です。

そしてペルーには多くの日系人も住んでおり、概ね日本人に対するイメージも良いんですね。日本人にとっても、実質的な距離と比較しても精神的な距離感は比較的近いのではないでしょうか。

そんなペルーで、僕は感動的な女性に出会いました。「その国のイメージを左右するのは人である」と常々言ってきた僕ですが、素晴らしい女性との出会いに、僕はペルーのイメージが大きく変わりました。

それは大都市リマを走るバスの中でのこと・・・。

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それは首都リマを走る路線バスの中での出来事でした。

久し振りにペルーにやってきたその日、僕は市内を走る路線バスに乗りました。久し振りだったのでバスの値段を覚えていなかった僕は、料金を集めるおっちゃんにいくらなのかを聞きました。

すると、「4ペソだよ」とのこと。

僕は言われるがままに4ペソを支払いました。すると周りの乗客からブーイングが。どういうことかと不思議に思っていると、1人の乗客が僕に教えてくれました。

「料金は4ペソじゃないよ、2ペソだよ!」

そう、つまりはぼったくりですね。2ペソなんて日本円にしたら大したお金ではないのですが、こういうのって金額の問題じゃない。やっぱり腹が立つ。

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するとなんと、周りの乗客がガンガン文句を言ってくれるではありませんか!

一外国人の僕のことなど放っておいてもいいはずなのに、みんなでガンガンそのおっちゃんに文句を言ってくれているのです。それだけで、僕は感動でした。

さすがにいたたまれなくなったのか、おっちゃんは僕に1ペソ返してきました。しかしまだ1ペソ足りません。

「まぁ1ペソくらいいいか。あんなに苦情を言ってくれた乗客の温かさだけで、ちょっと満足だし。」

そんなことを思っていました。

そこへ1人の女性が颯爽とバスの中へ。そして・・・

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騒ぎに気が付いたその女性は、僕に話しかけてきました。現地の言葉なので全然分かりませんでしたが、きっと他の乗客から、外国人が多くお金を取られたのだと話していたのでしょう。

「あなた、いったいいくら払ったの?」彼女は僕に聞いてきました。

「4ペソだよ。でも1ペソは返してもらえたから、あと1ペソだね。でもあのおっちゃん、返してくれないんだよね。」

その返事を聞いた彼女は、予想だにしない行動に出たのです。

「オッケー、ちょっと待っててね。」

そう言った彼女は、すごい迫力でおっちゃんに詰め寄ってくれるではありませんか!おっちゃんに掴みかかり、お金を返すように言ってくれているのです。その権幕はかなりのもので、正直僕は圧倒されてしまいました。

そしてついに、おっちゃんはしぶしぶ1ペソを僕に返してくれたのです!

「オッケー、よかったわ。もう大丈夫ね!」

その女性は乗ってきたときと同じように、颯爽とバスを降りていきました。

人間としてあるべき姿とは。

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本当に感動の出来事でした!僕はもう、完全にこの女性に惚れてしまいました(笑)。

身の危険もあったはずです。それなのに、見ず知らずの一外国人の僕のために、あれほどまでに文句を言ってくれるなんて・・・。この女性の優しさと勇気に、僕は心底感動しました。

旅の醍醐味はやっぱり「人」。そして世界中には、愛と正義感にあふれた優しい人が必ずいるんですよね。

旅行に行こうと考えるとき、きっとほとんどの人が観光地などに行くことを第一の目的にすると思います。しかし、ちょっと目線を変えてみて、現地の「人」と接することを第一の目的にしてみてはいかがでしょうか。

これまでには見えてこなかった、新しいその国の姿が見えてくるかもしれませんよ!最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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世界86か国を旅してきた、元プロスキーヤー&元高校・中学校の先生。「ふじもん先生の旅プロジェクト」代表。日本の子どもたちや若い世代に「世界のリアル」を伝えるべく、世界を旅しながら日本各地で授業や講演、ワークショップを行う「旅人先生」として活動中。

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