記事提供:長谷川豊 公式ブログ

おいおいおい、と。

9月1日、大阪の教育委員会が、小学校・中学校の運動会の華ともいえる、組み体操の「ピラミッド」に規制をかけることを発表しました。

・ピラミッドの段数は、5段まで。
・人間タワーは3段まで。

全国で、事故報告などが相次いだことから「規制が必要との判断に至った」というのが説明です。ハッキリ言って…

「余計なお世話」にもほどがあります。

「せっかくここまで出世したのに、ボクチャンの出世の邪魔をしてほしくないからケガとかしてんじゃねーよ」と素直に言った方がよほどしっくりくる。

そもそも、大阪市内で調査した結果、組み体操で「ピラミッド」に挑戦している小学校は246校ありました。その中で6段に挑戦している学校が56校。7段が一番多く82校。8段に挑戦している小学校も5校あるのです。

要は、246校中、5段以下のピラミッドなんて、わずか103校!にもかかわらず、大阪の教育委員会は「5段以下にしろ」という規制を、会議室で決めてしまったのです。

ちょっと、これは真剣に言いたい。その程度の仕事しかできないなら、教育委員会なんてやめろ。子供の成長にとって害悪にしかならん。

246校のうち、大半の学校が6段以上のピラミッドの挑戦しているのは、「5段以下のピラミッドなんて、誰でも出来てしまうから」です。簡単で、ケガもしにくいかもしれないけれど、その程度じゃあ、学べるものが極端に少ないからなのです。

大阪市の教育委員会は会見で「非常に危険な行為をしているのだ、ということを現場に認識していただきたい」と偉そうにのたまっているのですが、いや、ほんと、ちょっと待て、と。

クーラーの効いた会議室の中のお前たちよりは、現場の先生方の方が、よっぽど「危険」ということくらいは分かっとるわい。私の友人にも小学校の先生がいますが、どれだけ苦労をして、どれだけ子供たちのために働いているか。

それでもあえて子供たちの将来のために、危険に挑戦し、乗り越えることを学ばせようと、安全には当然、懸命の配慮をしながらやっているのです。

最大の問題は、「子供不在」でその決定をしているところです。いったい何人の教育委員会が、学校まで足を延ばし、何人の子供たちに直接のヒアリングをしたのか?

「子供たち」が挑戦するものの決定を、なんで「子供たち不在」で行うのか。そこが決定的におかしいのです。

事故件数やけがの人数は、みんな「書類上の数字」です。実は現場では、本当にケースバイケースの様々な事情が存在します。それらを判断するのには、今回の判断はあまりにも「雑(ざつ)」な判断と言わざるを得ません。

現場判断に任せることの方が、それぞれの子供や学校事情に合った対応が可能です。なぜ、一律の制限をかける必要があるのか。制限をかけるのであれば、その判断に見合うだけの汗をかいての判断なのか?

「もしもの時はかわいそう~」
「取り返しのつかないことになったら~」

じゃあ、もう道路を歩かせるのをやめましょう。組み体操のピラミッドでケガをする数字よりも、全国の交通事故のけが人や死亡件数の方が圧倒的に多いです。

「もしもの時は~」ともっともらしいことを言って逃げるのは自由にやればいいけれど、これからの未来がある子供たちの成長を無視するな、と言いたい。少なくとも、5段じゃあ、やっただけです。なんの勉強にもならない。いや、むしろ…

「ちょっとでもリスクがありそうなら、全部逃げろ、やめてしまえ」ということを学んでしまう。

それが教育なんでしょうか。子供を思いやってる「フリ」をしながら、自分たちの保身を考えている大バカ教育委員会の面々に提案です。

せっかくなので、今後は熱中症の危険性があるから、校長先生のお話は全てやめ、心筋梗塞の危険性を考えて、冬場のマラソンを全部やめ、

ケガする可能性があるから、体育を全部やめて、教育格差が差別につながるかもしれないから全校テストなんか辞めたらどうでしょう?

そうすれば、あなた方の出世を邪魔するものは何もなくなるぞ?そうやって存分に出世なさったらいい。

大阪の現場の先生方、教育委員会の戯言は無視して、これからも、今まで通りに安全を確保しながら、挑戦すべきは挑戦していけばいいです。

保護者たちも、ケガや骨折は成長の一環と受け止めてあげてください。今の日本に不足しているのは、そういった「覚悟」だと思う。

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