トンデモない計画が持ち上がっている。イギリスのスコットランドでは、環境のことを考えてなんと洗濯機を各家庭に置くことを禁止する計画があるというのだ。これに対し、市民は困惑を隠せない。

スコットランドの家庭から洗濯機が消える!?

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2014年、歴史を変えることになるかもしれないと言われたスコットランドの独立の選挙があったことは記憶に新しいが、残念なことに独立派の願いは叶わなかった。反対派多数で今でもイングランドとスコットランドは繋がっている。

が、国は同じ大英帝国でも中身はほぼ独立しているといってもよい。ただ政府の予算がロンドンから出ている為に何かの決まり事があれば、ロンドン政府を通さねばならないということなのだが、今、そのスコットランドで家庭の洗濯機を廃止する計画が持ち上がっているという。

理由は、環境のため。各家庭に洗濯機があればその分水は大量に消費される。スコットランドの各家庭では、1年に約400回洗濯機が使用され13,500ガロンもの水が消費される。もし各家庭から洗濯機が消えれば、もちろん環境面でもかなりのエコになるだろう。

そして、もう一つの理由はランドリーを使うことで街のコミュニティー文化が良くなるという意向だ。昔の人のようにみな洗濯にコインランドリーにやってくれば、おのずと顔見知りにもなり「隣人が誰か見たこともない」などという現代社会が、少し温か味を持つのではないかと期待されているのである。

しかし、市民の反応は…

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このスコットランドの政府案に、困惑を隠せない。そして反対派がなんと98%だ。そりゃそうだろう。小さい子供がいる家庭では洗濯は欠かせない。イギリス人は1週間に1回しか洗濯しない人が多いが、それでも家にあるのとないのとでは大違いである。

スコットランド政府は、「nanny state」と一部で呼ばれている。というのも、政府が勝手に色んな案を出すが市民は納得していないのだ。今回のように、エコを考えるのはいいが洗濯機を家庭から排除(しかも禁止)するなどとは、もっての他だという市民も多い。

エネルギー資源の節約で浮いた資金を他のところに回す考えなのだろうが、こういった勝手な計画に市民がついていけないために皮肉を込めて「おばあちゃんのようにあれこれ指図する」と言っているのである。市民たちに考えさせてくれない、と。

日本人にはスコットランドに住みたくなくなるかも!?

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綺麗好きな日本人ゆえに、万が一この案が通ればランドリーに洗濯に行くしか方法がなくなる。筆者は毎日洗濯する派なので、スコットランドにはもう住めない、いや住みたくない。イングランドがこの案に反対してくれればいいのだが。

今のところ、反対派が多いので恐らく大丈夫だとは思うが、一家の主婦としては「家庭に洗濯機禁止」になった日には大問題だ。

「コミュニティの改善とより良い生活の向上を求めて」と政府は言っているらしいが、主婦にとってはコミュニティの改善よりもまず、子供の汚れた服を毎日洗うことの方が最優先だろう。より良い生活とは、誰にとってなのか。

洗濯機が家庭から無くなれば、確かに水道代や電気代の節約にはなるが不便極まりない生活を強いられる家庭は良い生活どころか、たまりにたまる洗濯物でストレスを感じる人も多くなるのではないだろうか。

みな、必ずしも車を持っているとは限らない。家族全員の洗濯物は1週間は結構な量だ。政府はもう少し家庭の内情を調査して、提案すべきだと思うが。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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