ADHD=多動ではない。多動のないADHDもある
ADHDを「のび太・ジャイアン症候群」と最初に提唱したのは医学博士の司馬理英子ドクターです。自身の自身の書籍の中で、ADHDの症状をのび太とジャイアンに例えてわかりやすく伝えています。

ADHD=多動のイメージがある方も多いと思いますが、わが家のAD(H)Dの息子には多動はありません。息子はADHDの中でも「のび太タイプ」に属しています。

ADHDには「のび太タイプ」と「ジャイアンタイプ」がいる。

ADHDは以下の3タイプに分けることができます。

・不注意優勢型

 忘れ物、失くしものが多い
 ボーっとしている
 行動が他の子よりワンテンポ遅れる

・多動・衝動性優勢型
 思ったことをすぐに口にしてしまう
 衝動性が抑えられず、ささいなことで手を出してしまったり、大声を出したりする
 
・混合型
 上記の不注意、多動・衝動の両方の症状がみられるもの
(不注意、多動性、衝動性のあらわれ方の度合いは人によって違います)

ついつい失敗を繰り返してしまう「不注意優勢型」をのび太タイプ、
ついつい手が出てしまう「多動・衝動性優勢型」がジャイアンタイプと呼ばれています。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

根本的にはのび太もジャイアンも同じ
のび太タイプ・不注意優勢型をADDと呼ぶこともあります。要はAHDH(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)から、H=ハイパーアクティブ(多動)のHを抜いただけ。

結局は、外から見える多動が多いか少ないかだけの違いで、根本的にはADHDもADDも同じ障害です。

実際に息子を見ていると、離席や横入りや他害はありませんが、何かをやっている途中で別のことに衝動的に飛びついたり、常に意識は落ち着きなく動き回っていて、脳の中は「多動」なんだなと感じることが多いです。

のび太とジャイアンの困り感はそれぞれ違う
根本は同じでも、のび太タイプとジャイアンタイプの困り感はぞれぞれ違います。

・のび太タイプの場合
不注意のため、テストではうっかりミスを繰り返し、成績が振るわない。
自分の好きなことをボーっと考えているので、人の話を聞いていないように見える。
コツコツ積み重ねるのが苦手。すぐにあきらめてしまう。

・ジャイアンタイプの場合
衝動が抑えられず、横から割り込んでしまう。
ルールを無視してでも自分のやりたい気持ちを優先させてしまう。
人の持っているものが気になると手に取らずにいられない。

どうでしょうか?
マンガの中でも、毎回テストの点数が振るわない、それでも全く勉強しないのび太くんや、大きな声で自分の我を通すジャイアンを見たことがあるのではないでしょうか。

ADHD・ADDの治療法は?
ADHD・ADDは脳の機能障害によるものです。病気ではないので基本的に完治はしません。しかし適切な治療とサポートをすることによって、その症状が改善することがあります。

まずは家族が「出来なくて困っているのは本人」ということを理解し、子供の気持ちをサポートすることから治療は始まります。また学齢期のお子さんであれば学校と連携を取り、子供の学習の環境を整えることも大事となってきます。

家庭、学校の対処を踏まえ、必要であれば投薬治療(コンサータ・ストラテラなど)を組み合わせていきます。

家庭での接し方は?
本人なりに一生懸命やっているのです。それを踏まえて、

褒めてあげてください
ADHD・ADDのお子さんはその症状から叱られることが多く、自信を無くしてしまいがちです。他のお子さんと比べず、本人ができたことを褒めてあげてください。

指示は具体的にしてあげてください
口頭での指示よりも、イメージ(絵やリスト表など)で伝える方が伝わりやすいです。本人がわかりやすいよう具体的に指示をしてあげてください。

罰ではなく、ご褒美で適切な行動へ導いてください。
ご褒美をもらえる行動=自分がするべき正しい行動へとつながります。一見、よくないやり方にも思われますが、長い歴史のある有効な手段です。

褒められる、失敗がなくなることで、次へのやる気につながります。それによってADHD・ADD特有の困り感を減らすことは可能です。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

マイナスばかりじゃない
ADHD・ADDの特徴の一つに、
『興味があるものには集中しすぎる。切り替えが難しい 』ことがあります。

わが家のADD息子も同様です。関心の無いことには全く興味を示しませんが、好きなことにはとことん集中する一面もあります。

例えば、息子は英語が苦手ですが、気になるゲーム情報のためなら英単語を調べながらどんどん読み進めます。

時に、多動は『フットワークが軽い、アクティブ』とも言え、マイナスの視点を変えれば、プラスになることもあります。そのためには子供に自信を持たせること、家族の理解、支援、自分のできない部分にどう向き合っていくかが大切になります。

発達障害の子供を育てると言うことは、一筋縄ではいきません。自分が無力だと感じるときも多いかと思います。けれども、一人で抱え込まずに医療機関や学校、相談機関に相談してください。きっとお子さんが笑顔になれる道はあると思います。

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Lucas このユーザーの他の記事を見る

発達障害(ADD・注意欠陥障害)の子供がいます。発達障害のことや料理、旅行のことなど自分の気になる諸々を記事にしていけたらと思っています。*海外の記事は意味が外れすぎない範疇で簡略・意訳してあります。

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