時に社会は厳しく、冷たい。頑張っている人には応援するが、状況がわからず真実も見えない人は他者に厳しく接するという悲しい現実が、社会の事実でもある。今回、アメリカのコロラド州に住む10歳のケイトリンは、ある人の心ない貼り紙に深く傷ついた。

「低フォスファターゼ症」を患うケイトリン

出典 http://www.mirror.co.uk

骨の石灰化(骨の形成過程に関する)などに関係する組織非特異的アルカリフォスファターゼ(TNSALP)という酵素(通常ALPと呼ばれています)が、生まれつき体内で作られなかったり、少なかったりするために、骨代謝に異常が出る遺伝性の疾患です。

重症度はさまざまで、骨が弱い、骨折しやすい、乳歯が早期にまとまって抜けてしまうなどの症状がみられます。なぜか、犬歯や前歯が早期に抜けてしまいます。優性遺伝、劣性遺伝の両方があると言われています。

出典 http://hypophosphatasia.life.coocan.jp

ケイトリンと母ナオミはショッピングセンターの駐車場で、障害者用スペースに駐車した。そして買い物から戻ってくると、フロントミラーに貼り紙が。そこには信じられない内容が書かれてあったのだ。

心ない誰かからの手紙にケイトリンは傷ついた

出典 http://www.mirror.co.uk

貼り紙の内容は以下の通りだ。「今日、あなたが障害者用スペースに駐車するのを見ていた者です。実際のところ、あなたは障害者のように見受けられませんでした。多分、ただ急いでいただけか、単なる怠け者かどっちかなんだと思いますが。

念のために言いますけど、このスペースは障害を持った人達が利用するスペースなんです。あなたのようなバカな人達のために、本当に障害を持った人達は遠い場所に駐車しなくちゃいけないんです。もしくは、このショッピングセンターに来ることもできないんですよ。」

ケイトリンが車から降りるのを、恐らくこの人物は見ていなかったのだろう。そして勝手に状況もわからず、決めつけ、このような酷い貼り紙をしたのだ。更に文面の最後には「地元の警察に、あなたの車のナンバープレートを報告しておきましたから!ではよい1日を!」と太字で印刷されていたのだ。

「ひど過ぎる。勝手に勘違いして傷つけて」

出典 http://www.mirror.co.uk

ケイトリンはショックを隠せない。「バカとか、怠け者とか、腹が立ったしとっても傷ついたわ。」メディアのインタビューでそうコメントした。「私は本当に病気だから、あの駐車スペースをママが利用しているの。必要だからそうしてるのよ。」

生まれた時から低フォスファターゼ症を患っているケイトリンは、生涯この症状と付き合っていかなければならない。そしてこれまでに何度も病院を行ったり来たりしているのだ。10歳のケイトリンにとっては、このような実に酷い貼り紙は残酷以外なにものでもないだろう。

そして家族も、同様に傷ついているに違いない。この貼り紙の人物は、疑いを持ったのなら確認するのが常識だろう。遠目に見ていたのかどうかはわからないが、勝手に判断しこのような手紙を置いておくというのは失礼極まりない。

「勝手に判断して傷つけないで」

出典 http://www.mirror.co.uk

ケイトリンは、インタビューで「他の障害者の人がこんな風に傷つけられなかったらいいな。」とコメントした。「とっても悲しかった。私達はバカでも怠け者でもないの。理由があってこのスペースに駐車してるの。酷いメモを置く前に、それをちゃんと理解してください。」

10歳の少女の言葉は重みがある。今頃、この貼り紙をした人物は自分がしたことを恥ずかしいと感じているだろうか。そうであってほしい。それならまだ少しはマトモな人間だと思えるからだ。

ちょっとした勘違いにより、相手を深く傷つけることもある。今後、この人物はしっかりと学習してほしい。そして幼いケイトリンの傷ついた心が少しでも癒えることを願う筆者である。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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