iPhoneなどのスマホ、デジタルカメラ全盛の今、日常的に写真を撮る人口は増えたもののフィルムカメラを使ったことのない世代も増えつつあります。販売されているフィルムの種類も年々減少しつつありますが、今デジタル世代にも「写ルンです」が人気なんだそうです。

Instagram(インスタグラム)にハッシュタグ「#写ルンです」があったり、Twitter(ツイッター)でも写ルンですで撮影された写真がたくさん投稿されています。昔修学旅行で使ったという世代にとっては「まだ売ってるの?」と思われるかもしれません。

「写ルンです」は未だに実に3000万本以上の年間出荷があるとのこと(2013年度)。かつての「誰でも使える」カメラから、改めて魅力に気づいた人たちの「知る人ぞ知る」カメラになりつつあります。

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ですが、写ルンですは今でも製造され、売れ続けていて、フィルムカメラを使ったことのない世代にも人気なんです。フィルム写真好きの筆者が、その魅力をご紹介します。

◆ 「写ルンです」って?

「写ルンです」は、富士フイルムから発売されているフィルムカメラのひとつ。実は、2016年で30周年のロングライフ商品なんです。

よく「インスタントカメラ」「使い捨てカメラ」と言われたりしますが、実際には「レンズ付きフィルム」といいます。インスタントカメラはポラロイドやチェキなどのこと。そして、実は写ルンですは使い捨てではありません

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フィルムを取り出して現像した後にきちんとリサイクルされている、地球にやさしいカメラなんです。

◆ 写ルンですの魅力って?

デジタルカメラやスマホ全盛の今、あえてフィルムカメラである写ルンですを使う理由はなんでしょう?その魅力をご紹介します。

① 押すだけ簡単!誰でもスグ撮れる

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写ルンですの最大の魅力は、フィルムカメラなのに簡単でお手軽、ということだと思います。カメラを買って、フィルムを買って、フィルムを装着して…という手間や難しさはありません。レンズ付きフィルムなら量販店で500円程度で販売されていたりします。買ってスグでも、押せば撮れます。もちろん、子どもでも簡単に撮れます。

防水仕様の写ルンですなら、海でも撮れます!遊びながら気軽にカシャッと撮れるのはうれしいですよね。

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旅先で「写真を撮ってください」と頼むときも、押すだけなので使い方を説明する必要がないんです。

② 相手が構えない、カメラを意識せず楽しく撮れる

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写ルンですは、カメラでありながら、どこかおもちゃのようなチープさがあります(いい意味で!)。だから、でっかい一眼レフを向けられたときのような“どうしたらいいかわからない感”を相手に感じさせないんです。

相手側が全く警戒しない。極端に言うと友だち同士の記念写真みたいに、向こうが構える前にもうシャッターを押しちゃってるんです。

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フリーペーパー「月刊風とロック」の編集長でありアートディレクターの箭内道彦さんは、「風とロック」でよく写ルンですを使用しています。あのオノ・ヨーコさんも写ルンですで撮影したんだそう。

ご自身で撮るだけでなく、ミュージシャンに渡してメンバー同士で撮ってもらうことも。そうすると、より“近い”写真が撮れるそう。実際、箭内さんの写真集「風とロックの写真」(PARCO出版)にはそういう写真がたくさんあります。

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インスタグラムで「#写ルンです」を付けて投稿された中にも、距離の近い写真をたくさん見かけました。

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キメていない、自然な表情が魅力的ですよね。

③ 色がキレイで、ちょっとノスタルジックな写り

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そして、写ルンですの魅力はその“写り”にもあります。フィルムカメラ独特の色、深み、ざらっとした質感。普段はスマホで撮影した写真をアプリで加工することが多いと思いますが、写ルンですは加工しなくてもハッとするような写りに仕上がるんです。

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ちょっとボケたりするのも味です。

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空の青も植物の緑もこんなにキレイ。加工しなくてもこんな色で撮れるんですよ。

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ちょっとざらついた質感もまたイイんです。

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空の青や雲のグラデーションもきれいですよね。

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緑と一言で言っても、たくさんの緑の色を写していること、わかりますか?

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フラッシュを焚けば、夜や室内での撮影もOK。パキッとしてちょっとチープな感じがまたイイのです。

④ 枚数制限があり、現像に時間がかかるのが逆にイイ

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写ルンですはフィルムカメラなので、当然枚数制限があります。そしてその場で見られません。たくさん撮れないじゃん!撮り直せないじゃん!と思うかもしれませんが、“失敗できない”と思うぶん、シャッターを押す瞬間に集中するんです。表情だったり、構図だったり。

デジカメのようにどう撮れたか確認しないので、中断することなくどんどん撮れます。枚数制限があるぶんとりあえず何でも撮る、ということも減るでしょう。そうすると、その瞬間を撮りたいという気持ちが、ぎゅっと詰まった写真になります。

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現像にも時間がかかります。と言っても、早いところでは1時間くらいでできます。撮ってすぐ現像に出してもいいし、数ヶ月経ってから出すと撮影当時にタイムスリップしたような懐かしさもあります。出来上がりを友だちと一緒に見るのも楽しい。

うまく撮れてるかな?というドキドキも、フィルム写真の醍醐味。仕上がったものが失敗してたらもっとうまくなりたいと上達に繋がるし、半目の写真すら愛おしく感じられるんです。

⑤ ものとして形に残る

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そしてもちろん、ネガ、プリントなどものとして残るのも魅力です。もしプリントをなくしても、ネガがあれば焼き増しできます。データのように消したら終わりじゃありません。好きな写真をプリントしてアルバムに入れておけば、いつでも見返せます。

実は2011年の東日本大震災のとき、被災地ではたくさんの写真が拾われました。それはプリントであり、データではありませんでした。

吉村 結局、撮ってもプリントしていないからパソコンごと流されちゃって。

ミヤモト つまり、救出できたのは昔のフィルムのプリントばっかりなんです。

(中略)

吉村 好きな写真を「手に取れるもの」にして大切にしてもらいたいなあと、思います。

──カメラは別に、どっちでもいいと。フィルムでも、デジタルでも。

吉村 そうですね。 ただ、「もの」として残すためにはやっぱりフィルムが、いちばんの近道なんですよね。

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フィルムでもデジタルでも、プリントすることって大事なんです。すべてプリントするとかさばるので、好きな写真を数枚でもいいと思いますよ!プリントで見るとより、フィルムの、写ルンですの魅力がわかると思います。

◆ 写ルンです愛用者の声

現像してきた〜写ルンです〜
大半ぼやっとしてたけど、
手ぶれかなぁ、、笑
それもそれでいっか!
何撮ったか全然覚えてないから現像楽しみだし
古っぽい色合いも好きだな〜

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ボケていたりブレていても、まあいっか!と思える不思議な魅力があります。ノスタルジックな写りもいいですよね。

写ルンです現像してきた、期待以上だった 写り方は懐かしさを感じるのにデジタルのきれいなデータとして扱っていることに少し不思議な気持ちになった

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写ルンですはフィルムで撮りますが、現像に出すときにCDデータ書き込みを頼めばPCやスマホにも取り込めます。もちろん、プリントしてアルバムに入れるのもおすすめ。

写ルンです現像。フィルムすばらしい

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デジタルカメラしか使ったことのない人にとっては、フィルムカメラは新鮮でしょう。1度使えば、デジタルにはない“良さ”を味わえると思います。ああ、いい、フィルム写真たまらない、とうまく言葉にできない感じを味わうと思いますよ。

◆ 写ルンですの仲間たち

「写ルンです」は富士フイルムから出ているレンズ付きフィルムです。なのでレンズ付きフィルム=写ルンです、ではないんですね。

Kodak「スナップキッズ」

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Kodak(コダック)から出ているのはスナップキッズ。使い方はほぼ同じで、違うのは感度(800という数字)やフラッシュの点け方くらいでしょうか。

55ステーション オリジナル写ルンです

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DPEショップチェーンの「55ステーション」「パレットプラザ」の写ルンですは、パッケージがオリジナルです。ポップなので見た目がかわいいのが欲しい方にぴったり。27枚撮りは黄緑、39枚撮りは赤です。

上手く撮るとか、一生残すだとか、なんかあんまりそういうことでもなくて、写真を撮るのは目の前の人に「好きだよ」って言う代わりというか。そういう風になったら良いなというのがPHOTO ISに込めた想い。そして……写ルンですって、そういうところに可愛らしく存在するものだなって。

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いかがでしたか?「写ルンです」の魅力、少しでも伝わったでしょうか。今までなんとなくスマホで写真を撮っていた人も、フィルム写真を始めてみたいと思っていた人も。まずは写ルンですを1個買ってみませんか?きっとそこには、新しい写真ライフが待っていると思います。

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satomiii このユーザーの他の記事を見る

プチプラ、100均、音楽、手作りが好きな主婦です。プチプラ情報は主にインスタグラムでチェックしています。以前は喫茶店のバイトで、きれいな焼き色のトーストを焼くこと、見た目がきれいなかき氷を作ること、レタスをシャキシャキに洗うことに全力を注いでいました。よろしくお願いします。

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