2016年の大河ドラマは“日本一の兵(ひのもといちのつわもの)”として人気の高い戦国武将、真田幸村(実名は信繁)が主役。ドラマのスタートはまだ先ですが、今からじっくりおさらいしておけば大河ドラマがもっと楽しめそうです。

今回は、真田幸村の波乱に満ちた生涯と、深く関わった武将たちがおさらいできる戦国マンガをピックアップ。大河ドラマの予習として参考にしてみてください。

小国大名の子息ゆえ、流転の“人質”人生

真田家は幸村の祖父の代では武田家に仕え、武田家が滅亡すると織田家、北条家、上杉家と臣従先をめまぐるしく変えて生き延びてきた小大名。幸村の父・真田昌幸は、上杉家への服従の証として次男の幸村を“人質”として差し出します。

『義風堂々!! 直江兼続 -前田慶次 月語り(6巻)』では、上杉家が羽柴家(豊臣家)に従属したことから、今度は羽柴家の人質に出された幸村が流転の人質人生を嘆くシーンが描かれています。

出典「義風堂々!! 直江兼続 -前田慶次 月語り 6巻(p.165)」ⓒ武村勇治・原哲夫・堀江信彦/NSP2008,版権許諾証ZCX-07

関ヶ原の戦いでは父兄弟が東西に分裂

豊臣秀吉の死後、1600年に勃発した天下分け目の大戦としておなじみの関ヶ原の戦いで、真田家は父・昌幸と幸村が西軍(総大将:毛利輝元)、兄・信之が東軍(総大将:徳川家康)に分かれて対立しました。

『真田幸村 異聞』には、父兄弟が東軍・西軍に分かれることで、いずれかが負けても真田家が残るようにという父・昌幸の計らいも見て取れます。

出典「真田幸村 異聞(p.49)」ⓒ佐々木泉/KADOKAWA

大坂の陣、“真田丸”で家康本陣を追いつめるも…

関ヶ原の戦いで徳川家康に破れた西軍についた幸村は、父とともに和歌山県の九度山へと追いやられて隠遁生活を送ることに。それから十数年後の1614年、豊臣家の当主・秀頼の使者が幸村の元に訪れ、大坂の陣への加勢を求めます。

大河ドラマのタイトルにもなっている「真田丸」は、大坂冬の陣で幸村が築いたとされる出城の名前。この真田丸で繰り広げられた徳川軍(江戸幕府軍)と豊臣軍の攻防が、今に伝わる真田幸村の武勇伝の源とされています。

出典「学研まんが人物日本史 徳川家康(p.125)」ⓒ樋口清之・福田三郎/学研

勇将、真田幸村を主人公としたおすすめの戦国マンガ

関ヶ原の戦い、大坂の陣と、日本史上エポックメイキングな戦いで活躍した勇将だけに、真田幸村を描いた作品は小説だけでなくマンガもたくさんあります。

ここでは、幸村を主人公とした戦国マンガを一挙に紹介します。

『真田幸村 異聞』

出典ⓒ佐々木泉/KADOKAWA

戦国時代随一の勇将として人気の幸村を“一族最凶の鬼子”として描いた異色作。史実に基づきながらも、戦中に鬼と化す幸村、怪しげな妖術を操る幸村など、ファンタジー要素が織り交ぜられた斬新な戦国マンガです。

『六文銭ロック』

出典ⓒ武論尊・池上遼一/小学館

信長との出会いを始まり、明智光秀、羽柴秀吉など、名だたる名将との触れ合いを通じ、勇将へと成長していく幸村の青年期が新たな解釈で描かれています。波瀾万丈、まさに“ロック”に生きた幸村が現代的にアレンジされた疾走感あふれる作品です。

『戦国武将外伝 真田幸村』

出典ⓒ岡村賢二/リイド社

戦国武将の生き様、戦乱シーンのリアルな描写に定評のある岡村賢二作品『真田幸村』。関ヶ原の戦い、大坂の陣を中心に、戦国時代における真田家の雄々しい戦いぶりが描かれています。

勇将として戦国時代を生きた真田幸村には、戦乱の時代ならではの様々な人物が影響を与えました。中でも、彼の生き方に影響したとされる武将と生涯抗い続けた武将、それぞれに注目してみました。

上杉謙信“義”の心を幸村に伝えた「直江兼続」

『義風堂々!! 直江兼続 -前田慶次 月語り』

出典ⓒ武村勇治・原哲夫・堀江信彦/NSP2008,版権許諾証ZCX-07

幸村は19歳で上杉景勝の人質に出され、この頃、米沢城の家老に配置されていた直江兼続と出会ったとされています。直江兼続は、君主である上杉家直伝の“義”の心で人質だった幸村を導き、幸村はこの影響で“利”よりも“義”を重んじる武将として成長したと言われています。

真田家、最大にして最強の宿敵「徳川家康」

『学研まんが人物日本史 徳川家康』

出典ⓒ樋口清之・福田三郎/学研

一説によると、真田家と徳川家の対立戦績は3勝1敗で真田家が勝ち越していたそうです。2度にわたる上田合戦(第2次は関ヶ原)では真田家が勝利するも、関ヶ原の戦いの結果としては東軍(徳川軍)の勝利に終わり、大坂の陣では幸村が家康を追いつめるも討死という史実からも、徳川家と真田家の長きに渡るライバル関係にあったことが分かります。

この秋は来年の大河ドラマに向けて戦国マンガを読みつつ、希代の勇将・真田幸村と彼を取り巻く名将たちに想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたユーザー

Spotlight編集部 このユーザーの他の記事を見る

Spotlight編集部の公式アカウントです。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス