記事提供:しらべぇ

日本人に人気のイタリア料理。近年では、イタリアで修行した日本人シェフも多く、日本にいながら本場の味が楽しめるお店が増えていますよね。

一方で、日本には独自の文化があり、和製イタリアンの色も強く残っています。例えば、ナポリタン。多くの方がご存知だと思いますが、ナポリタンはイタリア料理ではなく日本料理です。

イタリアで7年生活をした筆者が、日本と本場のイタリアンの違いをいくつかのポイントにまとめてみました。

■ニンニクは食べない

イタリア料理=ニンニクというイメージは一体どこから広がったのでしょうか。イタリア人は香りに敏感な人が多く、料理にニンニクは多用しません。使うとしても、オイルを温める時に塊のまま熱して、香りが出たら取り除きます。

刻んだニンニクを食べるということは滅多になく、筆者の知る限りではニンニク嫌いなイタリア人は多いです。

■家庭でもコースで食べる

和食には食事作法の一つに「三角食べ」と呼ばれるものがある通り、同時にたくさんのお皿を目の前にして食べることが一般的ですが、イタリアンの場合は一皿平らげたら次の皿が出てきます。

家庭でも同じシステムで、例えば、パスタとサラダを同時に食べることはありません。

1. 前菜

前菜は、この後のお食事に備えて食欲を増すような食前酒と、共にツマめるような軽いものが定番。カルパッチョ、ハムの盛り合わせ、カプレーゼなどが代表的です。

2. プリモ(第一の皿)

パスタ、リゾット、スープなど。イタリアのスープは、野菜、豆、パスタなどが入った具沢山なものが多く、イタリア人にとってはパスタと同じ食事の感覚です。

3. セコンド(メイン)

メインは調理したお肉かお魚。この時に付け合わせのサラダや温野菜を一緒に食べます。

4. ドルチェ(デザート)、食後酒

果物、ケーキ、ジェラートを食後に頂きます。甘いものが苦手な人は、消化を促す強いお酒を飲みます。リモンチェッロやルラッパなどが代表的。

■パスタにスプーンは使わない

日本では、少しお上品な食べ方としてスプーンとフォークでパスタを食べることが主流になっていますが、実はイタリアではあまり見かけない光景です。

■食後にカプチーノはタブー

イタリアでは食事の終わりにエスプレッソを一口で飲み干します。エスプレッソが出たら、お会計をしてお開きという食事の終わりの合図のようなもの。デザートと一緒にコーヒーをゆっくり楽しむ感覚はありません。

ちなみに、日本人が大好きなカプチーノはイタリア人にとって朝食用。食後に頼むと怪訝そうな顔をされてしまうかもしれません。

ミルクは消化に良くないとされているので、食後にミルクの入ったものを飲みたい人はエスプレッソに少しミルクを垂らしたマッキアートを注文します。

■パンはテーブルに直接置く

パンは、お皿ではなくカゴに入ってきます。そしてカゴから取ったパンを一口ずつちぎりながら食べますが、ちぎったパンのかけらは、テーブルの上に直接置きます。イタリアでは、クロスを敷いたテーブル自体が大きなお皿のような感覚なのです。

ちなみに、パンにバターやオリーブオイルをつけることもあまりしません。パンはイタリア人にとって、日本人の白ご飯のようなもの。日本人がおかずとご飯を食べるように、イタリア人はメイン料理とパンを食べます。

日本では上品とされていたり、当たり前のようにすることが、意外と本場では行われていなかったり、逆にマナー違反だったりするものもあります。

食事の席は楽しむことが一番ですが、もし本場仕込みのイタリア料理を食べに行く機会があれば、このマナーを思い出して本格的イタリア気分を味わってみては?

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