子ども・若者訪問支援のパイオニア谷口仁史さん

 8月31日(月)NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で子ども・若者訪問支援のNPO「スチューデント・サポート・フェイス」を運営している谷口仁史さんが取り上げられました。不登校やひきこもりで外にでることができない子ども・若者達の元へ直接出向き、社会復帰を支援する手法「アウトリーチ」の達人と言われている谷口さん。その向き合い方に、多くを学んだのでご紹介したいと思います。

荒れる子ども達に価値観のチャンネルをあわせ、寄り添う

 「息子が暴れ、手がつけらない」。母親からの要請を受けた谷口さんは、小学校6年生の少年の元を訪れます。少年と向き合う谷口さん。しかし叱ることも諭すこともありません。そしてなぜ暴れるのか無理に話しを聞くこともありません。静かに世間話を始めます。そして少年が心を開いてくれるきっかけを探ります。
 
 少年は谷口さんの問いかけに口を閉ざしていましたが、カードゲームの話を始めたときに口を開きました。谷口さんは子どもや若者達に会う前に、必ず彼らの聞き取り調査の書類に念入りに目を通すそうです。どんなことが好きか、どんなことが嫌いか。好きなゲームや音楽の中にも彼らを知る要素があるといい、実際にゲームをしたり音楽を聞いてみているそうです。

 谷口さんは少年との「価値観のチャンネル」を合わせ、信頼関係を築いていきます。
そして少年は紆余曲折ありながら、心を落ち着けていきます。

 この「価値観のチャンネル」を合わせること。親子間にもできることではないでしょうか。

子どもが傷ついて進めない時、自分の価値観を押しつけていませんか

 子どもが傷ついている時、苦しんでいる時、なんとか立て直そうと焦ってしまい、自分の価値観を押し付けてしまうことはないでしょうか。そして子ども自身を否定してしまう。しかしそれでは子どもとの信頼関係が築けません。価値観のチャンネルをあわせ、子どもの心を捕らえているものと向き合わなくてはいけないと、谷口さんの姿を見て改めて感じました。

 とはいえ親子間の閉鎖的な空間の中では、どうしてもネガティブな方向に進んでしまうことがあるため、自分の力でどうにもできないと思ったときは、背負い込まず、助けを求めることも必要です。

どんな境遇の子も、見捨てない

 筆者も見ていて非常に身につまされるものがありました。「谷口さんのような方が近くにいたらいいな」ではなく、自分自身、そして社会全体が子どもに寄り添っていければ。

 「どんな境遇の子も、見捨てない」

 谷口さんの優しくも心強い言葉に、多くを学ばせてもらいました。再放送は9/5(土)午前1時10分~午前1時58分(金曜深夜)。ぜひご覧ください。

この記事を書いたユーザー

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3歳0歳育児中のワーキングマザー。感情コントロールが苦手な長女を育てていくうちに、育児書マニアに。愛読書は雑誌「PHPのびのび子育て」、佐々木正美先生著「『育てにくい子』と感じたときに読む本」など。現在佐々木正美先生の「かわいがり子育て」を実践しており http://iyaiyaki.jp/ ブログに記録を残しています。

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