イギリス、ロンドン在住のステファニー(23歳)は7年間歩くことができなかった。去年初めて、医師から「神経変性疾患」と診断された。

神経変性疾患とは脳や脊髄にある神経細胞のなかで、ある特定の神経細胞群(例えば認知機能に関係する神経細胞や運動機能に関係する細胞)が徐々に障害を受け脱落してしまう病気です。残念ながらまだ原因はわかっていません。脱落してしまう細胞は病気によって異なっています。

大きく分けるとスムーズな運動が出来なくなる病気、体のバランスがとりにくくなる病気、筋力が低下してしまう病気、認知能力が低下してしまう病気などがあげられます。

出典 http://www.juntendo-neurology.com

35歳の兄も遺伝性痙性対麻痺を患っていた

出典 http://www.mirror.co.uk

兄のアダムも10万人に3人といわれる発症率の遺伝性疾患を患っており、歩行が困難だった。ステファニーは、7月の姉の結婚式で姉をハッと驚かせたかった。そして更に特別な結婚式にしたかった。

今年1月、ステファニーはリハビリに集中することを決心した。7年間使っていない筋肉を半年で使えるようにするのは、容易いことではない。だが、ステファニーはリハビリコースに参加し、家でも歩き方を学び訓練した。

毎日、失敗することなくリハビリを頑張った

出典 http://www.mirror.co.uk

姉への愛情がステファニーをやる気にさせた。6月までには少し歩けるようになっていた。そして7月30日の結婚式の前日に、リハーサルが行われた。そこでステファニーは歩いたのだ。家族全員が、驚きと感動で涙した。

「歩いた感触が新鮮だったわ。躓きそうになったけど大丈夫だった。少しずつ、少しずつ足を前に出すようにしたの。訓練した通りにね。」そんなステファニーの感動的なシーンを見た姉ジョージーナは「私の可愛い妹が、この日のために厳しいトレーニングをして歩けるようになったなんて。本当に特別な日になったわ。感激よ。」と喜びを表した。

家族にとって、一生涯忘れられない記念日になった

出典 http://www.mirror.co.uk

娘の結婚式という特別な日と同時に、もう一人の娘が歩けた記念日にもなった。母スーは言う。「私の4人の子供達はみなかけがえない存在です。ステファニーがこの日のために必死で歩く訓練をしたのを知っていたから、実際に歩いた瞬間を見たら泣けました。」

姉ジョージーナにとってはステファニーが歩いたことが、何よりのウエディングギフトになったことだろう。そして努力を惜しまない娘を持った母も、誇らしい気持ちでいっぱいだろうと思う。結婚式当日にはステファニーの歩く様子がビデオに収められた。

幸せいっぱいの笑顔をカメラに向けているのはジョージーナだけではなくステファニーもだった。家族全員が幸せに包まれた素敵な1日になった。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス