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今回は、『週刊少年ジャンプ』で90年代前半に連載を開始したマンガの中から、電子書籍でも読める15作品を集めました。現在、20代後半~30代の皆さんが、思わず「懐かしい!」と胸を熱くする作品が勢揃いです。

90年代前半に連載開始したジャンプ作品

1990~1994年に『週刊少年ジャンプ』で連載を開始した作品で、現在、電子書籍で読める作品の一覧がこちら。2015年8月現在、15作品が電子化されています。

ぶくまる編集部おすすめの4作品

ここからは、ぶくまる編集部の30代編集部員が、熱くおすすめする4作品をご紹介します。

ジョジョシリーズ屈指の人気作!『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』

『ジョジョの奇妙な冒険 第4部』全12巻 荒木飛呂彦/集英社

今も続く長期連載作であり、一大叙事詩とも言える『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。1987年から連載が始まった本シリーズは、1992年に第3部が完結し、休む間もなく、その翌週から第4部の連載が開始しました。

舞台は日本のS市 杜王町(もりおうちょう)。第3部の主人公・空条承太郎(くうじょう じょうたろう)がこの町を訪ね、本作の主人公・東方仗助(ひがしかた じょうすけ)と出会う。

高校生にして、スタンド(ジョジョシリーズにおける特殊能力)を操る仗助は、自慢の髪型を悪く言われ、いきなり承太郎とスタンドバトルに突入!

仗助と承太郎の系譜から、仗助ら高校生たちの学園ドラマまで、幾層にも重なったストーリーは、いずれ思わぬ事件へと発展していくことに…。

本作の魅力は、「日常」を舞台としたスタンド同士の頭脳バトル。ジョジョシリーズ独特の世界観を踏襲しながら、普通に見える杜王町住民の中にもスタンド使いが登場します。

サスペンス要素やオカルト要素も満載で、ドキドキしながら次のページをめくった読者も多いのでは?

そして、作中で意外な成長を見せる広瀬康一や、好みの「手」を持つ女性を次々に殺害する連続殺人犯・吉良吉影、さらにジョジョシリーズでも屈指の人気を誇る、漫画家・岸部露伴など、個性あふれる魅力的なキャラクターも見逃せません。

ちなみに、露伴が主役のスピンオフ作品『岸部露伴は動かない』もおすすめ!クールでシュールなのに、どこかコミカルな彼をフルに堪能できる、ファンならずとも必読の1冊です。

現在、第3部までTVアニメ化され、人気再燃中のジョジョシリーズですが、第4部はファンの間で「最高傑作」との声があがるほどの人気作。

電子書籍ではデジタル彩色によるフルカラー版も配信されており、精細に描きこまれたジョジョの世界を、鮮やかな色合いで味わえます。

オカルト×バトル×戦略の名作!『幽★遊★白書』

『幽★遊★白書』全19巻 冨樫義博/集英社

『HUNTER×HUNTER』、『レベルE』などで知られる冨樫義博先生の出世作。こちらも90年代前半の少年ジャンプを代表する作品の1つです。

ケンカが強い超不良の主人公・浦飯幽助は、子供を助けて交通事故に遭い、死んで幽霊になってしまう。

閻魔大王さえ想定していなかった幽助の死だったが、幼なじみの螢子(けいこ)のためにも復活を決意した幽助は、生き返るための試練を与えられ、待ち受ける様々な困難を乗り越えていく。

物語序盤のハートフルなストーリーとは打って変わり、第3巻からはジャンプ王道のバトルモードに突入します。中でも、「暗黒武術会編」は屈指の人気を誇るエピソードです。

また「仙水編」では、特殊能力を駆使した戦略バトルもあり、後の『HUNTER×HUNTER』にも通じるゲーム性も、作品の魅力の一つになっています。

最初は敵として登場し、後にかけがえのない戦友となる飛影や蔵馬は、当時、女性読者からも熱狂的な支持を得ました(個人的には桑原が大好きです)。

また敵役にも、戸愚呂(とぐろ)兄弟や仙水忍など、非常に魅力的なキャラが多く、彼らの強さのみならず、それぞれの信念やバックボーンに惹かれた方も多いでしょう。

オカルト要素・バトル要素・戦略要素が複雑に絡みあう冨樫先生のストーリーは、今読んでも色褪せることなく、胸を熱くします。

TVアニメの大ヒットでファン層を広げ、いまだに語られることが多い『幽★遊★白書』ですが、大人になった今、第1巻と最終巻を読み返してみると、終始、幽助と螢子の関係性が物語のベースにあるということに、改めて気づかされます。

これは、本作のもう一つのテーマであり、魅力と言えるかもしれませんね。

実写映画化で人気再燃!『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』

『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』全28巻 和月伸宏/集英社

幕末時代、最強の維新志士として恐れられた伝説の剣客「人斬り抜刀斎」。彼は明治維新後、不殺(ころさず)の誓いを胸に、心優しき流浪人(るろうに)・緋村剣心となって全国を旅していた。

その道中、神谷活心流道場の師範代・神谷薫と出会い、道場を奪われる危機から彼女を救ったことをきっかけに、道場に身を置くようになる。

「もう人を斬らない」という剣心の意に反し、彼とその周囲の人々は大きな時代のうねりに飲み込まれ、闘いに身を投じることとなる。

2012年から主演・佐藤健で3度に渡って実写映画化され、「るろ剣」の愛称で男女幅広い層のファンに愛されている本作。

当時のジャンプでは珍しい時代物という設定、少年マンガでありながら可愛らしさのあるキャラ造形と、和月先生独特の圧倒的な戦闘描写に、読切を経て連載開始されるやいなや、絶大なる人気を獲得しました。

日本刀をメインとした剣戟シーンは、他のバトルものとは一線を画す、独特の「華」があります。

そして、剣心サイドのみならず、敵も魅力いっぱいのキャラが多く、特に一番人気のエピソード「京都編」は、宿敵の志々雄真実と、その配下の十本刀のカッコ良さにしびれた読者も多いはず。

また、大久保利通や新選組の面々など、幕末から明治にかけて時代を彩った実在の人物も登場し、歴史好きな読者の心もくすぐります。

魅力的なキャラクターたちが躍動するバトルマンガとしても、時代の中で師から弟子へと想いが受け継がれていく人間ドラマとしても楽しめる1作です。

電子書籍では、電子版限定のフルカラー版をはじめ、映画化を機に描かれた『るろうに剣心―特筆版―』、志々雄真実を主人公としたスピンオフ作品『るろうに剣心 裏幕―炎を統べる―』も配信されています。

漫☆画太郎先生と言えばまずはこれ!『珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~』

『珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~』全4巻 漫☆画太郎/集英社

最近では数々の有名人の似顔絵でもおなじみの奇才・漫☆画太郎先生による、90年代前半の代表作。西遊記をモチーフとしたパロディマンガで、傍若無人な主人公・山田太郎が僧侶・玄じょうに連れられて天竺を目指すストーリー。

…と、あらすじだけでは魅力を到底伝えきれないのが、漫☆画太郎作品の難しいところ。まさに「Don't think, feel.(考えるな、感じろ)」を体現している唯一無二の作家なだけに、ストーリー紹介はもはや野暮なのかもしれません。

特徴は何と言っても、他では真似できない迫力満点の顔芸(?)。もはや伝統芸とも言えるコピーの多用、そしてたびたび登場する「1ページまるごと顔のドアップ」は、マンガ史に残るインパクトで、当時、腹を抱えて笑った方もたくさんいることでしょう。

独特の画風で繰り広げられるお下劣ネタや、『DRAGON BALL』をはじめとするパロディなど、終始お騒がせな本作ですが、なぜかしばらく経つと読み返したくなる、不思議な中毒性のある作品です。

まだまだあります!90年代前半の人気作

現在、このほかにも11作品を電子書籍で読むことができます。

1990年連載開始の作品

『蹴撃手マモル』全4巻 ゆでたまご/集英社

『キン肉マン』のゆでたまご先生による、格闘技のムエタイをテーマにした作品。タイトルの「蹴撃手」は「キックボクサー」と読みます。

ムエタイの本場・タイで、兄の敵を討つために修行を積むマモルの成長が描かれており、『キン肉マン』の超人達とはひと味違った格闘ものとして楽しめます。

1991年連載開始の作品

『アウターゾーン』全10巻 光原伸/集英社

日常社会の陰に潜む「アウターゾーン」と呼ばれる不思議な世界を舞台とした異色作。謎の美女・ミザリィが案内人となり、ホラー・オカルト・SFなどをテーマとした、基本1話完結のストーリーが繰り広げられます。

全体を通してダークな世界観ですが、読後の良い結末で締めくくられるエピソードが多いのも本作の魅力です。

文庫版を元にしたこの電子版の巻末では、光原伸先生自らが各話の作品解説を行っているため、当時ドキドキしながら読んだエピソードの裏話を知ることができます。

現在、『アウターゾーン リ:ビジテッド』として、約17年振りの続編が連載中です。妖艶なミザリィとグレードアップしたアウターゾーンの世界に、再び飛びこんでみてはいかがでしょう?

1992年連載開始の作品

『モンモンモン』全8巻 つの丸/集英社

おさるのモンモンと、その弟・モンチャックが活躍するギャグマンガ。下ネタ、シュール、ブラックと様々な笑いの要素が満載ですが、その根底にはモンモンとモンチャックの兄弟愛が描かれ、意外にも(?)目頭が熱くなります。

終盤では、様々な伏線が見事に回収されており、ぜひとも全8巻一気読みをおすすめしたい作品です。

『SILENT KNIGHT 翔』全2巻 車田正美/集英社

『聖闘士星矢』の車田正美先生が描くバトル漫画。教会に暮らす中学生・翔が、“神人類”としての能力を覚醒させ、旧人類抹殺を企む謎の組織、ネオ・ソサエティに挑みます。

本作は車田先生が『週刊少年ジャンプ』に連載した最後の作品。全2巻と短い作品ながら、「NEVER END」で締めくくられるラストは必見です。

『HK 変態仮面』全5巻 あんど慶周/集英社

当時は『究極!!変態仮面』というタイトルで連載され、2013年には主演・鈴木亮平で、まさかの実写映画化もされた本作。パンティをかぶると力がみなぎる前代未聞のヒーロー・変態仮面が、悪を懲らしめる勧善懲悪のギャグストーリー。

変態仮面ならではの下ネタ的必殺技が多数登場し、「それは私のおいなりさんだ」は、伝説の名セリフとして今も語り継がれています。

『BOY』全20巻 梅澤春人/集英社

1997年にはTVアニメ化もされた本作。世界征服の野望を持つ無敵の高校生・日比野晴矢(ひびの はれるや)、画家志望の岡本清志朗、バンドマンの一条誠ら、熱い男たちの青春が描かれています。

どこに仕込んでいるの!?と誰もがツッコみたくなる、日比野の「背中からバット(フライパンなどのバリエーション多数)」は、この作品を象徴する一コマです。とにかくメチャクチャに強く、我が道を行く日比野は、破天荒キャラの代表格と言えるでしょう。

コギャルや当時の携帯電話など、連載時の流行要素をふんだんに取り入れたストーリーは、今読み返すと時代の懐かしさも感じます。

1993年連載開始の作品

『NINKU―忍空―』全6巻 桐山光侍/集英社

忍術と空手を組み合わせた最強の武術「忍空」を操る風助たちが活躍するバトル作品。1995年にはTVアニメ化もされて人気を博した、ジャンプを代表する忍術マンガの1つです。

1993~1995年に連載され、長らく未完とされていましたが、2005年から『ウルトラジャンプ』で『忍空~SECOND STAGE 干支忍編~』として連載を再開し、2011年に完結しました。

『SECOND STAGE』とあわせて、短編集『忍空 零―忍空短編集―』も読むと、忍空ワールドの全てを味わえます。

『とっても!ラッキーマン』全8巻 ガモウひろし/集英社

日本一ついていない中学生・追手内洋一が、運の良さを武器に闘うヒーロー・ラッキーマンと合体し、ラッキーだけで敵と戦って勝利していくギャグマンガ。

「スーパースターマン」や「努力マン」をはじめ、毎回登場する個性豊かな「○○マン」も、毎週のジャンプの楽しみでもありました。

連載初期にTVアニメ化が決定し、『ONE PIECE』のルフィの声優でおなじみの田中真弓がラッキーマンの声を務め、主題歌を八代亜紀が担当するという、いま振り返るとなかなか豪華なラインナップで放送されていたこともポイントです。

『地獄先生ぬ~べ~』全20巻 岡野剛・真倉翔/集英社

1996年にアニメ化、2014年に関ジャニ∞の丸山隆平でTVドラマ化され、たびたび話題となってきた本作。「鬼の手」を持つ小学校教師・鵺野鳴介(ぬ~べ~)が、生徒を守るために妖怪や悪霊と闘う、学園ホラーアクションマンガです。

バトルだけでなく、ホラー・ギャグ・ヒューマンドラマ・ラブストーリーなどの要素が盛り込まれた多彩なストーリーが魅力。

完結後は、スピンオフ作品『霊媒師いずな』・『霊媒師いずな Ascension』が連載されているほか、2014年からは『グランドジャンプ』で『地獄先生ぬ~べ~NEO』が連載中です。

NEOでは本作から十数年後のぬ~べ~と、成長した生徒たちの登場に、懐かしさがこみあげること間違いなしです。

『D・N・A2~何処かで失くしたあいつのアイツ~』全5巻 桂正和/集英社

『電影少女』、『I"s<アイズ>』と並び、1990年代に男子たちの心をわし掴みにしたSFラブコメ作品。とにかく登場する女の子が可愛く、その魅力は今見ても色褪せません。

桂正和先生が描く、女の子とのドキドキシーンは、その後の少年マンガ誌におけるラブコメマンガの方向性を決定づけるものとなり、今でも熱烈なファンが多いです。

全5巻と短い作品ながら、1994年にTVアニメ化され、当時ブレイク前だったL'Arc~en~Cielとシャ乱Qが、オープニング曲・エンディング曲を担当していました。

『みどりのマキバオー』全10巻 つの丸/集英社

前述した『モンモンモン』のつの丸先生による、競馬がテーマの本作。ギャグ要素に加えて、感動を呼ぶ熱いストーリーマンガとしても、本格的競馬マンガとしても楽しめます。

少年ジャンプで競馬、という珍しいストーリーながら、アニメ化・ゲーム化され、第42回小学館漫画賞を受賞するなど、幅広い層のファンに愛された作品です。特に、マキバオーとチュウ兵衛の絆の強さには、泣かされた読者も多いでしょう。

本作は、2007年に『週刊プレイボーイ』で続編『たいようのマキバオー』が連載されたのち、Webサイト「週プレNEWS」に移籍して『たいようのマキバオーW』として連載中です。

まとめ

バブル後期から崩壊まで、怒涛の時代に輝いた珠玉の作品をご紹介しました。ジャンプで読んでいた方も、アニメから入った方も、あの頃を思い出しながら読み返してみると、当時とはまた違った魅力を発見できるかもしれません。

出典:ぶくまる

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