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■脚光を浴びたのはドラマ“ST”の無口な強者!

今、ドラマ『デスノート』(日本テレビ系)に主演中の窪田正孝から目が離せない。原作は映画版も大ヒットした伝説的人気を誇る同名コミック。

学生の夜神月(窪田)がある日、死神が落としたデスノート(=名前を書くだけで人を殺せるノート)を拾ったことで変化。悪人を裁く“キラ”となって新しい世の中を作ろうと考え、彼を追う探偵・L(山﨑賢人)と熾烈な戦いを繰り広げる。

原作では主人公が高校生のときにノートを拾っていたが、ドラマではすでに大学生になってから。性格なども最初から優等生だったわけではなく、どちらかというと平凡なタイプだった。

そして、その平凡な人物から徐々に天才的頭脳と狂気な一面を開花させていく窪田の熱演がすごい。キラの行動について考える際のナレーションは普段の月が話す声とは別人のように低く、聞くだけで残酷さが窺える。

またキラモードの彼の目つきは戦慄を覚えるほどに鋭く、善良な笑顔から一転して真顔、ときに憤怒の表情になるシーンなどではいつもその凄みに思わず圧倒される。

窪田のデビュー作は17歳のときに主演したフジテレビ系深夜ドラマ『チェケラッチョ!! in TOKYO』。

ドラマ初出演にして初主演を飾っているわけだが、それ以降も『ケータイ捜査官7』(2008年、テレビ東京系)、『浪花の華~緒方洪庵事件帳~』(2009年、NHK総合)などに主演し、今日に至るまでほぼ途切れることなく毎年、順調に出演作品を重ねてきた。

デビュー当初からその演技力に注目する人はいたが、彼がより存在を知られることになったのは2013年のスペシャルドラマ『ST 赤と白の捜査ファイル』(日本テレビ系/翌年に連続ドラマ化)での黒崎役。

「あの無言&無表情で犯罪者をバッタバタと倒す若手刑事は誰!?」とザワザワしたところへ、次クールでは月9ドラマ『SUMMER NUDE』(フジテレビ系)とテレビ東京系の『リミット』に同時出演。

密かにヒロインに想いを寄せるメガネ男子と熱を出して生徒たちの管理を怠ったダメ教師、その2面性を見事に魅せたことでさらに知名度が上昇。

加えて翌2014年のNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で、主人公に長年片想いをする純情な幼なじみ・朝市を好演し、主演でスピンオフ作品が作られるほどの人気を呼んだ。

そして極めつけは、同年10月期に放送されたドラマ『Nのために』(TBS系)。苦難な環境と必死に戦う初恋の女の子(榮倉奈々)を守ろうとする青年・成瀬を演じ、そのひたむきで懸命な姿に胸打たれる女子が続出。

放送終了後も作品への想いを残す人々を表した“Nロス症候群”という言葉まで生まれた。(実際につい先日、カフェで隣に座った女子大生らしき二人組が「帰ったらまた成瀬くん観よ~」「ホントあれは別格だよね~」と話していて驚いた)

■何の役にも化けられる“ギャップ”とスタッフの評判の良さが魅力

こうして着実にキャリアと人気を積み重ねてきた窪田の、その魅力とは一体何なのか。それは彼が持つ“ギャップ”にあるように思う。手足が長く体の線が細い反面、筋肉質で運動能力が高い彼は、まずとにかく何の役どころにもピタリと当てはまる。

例えば、前髪をおろしてメガネをかけ、シャツかフードを着て華奢な部分を強調すればすぐにインテリもしくは内向的な雰囲気をまとえるし、逆に前髪を上げてTシャツ一枚で走ればすぐさま何の違和感もなくスポーツ選手などのアクティブ人間に見える。

大抵の人がそうなのでは?と思われるかもしれないが、よくよく思えば意外とここまで180度イメージを変化させられる俳優というのは主役級の人の中では少ないもの。

大抵はある程度この人といえばこういう役どころ、というパブリックイメージが付きやすいものだ。

窪田の場合はうっすら“悲しい恋をする役が多い人”というイメージはあるものの、どんな役でもこなしてしまいそうな雰囲気はまだまだかなり強い。むろん、それは体型だけではなく、彼がこれまでに培ってきた高い演技力があるからこそ。

そして、そこまで“カメレオン俳優”としての強い一面を持ちながら、バラエティやトーク番組などに出演した際の素が限りなく純粋で、お笑い大好きな茶目っ気タイプだったりするのだ。

そのギャップもまた多くのファンを増やす巨大な魅力のひとつだろう。またその元来の性格からか、仕事の中で培ってきたスキルの成せるワザか、撮影現場などで聞く彼の評判は常に高い。

ストイックなほどに役にのめり込み、同時に周囲への敬意を常に忘れないという窪田と“もう一度仕事をしたい”と思うスタッフが多いと、もっぱらのウワサだ。

ドラマ『デスノート』では、これまで“あくまでも自分ではないキラ”として悪を裁いてきた月が、先日ついに「俺がやる」と決意。本格的なLとの決着場面も描かれた。

今後も窪田の熱演を目に焼き付け、同時に近い未来に彼が担うであろう別の役どころがどんなものになるのかにも思いを馳せてワクワクしていこうと思う。

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