出典 http://www.carsensor.net

▲元祖ミニのコンセプトを受け継ぎ、現代の技術によってリバイバルさせたBMW製の初代ミニ。搭載エンジンはクライスラーとの共同開発による1.6Lの直4と同スーパーチャージャー仕様が用意された

現行型ほど洗練されていなけれど……

輸入中古車評論家を自称するわたしだが、自慢じゃないがカネはない。
いや日々の食事に困窮するほど貧乏しているわけではないが、ズボンではなく下着の方のパンツはいつだってユニクロと決めて、ニッポンの中流ど真ん中を生きている。

そんなわけだからして、Facebookのタイムラインになぜか500万円ぐらいの輸入新車の広告が表示されると、両手がワナワナと震えてくる。500万円だと? ふざけるな。オレを誰だと思ってるんだ。なにせ激安下着しか買わない男だぞ。そんなカネあるわけないじゃないか。あったとしても虎の子だ、使えるはずがないじゃないか!

……思わず興奮してしまったことをお詫びしたいが、とにかく、あんな高価なモノを普通に買える人が世の中にたくさんいることについて、正直驚愕せざるを得ない。わたしにとって輸入車とは100万円以下とか150万円ぐらいとか、せいぜい200万円以内で買うべきものだ。そういった価格帯でも、コスパに優れるステキな輸入車というのは十分以上にたくさんあるからだ。

例えば初代ミニだ。

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▲写真は初代ミニだが、「2代目ですよ」と言われれば信じてしまいそうになるほど、似ている……

初代ミニといっても英国の元祖ミニではなく、ドイツのBMW社がリバイバルさせたミニの初代モデルである。日本での販売期間は2002年3月から2007年1月。わたし自身も2007年から2009年にかけて、中古車として購入した初代ミニ(R50)の白いクーパーに乗っていた。

その経験と、その後の2代目・3代目ミニの試乗経験に基いて言わせていただくが、当然ながら初代よりも2代目の方が全然いいし、2代目よりも3代目の方が断然いい。

BMW製のミニは、当たり前かもしれないが代を追うごとにどんどん洗練されていった。現行の3代目などはミニというより「BMW 0シリーズ」と呼びたい感じの剛性感とすさまじい走りの良さを実現させている車だ。ハッキリ言ってコンパクトカーの範疇みたいなものを完全に超えている。

ではなぜ初代を勧めるかというと、ぶっちゃけ「安いから」というのがまず第一。現行ミニの新車を買おうと思ったらMTのクーパーでもオプション込みの支払総額は300万円を超えると思うが、初代ミニであれば、支払総額で90万円台も見ておけばまずまず好条件なクーパーSが狙える。

中流ど真ん中のおサイフにやさしいプライスである。

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▲写真は現行ミニ。ガッチリしていてかつ洗練もされているその様は「BMW 0シリーズ」といった感じ?

そもそもミニって洗練されてる必要ある?

そして第2の理由として「ミニって、そもそも洗練されてる必要あるの?」という思いがあるからだ。

筆者が乗っていた初代のクーパー(5MT)は痛快でステキな車だったが、エンジンフィールは正直ややガサツで、足回りの感触も「洗練されている」とは言い難いものがあった。まさにゴーカートフィーリングってやつだ。

で、前述のとおり2代目・3代目はエンジンも足回りも格段に洗練されていったわけだが、それらに乗るといつも思うのが、「素晴らしい! ……がしかし、これなら別にミニじゃなくてBMWとかアウディを買ってもいいんじゃない?」ということだ。

それでも「やっぱりミニのデザインが好き!」ということで、人々はBMWやアウディでなくあえてミニを選ぶのだろう。とはいえミニなんだから、もう少し素朴なニュアンスなものを自分のテクと勢いでゴリゴリ走らせるのも楽しいのでは……と思うのだ。
まぁこのあたりの価値観は人それぞれだが、野性味のようなものを良しとする人であれば、あえて初代ミニを選ぶのも面白いと指摘しておこう。

極論、初代でも世間ウケは十分よい

そして第3の理由は……まぁコレは軟派な理由だが「初代も2代目も現行もカタチ的にはどれも一緒! ならば安い初代でも世間ウケは十分!」というざっくばらんな話である。

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▲向かって右の元祖ミニから一番左の最新世代までの、歴代ミニ。元祖ミニはさすがに誰でも見分けがつくはずだが、以降の3モデルはこのように隣に並べないとその違いがわからない?

いやもちろん、わたしのような自動車変態は遠目からも初代・2代目・3代目(現行)のミニを見分けることができる。しかし世間一般の感覚は「……この3つ、いったいどこが違うの?」ってなものだろう。であるならば格安な初代ミニであっても、近所の人は「○○さんのお宅はステキでかわいい輸入車……ミニクーパーでしたっけ? あれをお買いになった」と思ってくれるわけだ。

どうでもいい話といえばどうでもいい話だが、生きていくうえで意外と無視はできない重要ポイントである。

以上の3つの理由により、ニッポンの中流ど真ん中を生きる筆者は初代ミニを「高コスパ車」として認定する次第だ。

ただしワンとクーパーのCVTは、万が一壊れると結構な出費となるので、トランスミッションはMTの一択としたい。できれば走行距離も比較的少なめな方が内外装のコンディションはいいだろう。

またそれ以外にも、電気系パーツのマイナートラブルが発生する可能性は否定できないため、新車とまったく同じ感覚で乗ることはできないことはあらかじめ指摘しておきたい。ま、そういった部分も踏まえての「輸入車コスパ道」であることは言うまでもないのだが。

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