筆者、実質中三程度(英検3級)の英語力です。

出典筆者撮影

筆者、12年間新橋で洋楽バーを経営しています。

勿論その前も趣味でずっと洋楽を聴いていました。概ね英語圏の楽曲を好んで聴きます。実質30年以上洋楽と親しんでいます。

「そうですかぁ、じゃ、英語もお得意なんでしょう?」とか、「それじゃ、歌詞は聞き取れますよね?」とか言われがちなのですが、歌詞は聞き取れませんし、会話でも早く話されると一つも分かりませんし、中学校の教科書が大体分かるくらいなのです。

そんな筆者が、どうして洋楽の店まで出すほど洋楽が好きなのか?について本日は投稿します。

出典弊店指定写真家「サワ」氏撮影

ここでは筆者の感覚的な話が増えてしまいますが、日本で英語が実質的に然程出来ないのに洋楽好きという方は意外と多いものです。そういう方達の気持ちも代弁できればと思います。

それでは、幾つかの例を挙げて解説させて頂きます。最後まで宜しくどうぞお付き合いください。

1・聴き始めた80年代、高度成長してモノに溢れキラキラしていたから!

出典 http://www.gettyimages.co.jp

筆者が小学校高学年から大学入学までの10年間。我が国日本は高度成長期を過ぎ、バブル経済へと向かうところでした。景気も良いタイミングが多く、日本より進んでいる国「アメリカ」から、ハンバーガー、ステーキ、バーボン、ファッション、ハリウッド映画、ロック・ポップス…色々な刺激的なものが紹介され、それがすんなり受け入れられた時代だったっと思います。

筆者も「アメリカ」経由のものは、日本のものより格好いいと、勝手に決めつけていた感がありました。そんな豊かな国から来た「舶来品」の洋楽に惚れ込んでいったのです。

2・英語であることが、格好良かった。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

歌詞の意味など分からなくても、ロック・ポップスに乗せられた英語のノリがとても格好良く、最近ではそういう傾向が減ったとは思いますが、日本の邦楽ロック・ポップスも、サビやタイトルが英語だったり、英語圏のそれの影響をもろに受けていた頃から入った世代的な傾向もあったと思います。

そしてインターネットなど無い世の中、ブラウン管やトランジスター・ラジオから見聞きした外国(=欧米)文化が、日本の若い世代には自由で格好良いように感じたのだと思います。筆者など正に「欧米かぶれ」の一人かも知れません。

その後、英語を勉強して、その世界を目指す人と、筆者のように飽くまで日本で憧れ続ける人に分かれるのかもしれませんが、英語は格好いいというような感覚は未だにあります。

3・そもそも歌詞を重視していなかった。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

これは英語に然程強くなくて洋楽を聴く人に少なからずいるのと思いますが、英語の響きであったり、ノリのようなものが感覚的に格好いいと思っていたり、どうでしょう、西洋コンプレックスのようなものでしょうか、欧米のものを日本のものより上に見ていて、英語のものが本物なんじゃないか?みたいな感覚からかも知れません。

実際筆者などは、言葉の分かる日本語の曲を聴いても、歌詞はあまり聴いていなく、楽器の音であったり、全体的な曲の質の方に興味があるタイプだったので、歌に関しては、一つの楽器として、格好良さが求められるところがあって、ロック・ポップスのサウンドと相性のいい英語が、意味が分からなくとも、音楽的に気持ちがいいというところでしょうか…

4・洋楽の方が圧倒的に音が良い気がした。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

最近は、洋楽・邦楽の音質の差がさほど気にならなくなってきましたが、筆者が洋楽を聴き始めた頃は、やはり「欧米先進国」のアーチストの作品の音質と、日本人の日本レコーディング作とでは、かなりのギャップがあった気がします。

楽器の音を大きめにして曲やリズムを聴かせる欧米のレコードと、歌とバックという感覚の、歌のヴォリュームだけが大きかったりする歌謡的なレコードが主流だった日本のものとでは、雲泥の差で欧米のものの方が音が良く感じました。好みにもよりますが、そういった音質が好きだったので洋楽しかないと思うようになっていきます。

5・日本のバンドより、全体的に上手い気がした。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

勿論日本にも優秀で技術的に優れたミュージシャンは沢山いますが、欧米のそれは、何しろもっと大勢いますし、アメリカのみならず、イギリス・カナダ・オーストラリア・ドイツ・スウェーデン・ノルウェイ・フランス・イタリア…物凄い勢力がそれぞれの個性を発揮してきます。

日本人より体格がいいことも多く、ヴォーカルはより声量があり、リズム隊はより力強く、鍵盤・弦楽器はよりダイナミックで技巧派で…という感じがしていました。

そういうことが良いと思ったらやはり洋楽だったという感じです。

6・輸入盤や中古盤が安かったし、レコード・ハンティングが楽しかった。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

筆者が洋楽を聴き始めたころは、今のようなダウンロードどころか、CDも開発されたばかりのころで、主にレコードを買っていました。

中学生や高校生のお小遣いでは、2000円や3000円といったLPレコードはなかなか買えるものではありません。

そこで、都市部に限られたかもしれませんが、輸入盤を扱う外資系のレコード店などが開店した時期ということもあり、少々交通費が掛かるも、筆者の場合は渋谷や新宿や銀座のようなところに行って、安い輸入盤や中古盤等を探しにいったものです。

なにせ邦楽等の国内盤レコードは再販価格制度に守られ、書籍と同様に定価販売が基本ですが、洋楽を中心とした輸入盤はそういった縛りがありません。勿論中古盤(国内外問わず)もです。

そういう、レコード・ハンティングという過ごし方を非常に楽しみました。今ではネットやオークションでCDを買ったり、ダウンロードをしたりになってきているので、その世界は神保町辺りでたまにしかやらなくなりました…。

7・MTVやCD・ダウンロード等の普及で、洋楽への敷居が下がっていた。

出典 http://www.gettyimages.co.jp

敷居が下がるということは非常に大事で、洋楽ファンの間でも、古くは50年代60年代からの人がいるわけです。そういった人たちが先に聴いていたということや、古いアーチストの来日公演等を観た等という自慢話や、「そんなことも知らないのかよ!」という排他的マニアが増殖しました…。

恐らくどの趣味の世界も、先人がそういう輩だけでは若い人が嫌になっていくのだと思います。

しかし、洋楽の場合、80年代のはPVの発展、CDの普及、90年代はヒップホップやオルタナやブリットポップの流行、00年代にはダウンロードなどの普及…現在はEDMの流行といった、新しい動きが次々と出る為、その趣味で古い人が威張る環境が整わなかったことは非常に大きいと思っています。

そのような事情などもあって…

出典 http://www.gettyimages.co.jp

英語が出来なくても楽しめてしまった洋楽。

今の若い人ならば恐らく「歌詞も分からないのに洋楽聴くの?」とか言わないんじゃないでしょうか?もっと感覚的なもので、その音楽が何語であろうと、言葉そのものが分からなかろうと、気持ち良い音楽を素直に愛せばいいのではないでしょうか?

そして、趣味は十人十色。人は人です。筆者は英語が出来ない洋楽ファン。きっと誰かは英語が堪能な邦楽ファン。色々な趣味があって、色々な音楽があっていいと思います。

認め合って否定しない…。そういう世界に入ってきたのかなぁと…。

ロックの起源と言われるビル・ヘイリー・アンド・ヒズ・コメッツの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」から始まった1955年。そして2015年を迎えた今。ロックの歴史は既に60年です。充分に成熟した大人の趣味に変わりつつあります。

筆者は、これからも英語が分からないまま、洋楽を愛し続けようと思います。
最後までお読み頂き有り難う御座います。

この記事を書いたユーザー

奥村裕二 このユーザーの他の記事を見る

東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

得意ジャンル
  • マネー
  • 動物
  • 国内旅行
  • おでかけ
  • グルメ
  • 恋愛
  • 美容、健康
  • キャリア
  • おもしろ
  • 音楽
  • 社会問題
  • 育児
  • コラム

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス