2010年、オーランドブルームはロックフェラー大学(米)で行われた『The Annual Adam Jeffery Katz Memorial Lecture Series 』という学習障害、ADHD(注意欠陥多動障害)の認知を広めるためのレクチャーで、自分の障害(ディスレクシア)を告白しました。

診断されたのは7歳の時

出典 http://www.gettyimages.co.jp

IQテストをやったんだ。僕の目の前にパズルをいっぱい並べて。色塗りしたり、マークをつけたり。7歳の僕にとってはすごく面白かった。IQは高かったらしい。それを知ることができてよかったけど、読書とスペリングに苦労することには変わらないんだ

ディスクレシア(dyslexia)とは

その言語性から欧米(英語圏)は10%~15%がディスクレシアというデータも

出典 http://www.gettyimages.co.jp

英語圏ではディスレクシアの発現率は10%から、データによっては20%と言われています。その複雑な言語性(音素)のために日本よりも多く発症するのではと考えられています。

学校は大変だった。僕はいつもイライラしていたし、ディスクレシアのせいで自分はバカなんじゃないかと感じていた

出典 http://www.gettyimages.co.jp

学校は大変だった。ものすごく。通知表にはこう書かれていたんだ「おそらくオーランドは賢い子なのでしょう。窓の外をぼーっと眺めたり、ハムスターのケージを覗きに行くことを辞めることができさえしたら」
僕は気の散りやすい子どもだった。運動は得意だったけれど、荒っぽくていつも怪我ばかりしていた。

出典 http://www.childmind.org

自分のことを”I was an angry, angry child at time(いつもイライラ怒ってばかりいた子ども)"と語っていたオーランドブルーム。多動な面もあったようです。「ディスクレシアのせいで自分がバカのように感じる」反面、「自分はバカじゃない」ことを知っていた、でもやっぱり「読めない、書けない」相反するその両面で葛藤を感じていたようです。

母のサポート「本を50冊読めたらバイクを買ってあげる」

子どものころからバイクが大好きだったオーランドに、母は
もしバイクがほしいなら、本を50冊読みなさい。読めたらバイクを買ってあげる
と提案します。

結局、オーランドは読むことができませんでしたが、常に母親は
「この詩を読めたら(勉強したら)5ポンドをあげるわ」とご褒美を提示して、オーランドが文字を読むことに前向きになれるようサポートし続けました。

ステージの上が何より一番集中できる

出典 http://www.gettyimages.co.jp

オーランドは11歳の時にはすでに「いろんな人になれたら楽しいだろうな」とぼんやりと俳優という職業を思い描いていたようです。

学校では補習を受けながら、必死に勉強し、ディスクレシアのことは友だちに隠し続けた。オーランドは読むこと、書くこと、数学、作文がとても苦手だった反面、科学やクリエイティブなこと、例えば陶芸や写真、演劇に優れていた。

出典 http://www.womanaroundtown.com

演劇の授業の時、先生はオーランドに主役をやるように命じます。彼は声を出して読むと、行や単語を飛ばして読んでしまうので「音読」が大嫌いでした。しかし同時にステージの上だと気の散りやすい自分でも集中できることを知りました。彼はその後、演劇と写真と彫刻を学ぶためにロンドンへ引っ越します。

16歳の時にロンドンのナショナル・ユース・シアター(National Youth Theatre)に参加。その後、名門ギルドホール音楽演劇学校で演劇を学び、1999年の卒業公演では主演を務めた

出典 https://ja.wikipedia.org

その後、演技学校で「音読」はなんとかできるようになりました。ここでロシア人の教授に出会い、文字ではなく「気持ち」で演じることを学びます。それがオーランドの表現に役に立ったそうです。

文字が読めなくても笑わないで。彼は映画スターになるかもしれない

出典 http://www.gettyimages.co.jp

「本が上手に読めないクラスメートがいても笑わないで。もしかしたら彼・彼女は映画スターになるかもしれない。そうしたらプレミアチケットが必要だろ?」

恥ずかしがる必要はないんだ。手を貸してもらえるか聞いてみるんだ。
「ディスクレシアです。テストや宿題にちょっと時間がかかります」と。困難だと思わず、ギフトだと思うんだ。君はスペシャルクラブの一員なんだ。
障害ではなく、チャレンジングなんだ

出典 http://www.huffingtonpost.com

君はスペシャルクラブの一員なんだ。他人に「ダメなやつ」と言わせてはいけない。ディスレクシアだからできないと言わせてはいけない。これを絶好のチャンスにするんだ。

出典 http://www.womanaroundtown.com

あなたのお子さんがディスレクシアで苦しんでいるなら、出来ないことは何もないんだと教えてあげてください。それがお子さんにとっての一番のギフトです。

出典 http://www.childmind.org

オーランドブルームが前向きなわけ
オーランドブルームが成長しつつあるころ、ディスレクシアに対する理解も徐々に広まりつつあったようです。幼い時期の診断に診断を受けていたために識字に困難があったとしてもオーランドは自信を失わずにいられました。彼自身の芸術の才能を見事に育て上げた母親のサポートのたまものでしょう。

オーランドは常に、ディスレクシアを「ギフト」だと語っています。脳の使い方が違うからこそ型にはまらない考え方ができる、困難だからこそ想像力が鍛えられる、と。

前向きなメッセージが多いオーランドに救われるディスレクシアのお子さん、親ごさんも多いのではないのでしょうか。

今でも台本を読むのは難しい。格闘しているよ。

それでもやはりまだ困難は残っているようです。台本を読むのは人の何倍もかかるとか。

オーランドはトムクルーズとは違う方法で台本を憶えているそうです。相変わらず読み書きに人一倍時間がかかりますが、時間のある時には文字を読むようにし、黄色か緑の紙に書いてあると読みやすいことを知り、アシスタントに書きなおしてもらうのだそうです。

困り感を救う方法もそれぞれなのですね。

この記事を書いたユーザー

Lucas このユーザーの他の記事を見る

発達障害(ADD・注意欠陥障害)の子供がいます。発達障害のことや料理、旅行のことなど自分の気になる諸々を記事にしていけたらと思っています。*海外の記事は意味が外れすぎない範疇で簡略・意訳してあります。

権利侵害申告はこちら