「放課後等デイサービス」とは何か

障がいのある主に6歳~18歳(小中高校の就学児童・生徒)が、学校の授業終了後や長期休暇中などに通う施設。学校外で集団生活を行う機会や居場所をつくり、障がいのある子どもたちを持つ家庭を支えるために創設され、障がい児の学童保育とも表現されます。
 
従来は障がいの種別に分かれ、未就学児と就学児が共に通う形態でしたが、2012年に児童福祉法などの改正があり、未就学児のための「児童発達支援」と就学児のための「放課後等デイサービス」とに分かれ、障がいの種類に関わらず共通のサービスが受けられるようになりました。

出典 http://www.hoiku-shigoto.com

学齢期の障害のあるお子さんのための放課後や余暇の充実のためのサービスが「放課後等デイサービス」なです。

必要な人材「児童発達支援管理責任者」

放課後等デイサービスを提供する事業所には「児童発達支援管理責任者」という資格取得者が必要になります。名称だけを聞けば「今まで障害のある子どもたちとかかわる仕事をしてきた人物だ」というイメージがありますが、実はそのような人物だけが児童発達支援管理責任者の資格を取得できるのではありません。

「児童発達支援管理責任者」の資格を取得するためには国が定める研修を受講する必要があります。その研修の対象者は、相談業務や直接支援の実務経験5年以上、特定の国家資格取得者でその仕事に5年以上従事しているなど、幅広い要件なのです。例えば今まで障害のあるお子さんの支援に関わったことがない介護老人保健施設での直接支援を5年以上なさっていた方でも、この資格を取得でき、障害のあるお子さんの施設で「責任者」として働くことができるのです。今まで老人福祉にしか携わっていなかったのにいきなり児童福祉となるととても違和感がありますし、サービスのクオリティはどうなのか心配になってしまいます。

金銭目当て?放課後等デイサービスは他の福祉サービスより儲かる?

3年ほど前、福祉サービスの見直しがなされました。その際に放課後等デイサービスにかけている介護報酬が2倍になりました。それを狙ってか、児童福祉以外の多種の分野から放課後等デイサービスに新規参入してきた事業者が一気に増えました。もちろん、そこには障害のある児童生徒への適切な支援を今まで学んだことがないスタッフも大勢いました。その結果、障害への理解がないスタッフが運営している事業所も未だに生き延び続けています。

保護者としては専門性の高い事業所を選択したいのですが、人気があるところは何年も空きを待たなくてはならず、やむを得ず専門性の低い事業所に預けなければならないという実態があります。保護者としてはただの「お預かり」ではなく療育や学習サポート、個別指導などを望んでいるのですが、それを実施できる事業所はほんの一握りに過ぎない状況です。

パソコン指導にSST―全ては子どもたちの将来のためのサービス提供

乱立する放課後等デイサービスですが、児童生徒の能力を見出す活動をしている事業所もあります。その中でも今回は「エンジェルサポート広島スクール」をご紹介いたします。こここでは、社会生活に欠かせないスキルを学ぶSST(ソーシャルスキルトレーニング)を遊びを通して実施できるような工夫しています。このようにすることで、障害のある児童生徒が机上だけの学びのままにならず、実際の体験として学ぶ機会が保障されます。さらにここでは児童生徒の今ある「できる力」を見出してそれを最大限に生かす療育も実施しています。

未来を担う子どもたちに、この時期からスキルと自信を持たせることによって、より幸せな将来が保障されるということは言うまでもありません。
そしてエンジェルサポート広島スクールさんのように、放課後の時間を子どもたちとそのご家族のために活用している事業所が今後どんどん増えることを願っています。

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幼児から小学生までのお子様の個別指導の療育の教室を開いています。
私自身、2人の子どものママです。育児はもちろん、教育や福祉にも興味があります。
Yahoo!知恵袋で専門家として回答しています。

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