美味しそうに食事をする子供の顔は、とっても可愛いもの。子供の味覚は3歳までに決まると言われています。今回は近年問題になっている「子供の味覚オンチ」を防ぐ方法をご紹介します。

味覚を認識できない子供が約3割もいるの!?

一定の濃度の味をつけた5種類の液体を子どもたちの口に含ませ「甘味」や「苦味」など5つの味覚を当てるテストを行いました。

出典 http://www9.nhk.or.jp

小学1年生から中学3年生までのおよそ350人を対象に調べたところ、いずれかの味を認識できない子どもは実に、全体の31%に上りました。

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これは、甘みや苦味などの5つの味で子供たちの味覚を調査した結果、なんと3割近い子どもが味の区別がつかないという結果に。なぜ、このようなことが起きているのでしょうか。

味覚を感じるメカニズム

胎児の2、3ヶ月には、口腔内の構造が完成してきて、味蕾もでき、母親の羊水に含まれるものを味として感じているのではないか?といわれております。乳児期は、甘味に対しては早くから反応し、塩味に関しては1歳から3歳に発達すると言われております。

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味は舌にある「味蕾」というセンサーで感じるものなのですが、味の濃いものばかり食べ続けたり、甘いものばかり食べ続けていると、このセンサーの感度が鈍くなってしまうのです。

濃い味を感じれば良いのであれば、細かい味まで感じる必要がないと働くことをやめてしまいます。そして、この味に対する感覚が1番育つのが3歳までなんです。

人間の味覚の発達は、10~15歳頃までに終わるといわれていますが、しっかりとした味覚が形成されないうちに、強い味付けのものを頻繁に食べてしまい、味覚障害に陥る子どもが増えているのです。

出典 http://www.e-shokuiku.jp

インスタント食品などのジャンクフードのように、刺激の強い味の食品に、舌が慣れてしまわぬように注意する必要がありますね。

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1番影響が強いのは3際までですが、10〜15歳までは味覚も育ちます。離乳食はもちろん、成長期までの食事は気をつけてあげたいですね。

低年齢からのファーストフードや化学調味料摂取には、注意が必要と言えるでしょう。

意外と怖い!味覚オンチの危険性

味覚が正常に感知できないと、どうしても甘味や塩味の元である“糖分”や“塩分”を過剰に摂取しがちになってしまいます。そうなると危険視されるのが、生活習慣病などの健康被害です。

塩分の過剰摂取によって高血圧や動脈硬化になり、心筋梗塞や脳卒中などを患ってしまう危険があります。そして、糖分の過剰摂取は糖尿病を引き起こしてしまう危険があります。

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味が認識できなくなると、食事が楽しめなくなるだけだはなく生活習慣病になるリスクを高めます。子どもが味覚障害にならないためには、具体的にどんなことを気をつけてあげれば良いのでしょうか。

1. 亜鉛を含む食事を摂る

亜鉛という栄養素は、鉄分の次に人体に多く含まれている必須微量栄養素で、正に人間にはなくてはならない栄養素です。その働きは、免疫機能を整え、自然治癒力を高めたり細胞分裂(人間の成長)を促したりしてくれます。

そして不足すると上記が妨げられるだけでなく、味覚障害を引き起こすことも認められています。

出典 http://mamari.jp

味覚障害を引き起こす理由のひとつに、亜鉛の欠乏が挙げられます。特に日本人の亜鉛摂取量は少ないと言われているのです。

亜鉛は牡蠣、レバー、大豆、ブロッコリーなどに多く含まれます。毎日の食事に取り入れて、亜鉛の欠乏を防ぎましょう。

2. 素材の味を生かした食事をする

濃い味付けは舌の感覚をまひさせてしまいます。繊細な舌の感覚を養うためにも、健康のためにも薄味を心がけましょう。またご飯もふりかけをかけたり焼飯にするばかりでなく、白米そのものを味わう経験をさせてあげたいものですね。

出典 http://www.hoiku-shigoto.com

繊細な味を覚え、感じるためには素材の味を生かした食事を心がけることが大切です。特に小さい頃は味覚も敏感なため、塩分で味を濃くする必要はありません。素材の味で食べさせてあげるようにしましょう。

マヨネーズやケチャップなどをかけるクセも、付けないようにしましょう。

3. よく噛んで食べる

味蕾は舌だけでなく上あごやのどにも分布しており、よく噛むことでおいしさをより感じることができます。5つの基本味があることを意識して噛むと「甘じょっぱい」などその複雑に組み合わさった味覚を意識することができます。

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よく噛んで食べることは、消化も助けることにつながりますが「味わう」という事にも大きく影響します。口の中で食べ物が細くなればなるほど、多くの味蕾に食べ物がふれて味を感じる事ができます。

4. 味の種類を多く取り入れる

味は“甘味・塩味・酸味・苦味・うま味”の5つの基本味から認識されますが、豊かな味覚を形成するのには“経験”が必要です。

特に3歳頃までにどれだけ多くの味を経験するかが重要だと言われいます。離乳食などを通して子どもの味覚を“育てる”という感覚を持つことがポイントです。

出典 http://itmama.jp

たくさんの味を楽しめるような食事を食べさせてあげるようにしましょう。さまざまな味を感じる事で、味覚も育っていきます。

同じ物ばかりを食べるのではなく、1日を通して食品の種類を多く食べる事ができるように献立を考えてみましょう。

5. 親も一緒に同じ味を楽しむ

「甘いね」「ちょっと苦いけどくせになるね」など大人が積極的に味を言葉で表現してあげましょう。「コレが甘いで、こっちは酸っぱいなのか」と味への理解が深まります。基本味以外にもみずみずしい、コクがあるなど多くの表現をすることで子どもたちの言語力も鍛えられます。

出典 http://www.hoiku-shigoto.com

会話しながら食べることによって、味の理解が深まっていきます。

ご家庭によっては、なかなか家族全員で揃って食事をする事は難しいかもしれませんが、なるべく時間を見つけて一緒にテーブルを囲みましょう。

6. ファーストフードやインスタントは控える

ファーストフードの歴史は日本ではまだまだ浅く、ここまで普及してきたのは数十年前からです。ファーストフードは全体的に味が濃く、ダシを生かした繊細な和食とはまったく違う食べ物です。

強い味覚に子供の頃から慣れてしまうとそれが普通となり、本来の味がわからない味覚障害の原因となってしまいます。

出典 http://health-to-you.jp

ファーストフードばかりだと、亜鉛が不足しイライラやキレる原因にもなるそうです。

味付けも濃いく、油の量も多めです。濃い味は味蕾の力を鈍らせてしまうので小さい頃はなるべく控えるようにしましょう。

美味しい物をたべるという事は、人が幸せを感じる事の1つ。「美味しい!」という感情を家族で共有することは、味覚障害を防ぐことにも繋がります。

小さい頃から、味覚を育ててあげることを意識して実践してみてくださいね。

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