記事提供:mamatenna

子どもの望むものを買い与え、あまり怒らず、とにかく優しい親。でも、そうやって親に“大事”にされてきたはずの子どもが思春期になって急にグレたり、ひきこもってしまったりするケースもときどき耳にする。

過保護な親が子どもを追い詰めてしまうこともあるのだろうか。日本心理教育コンサルティング代表・櫻井勝彦先生に聞いた。

「『子どもを追い詰める』という定義は曖昧ですが、いわゆる過保護な親の場合、子どもはほしいものを与えられ、好きなものが食べられ、大事にされます。

子どもからすれば、家庭は居心地の良い場所になるため、『精神衛生上』悪くはないものです」(櫻井先生 以下同)

●学校や社会での孤立が問題行動の引き金に

ただし、問題は、子どもが王子さま・お姫さま状態になってしまうことだそう。

「幼稚園・保育園や小学校でも、何でも自分の思い通りになると思い込み、友だちを手足のように使ってしまうケースもあります。

また、家ではダダをこねれば、自分の思い通りにできたのが、学校ではそうもいかない。それが原因で感情をエキサイトさせ、キレる可能性が高いのです」

すると、学校や社会で孤立してしまい、引きこもりや、グレたりすることにつながる。親が子どもを直接追い詰めるのではなく、「社会のなかで孤立を感じ、結果、子どもを追い詰める」ことになるそうだ。

●ときには、親が厳しく接することも子育てには大切

では、ついつい子どもに過保護になってしまう親が気をつけるべき点とは?

「子どもが自分で生きていける力を育てることが、『子育て』です。かわいければかわいいほど、ときには厳しくすることも必要です。だからこそ、思い通りにならないことがときにはあることを、家庭のなかでも学ばせる必要があると思います」

かつてに比べれば子の人口は少なく、家庭もそれなりに豊かであるため、何でも思い通りになってしまうことも多いもの。

でも、「文句を言えば誰かがなんとかしてくれる」と思い込んで育つと、将来的に「モンスタークレーマー」や「モンスターペアレンツ」になる危険性もあるそう。

子どもが学校や社会で孤立し、つらい思いをすることのないよう、親がときには厳しい壁になり、子どもの前に立ち塞がることが本当の愛情といえそうだ。

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