記事提供:カラパイア

治安の悪さといえば、ニューヨークのマンハッタンやロサンゼルスのような大都市を思い浮かべるかもしれないが、意外なことにそれらはトップ90にも入っていない。

それよりもフロリダ州ゲインズビルやインディアナ州サウスベンドのほうが危険だ。それではどこが危険なのか?

FBIの2013年度犯罪統計報告書を基に集計した粗暴犯罪、殺人、強盗、強姦、加重暴行(女性や子供に対するなど、刑が加重される暴行)の総合値にしたがってランク付けした、背後に要注意な全米危険都市ワースト25を見ていこう。

25. ミシガン州ランシング

25位にランクインしたのはミシガン州の州都ランシングだ。州都の例に漏れず、ここも大都市である。殺人発生率は本ランキング中最低の10万人当たり7.02件だが、強姦発生率は10万人当たり111.5件と2番目の高さを有する。

24. ニュージャージー州パターソン

ニューヨーク大都市圏の外に暮らす人にはあまり聞きなれない都市かもしれない。だが、ここはアメリカ第2位(1位はニューヨーク)の人口過密エリアだ。10万人当たり1072件の粗暴犯罪が発生しており、強盗では10万人当たり約600件とトップ10に入る。

23. マサチューセッツ州スプリングフィールド

本ランキングの中では特に目立った特定の犯罪があるわけではないが、全体的には非常に危険な都市だ。

バスケットボール発祥の地であり、ボードゲームの発明者ミルトン・ブラッドリーの地元、あるいは殿堂入りしたNFL選手ニック・バオーニコンティの出身地としても知られる。主要都市であるとしても、10万人当たり628件という暴行件数は看過できない。

22. ペンシルベニア州フィラデルフィア

実は全米一の危険な都市として噂される都市であるがゆえに、この順位は意外かもしれない。「兄弟愛の街」やチーズステーキ発祥の地として知られるフィラデルフィアは、最近では治安の改善を示している。

2013年の10万人当たり247件の殺人発生率は、2012年比で25%、2007年比では44%も低下している。

21. ミズーリ州スプリングフィールド

『ザ・シンプソンズ』のスプリングフィールドよりは人気が劣るであろうこの都市は、その昔は非常に荒れていた。

国道66号線発祥の地である以上に、1865年のワイルド・ビル・ヒコックとデイビス・タットの決闘、あるいは1906年の黒人男性3人へのリンチ事件の舞台であることのほうが有名だろう。

こうした危険な過去は現在にも影を落とし、強姦発生率は10万人当たり172.33件と最高だ。

20. コネチカット州ハートフォード

文豪マーク・トウェインが住んでいたこの都市は、「保険の都」との異名を持つ。世界的に有名な保険会社の本社が軒を連ねているのだ。

しかし、保険があっても住む人を危険からは守ってくれない。1800年代には全米最高の豊かな都市だったが、現在では最も貧しい都市の部類に数えられる。世帯の30%が貧困ライン以下に属し、殺人も10万人当たり18.41件の割合で発生する。

19. フロリダ州マイアミ

1983年の映画『スカーフェイス』に登場した麻薬売人トニー・モンタナで有名になったが、本物の売人とあまり信頼できない住人によって危険度が維持されている。

「ラテンアメリカの首都」とも称されるこの都市のダウンタウンは、全米で最も国際銀行が集中するエリアだ。金融やレジャーで有名な都市であるが、2013年度だけでも2216件の強盗が発生している。

18. カリフォルニア州ストックトン

10万人当たりの加重暴行では本ランキング中6位に位置するが、ここ数年では改善を見せている。2012年との比較では殺人件数が71件から37件と45%低下した。

これはストックトン警察が若年層の銃犯罪を対象として実施する停戦プロジェクトに負うところが大きいだろう。

17. ワシントンD.C.

1991年の479件という殺人件数によって、ワシントンD.C.は殺人の都という不名誉な別名を戴くことになった。

こうした過去にもかかわらず、最近は大きな改善を見せ、2013年には103件にまで低下した。地域の所得が上昇していることから強盗件数は増加しているとはいえ、依然として犯罪が発生する地域は極めて集中しており、都市の5%で25%の犯罪が起きている。

16. ジョージア州アトランタ

粗暴犯罪で知られるアトランタだが、ここ最近は大きく改善されている。1998年以降世界で最も忙しい空港を有するアトランタは、10万人当たり534件の強盗、10万人当たり657件の加重暴行など、国の中央値を上回る犯罪発生率を誇る。

しかし、2000年に入って10年間で公共安全は2倍以上の改善を見せ、特に強姦は著しく減少した。

15. インディアナ州インディアナポリス

1日日程としては世界最大のスポーツイベント(インディ500)が開催される都市であるが、トラブルの都市としても知られる。過去5年間で犯罪発生率が急増しており、2013年/2014年比でも129件から148件と増加した。

14. コネチカット州ニューヘイブン

高名なイェール大学を擁するが、ニューヘイブンの犯罪統計を減らすことはなかった。犯罪問題がいかに複雑であるか示しているのだろう。

1990年代の粗暴犯罪件数はトップ10にランクインしていたが、住民と警察が連携する地域警備制度によってその数は大きく低下している。

13. ニューヨーク州バッファロー

地理的に鉄道のハブ拠点であったことから、1900年には最も成功したアメリカの都市の1つであった。

しかし、セントローレンス海路が開通し五大湖からの輸送が可能となったことで衰退することになった。2013年の粗暴犯罪数3249件に加え、性犯罪者比率は1対448である。

12. ミズーリ州カンザスシティ

ジャズ、ブルース、そしてバーベーキューの都として有名であるカンザスシティの治安の悪評は南北戦争にまで遡れる。20世紀に入るにつれ、ギャングが街を支配するようになり、犯罪も横行した。

だが、街はよくなっている! 警察の捜査はラスベガスのスターダスト・カジノにまで及び、一帯のギャングは一掃された。これはロバート・デ・ニーロ主演の映画『カジノ』で描かれた通りだ。ダウンタウンも綺麗になり、強盗発生率は本ランキング中4番目に低い。

11. ニュージャージー州ニューアーク

ニューヨークの三大空港の1つを擁するニューアークは、東海岸最大の物流ターミナルでもある。だが、1996年にタイム誌が全米で最も危険な都市に挙げるなど、治安の悪さでも知られている。

10万人当たり332.8件と加重暴行の件数はランキング中最低だが、殺人事件発生率は10万人当たり40.25件と2番目の高さである。カージャックや殺人など、当地域の犯罪件数は増加傾向にある。

10. アラバマ州バーミングハム

カレッジ・スポーツのサザンイースタン・カンファレンスの舞台であり、多くの大学が存在する。しかし、ニューヘイブン同様に、犯罪には頭を悩ませる。

特に喫緊の課題としては殺人と加重暴行が挙げられる。テレビ局A&Eも撮影の際にはバーミングハム警察殺人課をしばしば利用している。

9. ウィスコンシン州ミルウォーキー

ドイツ系移民が流入したことから、アメリカでも有数のビール生産地となった。1843年には40人に1軒の割合でパブがあったほどだ。しかし、犯罪都市として長年トップ10入りもしている。特に加重暴行が目立ち、2013年には4405件と犯罪全体の半分を占めている。

8. イリノイ州ロックフォード

イリノイ州第3の都市である。強盗と犯罪発生率は低いが、加重暴行が10万人当たり1003.27件と極端に高い。これは本ランキング中トップ3だ。言い換えれば、100人に1件は加重暴行の被害者になっているということだ。

7. メリーランド州ボルチモア

アメリカ人にアメリカの危険な都市を尋ねれば、きっとボルチモアがトップ付近にくるだろう。犯罪率は減少傾向にあるとはいえ、殺人発生率は10万人当たり37.42件と並外れて高い。

ボルチモアでもこれに対応しようと躍起であり、14歳未満は午後9時、14~16歳は午後10時以降の外出に同伴者を必要とする青少年夜間外出禁止法まで施行した。

6. アーカンソー州リトルロック

リトルロックの加重暴行発生率が本ランキング中5位の高さを誇るとは意外だろう。だが事実だ。10万人当たり1407件の粗暴犯罪が起きており、これは第6位だ。2000年以降、窃盗は減少しているが、粗暴犯罪は増加している。

5. オハイオ州クリーブランド

加重暴行は本ランキング中3番目に低いとはいえ、それでも相当に危険な都市だ。その原因は1980年代からのコカイン取引とギャングによる暴力の急増だ。

これに対処するため、ギャングに関連した落書きの除去や報道局にギャングの名前を報道しないよう求めるなど、様々な対策が打ち出された。2004年の報告書では、仕事の少ない地域で犯罪率が高いという、失業と犯罪の関係が浮き彫りにされている。

4. ミズーリ州セントルイス

セントルイスを歩くなら用心しよう!アメリカで4番目に危険な都市にランクインしたここは、トップ3の犯罪発生率とトップ4の加重暴行発生率を誇る。90年代半ばより犯罪率は減少してはいるのだが、アメリカの平均よりはかなり高い。

3. テネシー州メンフィス

第7代大統領アンドリュー・ジャクソンが築いたこの街は、ギャングによって治安が脅かされている。推定では182のギャング団があり、そこに8400名の構成員が所属している。

他の大都市に比べてもかなりの多さだ。加重暴行が粗暴犯罪の3分の2を占めており、7200件が報告された。

2. カリフォルニア州オークランド

「アメリカでも最もクールな都市(フォーブス誌)」や「アメリカで最先端の都市(スリリスト誌)」など、近頃人気の都市であるが、最も危険な都市でもある。特に強盗が多く、10万人当たり1218.66件が発生している。

つまり、毎年1000人中12人が被害者になるということだ。60年代に犯罪が激増した原因の1つは、軍戦略と収監を乱用したFBIと警察だろう。

1. ミシガン州デトロイト

現在、アメリカで最も危険な都市はデトロイトだ。かつての自動車産業のメッカは、殺人(10万人当たり45.15件)、加重暴行(10万人当たり1256.77件)共に本ランキング中最高である。粗暴犯罪は10万人当たり2023.33件で、住むにも訪れるにも危険な場所だ。

暗い話題ばかりのデトロイトであるが、明るい兆しも見える。2012~2013年で殺人が14%減少しており、さらに翌年も5%減っている。だが、殺人の70%が未解決であることは肝に銘じておこう。

出典:list25

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