イギリスのウィラル地方、プレストンに住むケリー・マギーは感動を隠せない。筋ジストロフィーを患う息子、ウィリアムがもうすぐ6歳の誕生日を迎えるのだが、パーティーを行う予定をしているプレイセンターに、なんと世界各国から8000通以上もの誕生日カードが届いたのだ。

デュシェンヌ型筋ジストロフィーを患うウィリアム

出典 http://www.mirror.co.uk

5歳のウィリアムは、筋ジストロフィーの中でも特に重症だといわれるデュシエンヌ型を患っている。

筋線維の破壊・変性(筋壊死)と再生を繰り返しながら、次第に筋萎縮と筋力低下が進行していく遺伝性筋疾患の総称である。発症年齢や遺伝形式、臨床的経過等から様々な病型に分類される。その内、最も頻度の高いのはデュシエンヌ型である。

進行性筋ジストロフィーの大部分を占め、重症な型である。おおよそ小学校5年生くらいの10歳代で車椅子生活となる人が多い。昔は20歳前後で心不全・呼吸不全のため死亡するといわれていたが、「侵襲的人工呼吸法」(気管切開を用いる)や最近では「非侵襲的人工呼吸法」(気管切開などの方法を用いない)など医療技術の進歩により、5年から10年は生命予後が延びている。

しかし、未だ根本的な治療法が確立していない難病である。基本的に男性のみに発病する。

出典 https://ja.wikipedia.org

上記のように平均寿命は延びているとはいえ、心不全が死因の大きな原因となることが多いといわれる筋ジストロフィーを愛する我が子が患っているとしたら、親からすれば毎日が闘いであり、1日1日が奇跡の積み重ねだろうと想像する。

8月19日に6歳の誕生日を迎えるにあたって…

出典 http://www.mirror.co.uk

バースデーカードを開けるのが大好きだという息子へ良いアイデアを思いついた母はfacebookで、みんなからのバースデーカードを募集した。誕生日パーティーが行われるプレイセンター宛てに送ってもらうよう、キャンペーンを実施したのだ。

すると、予想外のバースデーカードが続々とプレイセンターに届けられたという。キャンペーン以来、毎日500通を超えるカードが届き、今日までになんと8000通以上にもなった。

南極のアンタークティカを除く、まさに世界各国からウィリアムに誕生日カードが送られてきたのである。色んな国からのたくさんの人のおめでとうの言葉に、母は感動した。

19日は本当にビッグサプライズの日になる!

出典 http://www.mirror.co.uk

「息子のことをこんなに多くの人が知ってくれて、こんなにたくさんのカードを送ってくれるなんて思ってもいなかったわ。みなさんの気持ちに感謝しています。」感動する母ケリー。

そしてケリー自身にも、400通以上の励ましのカードが届けられているという。ウィリアム宛ての誕生日カードがこんなに届いていることを、もちろんウィリアムはまだ知らない。

「あの子、誕生日カードを開けるのが大好きだからきっと大喜びするわ!」19日の誕生日当日、山積みになった自分宛の誕生日カードにウィリアムがどう反応するか、見てみたい気もする。

この記事を読んで、イギリス在住の筆者もウィリアムに「おめでとう」を送ろうと思った。こういう記事を目にすると、人の優しさや親切は、まだ捨てたものでもないなとちょっと嬉しくなる筆者である。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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