記事提供:長谷川豊 公式ブログ

私は常々、このブログで、「バカ」という言葉を使用している。

これに対し、「汚い言葉を使うものではない」と言うご指摘を頂くのだが、それでも私が使い続けている背景には、私の考えの中の一つにある

「日本では「バカ」に対してはっきりと『バカ』と言いきる文化が不足している」

という思いがあるためだ。

これらの考え方に関しては、またいずれの日にかこのブログ上でも記したいと思っているが、私がそのような「人を侮蔑するときに使用する汚い言葉」をあえて使用する時には、自分の中に厳しいルールを強いていることも確かだ。

それが…

・明確な根拠を提示すること

である。

人を批判する時にはその「理由」を丁寧に提示することが大切だと考えている。あくまで感情論ではなく、論理的になぜその対象が、「私ごときに」侮蔑されなければいけないのか、しっかりと提示する。これはかなり丁寧にやっているつもりだ。

さて、そんな私にとって、どう見ても「大バカ」なニュースの一つがこちらのようなものである。

原爆の日に投稿…ディズニー「なんでもない日」削除、謝罪

こういう、見ていて頭の痛くなるニュースが、私の中では典型的な「バカニュース」なのだ。知っている方も多いだろうが、解説する。

8月9日にディズニーの公式ツイッターに次のようなメッセージが更新された。

「なんでもない日おめでとう」

これは、かの有名な児童文学である「不思議の国のアリス」のワンシーンに登場する「The Unbirthday Song(誕生日ではない日の歌)」の話だ。

はっきり言って、多少の教養があれば、かなり誰でも知ってるレベルの話であり、「美女と野獣」の「Beauty and the Beast」や「オズの魔法使いの「Over The Rainbow」、「サウンドオブミュージック」の「ドレミの歌」などと同様に、「不思議の国のアリス」の中では、もっとも有名な楽曲の一つである。

不思議の国に迷い込んだアリスがいかれた帽子屋と三角うさぎのパーティーに遭遇するシーン。彼らは

「誕生日だけを祝うのなら、1年で1日しか祝えないじゃないか」
「誕生日以外の日だっておめでたい1日なんだ」

と言ってパーティーをしているのである。

もともと、言葉遊びや、矛盾した表現を多用している「不思議の国のアリス」の中でも、「誕生日以外だって特別な1日だ」という表現は共感を呼び、

「The Unbirthday Song」=『誕生日ではない日の歌』

はとても人気のある、明るいナンバーの一つなのだ。

ディズニージャパンは『誕生日でない日』という歌をより分かり易く表現するために「なんでもない1日」と意訳し、「みなさんが『なんでもない1日』と思っている日常の毎日が、実はとても素敵な1日なんです」と歌っているのだ。

私は、その意訳がとても気に入っている。逆説的で原作の「不思議の国のアリス」の意味もしっかりと組みこめていると考えるからだ。

しかし、その「意訳」にかみついたのがネット上の、教養1つないバカどもである。

「今日は8月9日だぞ!長崎に原爆が投下された日だぁ!」
「アメリカでやれ!日本は被爆国なんだぞ!」
「『何でもない』日とはなんだぁぁぁぁぁ!」

私はこういう連中を「バカ」と、そう呼ぶのだ。

どうか私のブログを読む多くの読者様にも伝えたい。日本人は「バカ」を相手にしすぎる。

「バカ」は『バカ』でしかないのだ。相手にしない、という技術をどうか身に付けてほしい。バカを相手にするという行為は自分を「バカ」に貶めることに他ならない。

残念だが、これだけの数の日本人がいるのだ。1億2700万人だ。それだけの連中がネットを使いまくっている。「スルー」という技術をどうか身に付けてほしい。誰でも分かってる話だが、以下に論拠を述べる。

・ディズニー社はかの有名な「不思議の国のアリス」の中のワンシーンを、しかも最低レベルの知識があれば知っているレベルの「歌のタイトル」をツイートしただけである。原爆と全く関係のない話だ。

・しかも、歌の原題は「The Unbirthday Song」である。「誕生日ではない日の歌」である。原爆と一体何の関係があるんだ?

日本のディズニー社の訳が意訳で「なんでもない1日」としたのは、「誕生日のような特別でもない1日1日だって、あなたにとってはきっと特別な1日なのです」と伝えたいからである。

素晴らしいメッセージだと思う。その「真意」を汲み取りもせず、深く考えもせず、調べもせず、汗もかかず、努力もせずに

表面上だけの言葉を取りあげて「不適切だ!」と抗議しまくる連中のことを、日本語では

バカ

と表現するのだ。

今までのディズニー社の社会的な貢献度合いや世界観を見れば、十分伝わる話だろうが。んなことも理解できずに、何、批判だけを寄せているのか。

聞くところによると、AKBの峯岸みなみさんも、8月9日のことを「ハグの日だね!」と書いたところ、批判が来たという低レベルすぎる話も伝わってきている。

原爆投下を必死になって叫び続け、他者を攻撃しているバカどもよりも、人と人が触れ合い、ハグできる関係になる方がよほど平和だ。私は峯岸さんに同調したい。これからは8月9日は、私は

「ハグの日」

と呼ぼう。その方がよほど未来志向だ。語呂もいいし。

ディズニー社はさすがと言うかなんというか、こんなのに付き合って謝罪して訂正したらしい。ほっとけばいいのに。正常な人間なら誰もディズニーのことを批判したりはしないだろう。

私はディズニーに特段思い入れもないし、興味もない人間だが、今回の件は災難だったなぁ、と同情する。やれやれである。

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