記事提供:カラパイア

時は2050年。地球は超知能を備えたロボットに支配されていた。

あなたはコンピューターシミュレーションの中に生きる存在であり、世界は本当の2015年に似せて再現されたものだ。

あなたが今目にしているもの、触れているものの何もかもが、人類を仮想ゲームの中のオモチャとして扱う機械の主によって作り出されたものだった。

これは、ここ数年で科学者たちが推し進めてきた過激な仮説だ。彼らは私たちが見聞きするこの世界が偽物である可能性について論じている。

馬鹿げた話にも聞こえるが、私たちの暮らす世界が本物であるかどうかという問いは、古くはプラトン、あるいはデカルトなど、古来より哲学者が思索してきたことだ。

そして、今このシミュレーション仮説は物理学者によって真剣に受け止められるようになった。彼らはそれを確かめる証拠すら入手可能だと主張する。

英オックスフォード大学の哲学者ニック・ボストロム博士によれば、映画『マトリックス』で描かれた世界は現実である可能性があるという。

だが、脳がシミュレーターに接続され感覚入力を受けているのではなく、その脳自体がシミュレーションの一部であるようだ。

つまり、人間の脳はおろかニューロンやシナプスまでの何もかもが、巨大なコンピュータープログラムによってシミュレートされているらしいのだ。

また、物理法則は各種の演算プロセスによって作り出され、そのパターンから本質的に意図的なモデルであることを知ることができるとも指摘されている。

人工知能の父と呼ばれるマービン・ミンスキー氏は、人類がコンピューターシミュレーション内の存在であるのかどうか、区別することは極めて難しいと語っている。

すなわち、一部の物理法則が完全におかしい、あるいは丸め誤差(小数点以下の小さい単位を丸めて計算した際に、結果と正しい数値がずれてしまう現象)が発見されるなど、プログラマーがミスをしていなければならない。

数年前、ボン大学のサイラス・ビーン博士が、ミンスキー氏と同じく、人類がシミュレーション世界に生きていることを示すサインが存在する可能性を指摘した。

こうした制約が何であるか特定するために必要なこととは、彼によれば、自分たち自身の手で宇宙のシミュレーションを作成することだという。これは数多の研究者が極小規模で試そうとしていることに近い。

本質レベルにおける物理シミュレーションは、大なり小なり、宇宙自身の作用をシミュレートすることと同義だとビーン博士は確信している。そうしたシミュレーションにおいては、物理法則は次第に発展する個別の三次元空間格子と重ね合わされなければならない。

ビーン博士らが発見したのは、この空間格子が粒子の持つエネルギーに制限を与えているということだ。というのも、格子自体よりも小さいものは存在できないからだ。

これは、私たちの知る宇宙が本当にコンピューターシミュレーションなのであれば、高エネルギー粒子のスペクトルには切り捨てポイントが存在するはずということだ。

そして、宇宙線のエネルギーにそうしたポイントが実際に存在する。それはGZK限界と呼ばれている。これについてはよく研究されており、宇宙マイクロ波背景放射と干渉する高エネルギー粒子が長距離を移動するうちにエネルギーが失われることで起きる。

彼らは、空間格子がスペクトル上にそれ以外の特徴を強いてはいないか計算している。宇宙線は実に驚くべきことに格子の軸に沿って移動したがる。これが本当であるとの証明は、科学者が探し求める酸性テストとなるだろう。

すなわち宇宙は見た通りのものではないというサインである。

出典:dailymail

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