犬好きな人はたくさんいる。筆者も犬が大好きだ。しかし犬に限らず動物を飼うということは責任を伴う。イギリスでは日本よりも、よくホームレスが犬と一緒にいる姿を見かける。

リチャード・パーカー(35歳)もホームレスだ。彼には住む家も家族もないが、いつもラブラドールのティリー(8歳)が良き仲間となっていた。そう、まるで家族のように過ごしてきた一人と一匹。

しかしある日、マンチェスターの混雑したショッピングセンターでリチャードはティリーを見失ってしまった。

数日間離れ離れだったリチャードとティリー

出典 http://www.mirror.co.uk

これまで、お互いに離れたことがなかったためにリチャードは絶望感を味わった。混雑した都市マンチェスターのショッピングセンター内。何度もティリーの名前を呼んだ。しかしティリーが駆け寄ってくることはなかったのだ。

「本当にあっという間に人波に飲まれたような感じだったよ。ものすごい人でね。でも、いつも僕たちが座っている所に戻ればティリーは戻ってくるんじゃないかって思って、そこで待ってたんだ。でも戻って来なかったんだ。」

リチャードが悲しみにくれていた頃、街中でうろついているティリーを、パトロール中の警官が発見した。みたところ、飼い犬らしき首輪がついていない。結局警官はティリーをマンチェスタードッグホームに連れて行った。

SNSのパワーでティリーはリチャードの元へ

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そして親切な警官はティリーのことをツイートした。それがfecebookにも広まり、市民の多くが「ひょっとしてリチャードの犬では?」と気付いたのだ。皆に気付かれるほど、リチャードとティリーは市民の目によく留まっていたのだろう。

リチャードとティリーは強い絆で結ばれたチームということが伺える。

メディアがドッグホームに連絡し再会

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メディアとSNSのヘルプのおかげで、リチャードとティリーは無事に再会することができた。多くの人の助けによってティリーと再会できたリチャードは感動した。ティリーもリチャードを見るなり、ちぎれるほど嬉しそうに尻尾を振ったという。

リチャードの言葉に考えさせられる

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ティリーが見つかって本当に安堵したリチャードは皆に感謝の気持ちを述べると共にこう語った。「時にはホームレスが犬なんか飼ってどうするんだ、って批判する人も中にはいろだろ?」確かにいる。「自分の家もないくせに、動物なんか飼って無責任だ。」と非難する人が。

「確かに僕はホームレスだけど、ティリーをちゃんと世話しているよ。食べものだって自分より先にティリーにあげる。今回、ティリーがちゃんと世話をされてたかどうかはドッグホームのスタッフもわかったんじゃないかな。僕達はいつも一緒にいるよ。」

「家のある人で、犬を飼っている人は自分が仕事に出たりする時に犬を家に1日中閉じ込めて出かける人もいるだろ?でもそんな人には誰も批判はしないんだ。」リチャードの言うことはもっともだと考えさせられる。

筆者の知り合いにも犬を可愛がっている人がいるが、仕事で家を開けなければならないために1日中犬は家の中で過ごす。飼い主が帰ってきた時に散歩に出してもらえるが、家か車の中で9時間か10時間過ごすのだ。

それに文句を言って「無責任だ」と責める人はなぜかいない。しかし、リチャードはティリーを決してそんなふうに扱わない。外でたっぷり走り回らせる必要がある犬を、公園に連れて行き、きちんと必要な世話をしている。

家がなくても犬を飼う責任は家がある人よりも持っているリチャード。今回、ホームレスだからといって、無責任に犬を飼っている人ばかりではないのだということを学んだ記事だった。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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