工芸茶。皆さんはきいたことがありますか?実のような形に加工された、茶葉の束。それを湯飲み茶わんに入れ、お湯をそそぐと・・・まるで花が咲くように、茶葉がフワっと開くのです!その愛らしさに、思わず飲むのを忘れそう。今回は、この美しい飲む芸術品をご紹介しましょう。

3度楽しめる。

出典 http://www.togenkyo.net

左にある茶玉が開くと、お湯の中に優雅な世界が。

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飲むのはもったいないような。

飲まずに居間にでも飾っておきたいくらい美しい!工芸茶は中国発祥です。1980年代に考案されました。日本と同様お茶との付き合いは長い中国ですが、工芸茶の歴史はまだ新しいのです。現在は福建省や安徽省で、製造が盛ん。作るには大変な技術が必要で、一つ一つが職人さんの手によるものです。付き合いが長いからこそ、たまには一風変わったお茶がいただきたい。そんなささやかな願いが、芸術的なお茶を生んだのかもしれません。まず見た目で味わい、次に香りを楽しみ、最後に味を愛でる。1杯で3度得する工芸茶。人々が忙しく日々を送る現代にあっては、なかなか贅沢なお茶といえますね。堅いつぼみのような茶葉が、お湯の中でゆっくりと花開いてゆく様は、初めて見る人には新鮮なことでしょう。元の茶葉と開いた後のギャップも楽しいに違いありません。 
 では続いて、工芸茶の種類・分類にはどなものがあるのか、見ていきましょう。

カテゴリーも多様。

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こちらは体系図。なんとも多種です。

おおまかな分類は以下の通りです。

ベースとなるお茶で分類:紅茶ベースと緑茶ベースとに、大きく分類されます。

ジャスミンの香りの有無:ジャスミンで香り付けをした物と、ジャスミンを使わないものに分かれます。ジャスミン無しは、お茶自体の香り、またはお茶の香りと花の香り双
方を楽しむものがあります。

生産地による分類:まず中国の安徽省産。ここは最初に工芸茶が作られた地。緑茶の生
産が盛んなで、どちらかといえば緑茶の味が生かしたものが多いようです。そして福建
省産。烏龍茶・紅茶・白茶の産地で、緑茶の生産に関してはあまり知られていません。ただ、福建省産の茶葉はサイズが大きく加工しやすいので、工芸茶向きだったわけです。従来緑茶に適さない茶葉ですから、香りは弱め。福建省産のものはジャスミンで着香したタイプが多いとのことです。

工芸茶の歴史は浅いながら、種類は色々とあるものです。さすがお茶にかけては日本に引けを取らない国ですね。

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こちら、正にインテリア。

工芸茶愛好家も増えてきそう。

「繊細な香りと甘さがリラックスさせてくれますし、セレブ気分も味わえますしね。」

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「桜茶の様に塩っぱくはないし、ローズティみたいに香りだけって感じでもない。」

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 セレブ気分が味わえる。特に工芸茶好きな女性にはたまりませんね。値段もそれなりのようですが。桜茶に似ているようで塩気もなく、更に香りも主張すぎず。従来のものとは違ったお茶を探している方にはピッタリかもしれません。

「子育てに追われていて、自分の時間もあまりなく、リラックスできる時間もありませんが、お湯の中でひらいていく茶葉を見ているひとときが、とても優雅に感じられました。」

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 やはりリラックス効果は素晴らしいようです。一杯のお茶がもたらしてくれる、自分だけの至福の時間。元々お茶に慣れ親しんでいる日本人には、 スーっと溶け込んでいける魅力を、工芸茶は持っているようです。

見た目のインパクトが大きい工芸茶。これからゆっくりと人気を博していきそうな予感がします。お茶はあまり好きではなかったという方をもトリコにしてしまいそうな、魅惑的なお茶です。

おいしく淹れるには。

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美しい茶器は、お茶をいっそうひきたてます。

工芸茶に興味がわき、自分でも入手して淹れてみたいなと思った方もいるかもしれません。
工芸茶と他のお茶との最も大きな違いは、なんといっても目で楽しめるという点。そのためには、耐熱ガラス製のポットやグラスに注ぐのがオススメです。ここで、グラスでの淹れ方をご紹介しましょう。
準備するものは、大きめの耐熱グラス、工芸茶、お湯。水は軟水が適しています。水道水を使用する際は、2時間程度汲み置きした水を、1分ほど沸騰させて。カルキ臭がとれておいしくなるので。次に、大きめの耐熱グラスに工芸茶1個を入れます。そこに90度程度のお湯を、工芸茶に当たらないように注ぎます。工芸茶が完全に開いたら、さあいただきましょう!おっと、飲む前に、しっかりと湯に開いた茶葉を愛でて下さいね。ここでアドバイスを。お湯の温度が低いと工芸茶が開かないことがあるので、しっかり沸かしましょう。更にグラスをお湯であらかじめ温めておくと、いっそう香りが立ちますよ。

作法を気にせず嗜む。

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美しすぎるデイスプレイ。こんなふうに並べてみると、だれもお茶だと気づかないかも。

出典 http://www.chinesetea.co.jp

工芸茶は、茶葉の束もまた芸術品。丸いものだけではないのですね。

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こちらの茶葉も凝ってます。お湯の中で開かせるのはもったいない。

実は工芸茶には正式名称がなく、ほとんどは生産者が命名しているのだそう。新製品が作られるたびに、新しく名称が付けられるのです。
堅いつぼみのような茶葉が、お湯の中でゆっくりと花開いてゆく様。それは特に初めて見る人には新鮮なことでしょう。元の茶葉と開いた後のギャップも楽しいに違いありません。
優雅な時間を楽しめる工芸茶。特に作法はないので、自由に味わえるのもいいですね。プレゼントにも良さそうですし。日本ではまだまだ親しむ人が少ない工芸茶ですが。多種類を扱っているネット販売のお店がいくつかあるので、興味を持った方は是非調べてみて下さい。
 ジャスミン茶やウーロン茶など、日本人には既におなじみの中国茶。工芸茶に親しむことで、更に新しい奥深い中国茶の世界へといざなわれることでしょう。

 

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香港、台湾、中国そしてタイが大好きで、アジアをこよなく愛する心の旅人。英語は仕事で、中国語は趣味。スピリチュアルや占いにもちょっとうるさいライター。自身のレーダーがとらえた情報を、考察をまじえつつ発信していきます。

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