第三者が対象者に触れているのを見て、自分も同じ触覚が生じたり、自分が対象者に触れられているのと同じ触覚が生じる共感覚を持つ人がいるといいます。これを「ミラータッチ共感覚」と呼ばれています。

すでに欧米では、多くの研究により実在が証明され、論文も数多く出ているようです。私たち凡人には超能力としか思えないような共感覚を持つ医師が、米国に実際に存在することが分かりました。

ミラータッチ共感覚とは何?!

共感覚を所有しない私たちにとって、イメージが湧かない「ミラータッチ感覚」。名前や説明を聞いてもいまいちピンと来ないですよね。

ミラータッチ共感覚者の実感とは?

ここに、ある資料がありましたので参考にして下さい。

①直接の接触(物理的刺激)

②第三者・物体(共感覚対象者)が共感覚対象者(第三者・物体)に触れている光景を見る

③第三者の身体・物体を借りる

④直接の接触によらない実在の触覚を感じる

●④の触覚は、実感としても、直接の五感による触覚と同じ現象と感じられている。
●ただし、実際に触っているのが自分ではなく第三者であることは理解している者が多い。
●上記二つのことがなぜ同じ自我の中で成立するのかが研究されている。
●②は、第三者や物体を介さず、目視のみで触覚を得る共感覚。(従って、「ミラータッチ」とは言えない。)

出典 http://www.iwasaki-j.sakura.ne.jp

②と③の「物体」とは、動植物・自然物も含み、どんな形状のものでも共感覚が起こる。例えば、対象者の肩に木の葉や雨が落ちたとすると、全く同じ強度や面積で対象者の肩を触る現実の感覚が生じる。

この時、手で触れたように感じるのがほとんどだが、ひじや足の場合もある。主体と物体とが同じ形状ではないため、本来は「ミラー共感覚」とは言えない・・・。など、「ミラー共感覚」には細かい定義があるようです。

例えば、殴られている人を見て、反射的に「痛そう!」とたじろぐ経験は誰にでもありませんか?これこそ初歩の「ミラータッチ共感覚」なのだそう。

ミラータッチ共感覚は極めて珍しい能力で、詳しいメカニズムはまだほとんど解明されてはいないようです。。。

英国の神経科学者チームが行った「ミラータッチ共感覚」所有者10人を対象に行った研究結果によると

2007年の資料になりますが、イギリスの神経科学者チームが「ミラータッチ共感覚」の所有者10人を対象に行った研究があります。

その段階では、共感覚はそれ以外の人に比べて、実際の感覚と「ミラー感覚」を混同しやすいことが分かった、と報告されています。

共感覚が、「ミラーシステム」(自分自身の行為によっても、他者の同じ行為を見ることによっても、同じように活性化するニューロンの集まり)の活動によって引き起こされるという説を裏付けるものだ。

このミラーシステムは、共感(empathy)する能力とも関連していると考えられているが、今のところその根拠は乏しい。

少数の研究から、ミラーシステムの活動レベルが高いことは、さまざまな物理的観点から見る能力の発達におおむね合致していることが判明しているのみだ。活動レベルが低いことは、自閉症スペクトラム障害(ASD)と関連があるとされている。

出典 http://wired.jp

この時点での研究結果では、対象者がわずか10人と規模が小さいこと、このような共感覚のケースを報告した文献が過去に1件しかないこと、、、などを上げると、

この発見は、感覚とミラーシステムとの関連性を裏付けている初歩的段階であり、実際の感覚とミラー感覚との区別が難しいことが明らかだと述べられています。

これらの発見を共感のメカニズム全般に即座に結び付けることは、現在の研究段階では、根拠のない盲信というほかない。だが、研究チームの1人が述べているとおり、今の時点でこのくらいの推測はしても差し支えないだろう――

「これは、人間がみなある程度持っている脳のメカニズムが誇張されたものかもしれない」。バイオテクノロジーを利用したミラーシステムの強化を提案している人はまだいないのだろうか? 『Google』で検索しても見つからなかった。

出典 http://wired.jp

2007年の時点では、このように報告されていました。しかし、最近になり、ミラー共感覚を子どもの頃から所有する医師が存在することが分かりました。

英・神経科医サリナス博士が子どもの頃からの実体験を語る!

7月27日付のCBSBostonに、マサチューセッツ総合病院で神経科医の「ジョエル・サリナス博士」がWBZ-テレビに出演した時のインタビューが掲載されています。

「人々に会う時、私は同様に私自身の体の上で彼らの体に触れるものを感じることができます。それは鏡として反映されます。」とサリナス博士は語りはじめました。

「私は、子どもの頃、ハグをしている人を見ると自分もハグの感覚を感じ、また、誰かが殴られるのを見れば、同じように感覚を感じました。」とサリナス博士は説明します。

子どもの頃からすでに共感覚を所有していたたため、博士は誰もが持っているものだと思っていたようです。

さらに、医学部時代の経験を語りました。
「事故に遭い、腕の切断を受けた1人の患者を覚えています。まるで腕が切断された感覚も味わいました。血に触ることもできました。」

ミラータッチ共感覚を持っている人は、人口の1%~2%の間だといいます。サリナス博士のように医師の立場になれば、患者の痛みを実際に感じることができるこの共感覚は、遺産であるとも言えるでしょう。しかし、それはある意味重荷だとも言っています。

「彼らは(ミラータッチ所有者は)、それらの感覚によって押しつぶされることがあります。そして、うつや不安で落ち込み、時に引きこもりの寝たきりになってしまうケースもあります。」

サリナス博士は、押しつぶされないように自分の心を集中させることを学んだと語っています。その能力は、自分自身をより良い医師にするかどうか尋ねられた時、サリナス博士はこう答えました。

「私のこの能力は患者との壁が取り除かれ、本当の意味でつながり合うための助けとなっています。もはや、この能力は私が誰かであるという一部なのです。この力を持っていない方が、おかしいというか気持ち悪いですね・・・。」と、サリナス博士は語りました。

ミラータッチ共感覚が、果たしてどのような感覚なのか、所有していない私たちにとっては謎です。しかし、医師という立場であるサリナス博士が、患者の痛みを共感できるということは、患者と意志の疎通をしあい、信頼関係を築くことができる理想のパートナーとなることでしょう。

インタビューに答えるサリナス博士の笑顔は、純粋な熱血医師の顔をしていました。さらに、この研究が進み、私たちがより理解できる日が訪れることを願いたいものですね。

動画はこちら。

出典 YouTube

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